吉本歯科医院

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2016.02.04前歯が出っ歯になるには口の中に原因があります。

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噛み合わせの悪さひとつで、体のバランスは面白いほど崩れていきます。

また噛み合わせのバランスを正常に戻すだけでまっすぐ歩けなかった人がまっすぐに歩けたりもするのです。

噛み合わせのバランスを考えた設計をしなくては、たとえどんなに見栄えの良い材質をその部分に行ったとしても必ず故障し、将来何かしらの不具合を起こします。


これは歯科でいえば

「見た目はきれいに並んでいるけど、

噛むとすぐに壊れます」という状態です。



家やビルを建てる時と全く同じです。

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設計が大事。

基礎が大事。

地盤が大事。

大黒柱が大事。

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屋根を造ってから、基礎の工事に

取り掛かることはできませんよね


歯科治療も全く同じこと、です。


そういった意味で、私たち歯科医師は、お口の中で起こっていることを通して

患者さんの体全体を「診る」といった視点が必要です。


吉本歯科医院では虫歯治療、矯正治療、審美歯科治療、インプラント治療、顎関節症の治療などらゆる治療にこの考え方が基本としてあります。


歯の噛み合わせというのは、実は地盤である顎(アゴ)骨の状態から考えなくてはなりません。




下顎というのは、頭蓋骨に対して固定されることなくら下がっているものなのです。

gaikotsu1.jpg


ご自分の頭蓋骨を触ってみながら確認してみて下さいね。

gaikotsu2.jpg
こうやって下顎はぶらんぶらんと右へ左へと揺れます。
頭蓋骨に固定された上顎とは違い、下顎はこうして
自由に動けるようになっています。
gaikotsu3.jpg
横からみるとこんな感じです。
下顎は振り子のような存在になっているんです。


体の動きに対して体の重心を整えるための「振り子」ような役目をします。

furiko.JPG

下顎は体の中で左右に渡ってぶら下がっている唯一の器官です。


つまりここがおかしいと全身のバランスを崩してしまう、ということが起こります。


「良い噛み合わせ」とは

顎関節が楽な自然の状態で上下の歯がキチンとかみ合い、

前後左右に下の顎を動かした時に、顎関節に無理な力がかかることなくスムーズに引っ掛かることなくける状態

のことを言います。



つまり下顎がちょうど「振り子」のようにスムーズに動けるようになっていることが必要です。


見た目が綺麗なだけの歯並び、そして見た目優先の「噛み合わせ」など、

そんなものは私に言わせてみれば「タイヤのない車」と同じ、なのです。


車は安全にちゃんと走ってはじめて「車」なのです。

「標準速度で走ってはいけない」

「ガタガタ振動して故障を繰り返す」

「ガタガタ振動して怪我をさせる」車は、

良い車とは思えないのです。


「良い車」とは、歯科治療で言えば、

きちんと噛める機能性(噛み合わせのバランスが取れている)ということです。


どんなに見た目がよくても、噛めない、全身の不調を引き起こす等の歯では、健康とは到底言えません。


良い噛み合わせを考慮した歯科治療を行うことで、患者さまが得るもの、それは、将来必ず起こりうるリスクを小限に抑え、全身的な不調を引き起こす原因を最小限に抑えることができる、ということです。


噛み合わせを構成するあなたのお口の中にある「歯についてご一緒に考えていきたいと思います。


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歯にはそれぞれ役目役割がある

ということを、まずは知って下さい。


あなたは、あなたのお口の中にる歯は、全部で何本あるかご存知でしょうか?

親知らずを除くと、全部で28本あります。

そして28本、すべてが「形」も「大きさ」もまったく違います。

歯は28本なんですが、その28本、1本たりとも同じ「大きさ」

「形」は無いんですね。

驚きですよね?

歯には、28本「形」「大きさ」がそれぞれ全く違う、

このことにどんな意味があるかお分かりになりますか?

それぞれの歯の持っている役目、役割、機能が違うと言う事です。




28本のうち、2本や3本歯が無くなった、でも噛めるから、いいじゃないか!

と思いますよね。


歯には、28本「形」「大きさ」がそれぞれ全く違う、このことにどんな意味があるかお分かりになりますか?

それぞれの歯の持っている役目、役割、機能が違うと言う事です。


28本のうち、2本や3本歯が無くなった、でも噛めるから、いいじゃないか!

と思いますよね。


もちろん噛めるかも知れない。

でもそれは、なくなった歯の代わりを代償する歯は実はどこにもないのです。


バランスが崩れてしまうのです。


両手足には20本の指があります。

どの指がなくなっても困りますよね。



歯が28本あるという事で、私は噛み合わせの事を

おみこしに例え、患者さんにお話するようにしています。

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歯は全部で28本、上下左右それぞれ7本ずつです。

7本7本7本7本で、28本です。



つまりおみこしで、片方に7人、片方に7人、合計14人でおみこしを支えている。

その様にお考え下さい。


その14人、全員が元気な14人ではありません。

大人もいれば、子供もいます。


大きい人もいれば、小さい人もいます。


大きい人ばかりであれば、大丈夫かも知れませんが、

残念ながら十分な力を発揮できない小さい人もいるのです。


さぁ、下の歯の前歯を見てみましょう。

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下の歯の前歯は、小さいですね。

根の先が尖っていますね。

根っ子は細いですね。

おみこしを支えている小さい子供だと思ってください。

根っこは1本ですよね。


ではこれを立ててみましょう。

立たないですよね(――;)

すぐ倒れます、棒みたいなものですから。

すぐ倒れちゃいます


歯というのは、畑に大根が植わっている様に、骨の中に植わっている、

もっと言い換えれば、砂の山に棒が刺さっている状態だとお考え下さい。

そこに力が加わると、簡単に棒は倒れていきますよね。


次に奥歯を見ていきましょう。


奥歯、いわゆる6番目や7番目という表現をします。

そのうち1本の歯は6歳臼歯って言います。


6歳臼歯は6歳の時に生えてくる訳です。

これはものすごい役目をします


家で言う大黒柱です。

見てみましょうね。


噛み合わせの面は臼状の形をしています、

根っ子は3本も有りました。

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何かに似ていませんか...?

カメラの三脚です。


カメラの三脚はどうでしょう?

自分で立てますよね。


自立しています。

カメラを支えられますよね。

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つまりこの奥歯は自立することができる


そして噛む力を支えることが出来る、その様な構造になっています。


それに対して前歯は、根っこが1本ですから、その様に力を支えることは出来ません。


つまり人間というのは、臼状の部分(奥歯)、ここで力を支え、

噛む事をし、磨り潰すという事をする訳です。



では前歯は?

...自分で立てません。そんな力はありません。

カメラの1脚と同じです。


前歯は一人で立つことはできない存在なのです

草食動物、肉食動物、その両方を持ちえる事が出来たのが人間なのです。

奥歯で支え、奥歯で磨り潰す、しっかりと奥歯で支える。

そして前歯は、奥歯で噛んだ時に当たらない

と言う事がものすごく大事なのです。




もちろん矯正治療の様に、歯を残念ながら、上下左右

1本ずつ抜かれた方、いらっしゃるかも知れません。


歯を抜いた場合は、もうその時点で28人が24人になっちゃっています。

4人足りないわけです。


そうすると、奥歯の人が、十分に支えることが出来ませんので、

矯正の治療をした方の中には、奥歯への負担を柔らげる為に、

わざと前歯を当てる様に整列している先生もいらっしゃいます。


そういう特殊な事を除くと、奥歯で支えて、前歯は

当たらないって言うのはすごく大事な事なのです。


入れ歯も同じです

前歯にはそもそも、自分で力を支える、すり潰す噛む事をする、

その様な能力、そのものが無い訳ですから、

その前歯でガンガン普通に噛んでいたら何が起こるのか...。

 

当然、出っ歯になっていきます。

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このようにだんだん崩れていきます。

deru2.JPG 


歯茎が下がって歯が伸びたように見えます。


右上の歯が下の歯に突き上げられて飛び出てきています。


本来の位置から列を乱して飛び出したので、隣あう歯との間に隙間が出来てきています。

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いきなり揺れだして抜け落ちてしまう場合もあります。

同じ運命を辿る事となります。


歯は、11本にそれぞれ役目役割機能が有るわけです

奥歯は、臼状の形態でもって、力を支えることが出来る。

つまり、力のあるお父さんだと思って頂いたらいいでしょう。


奥歯=お父さん


それに対して前歯は、細くて小さい、子供達です。

前歯=子供達

真ん中の歯は、4番目5番目、お母さんというところでしょうか...

真ん中の歯=お母さん

奥歯でしっかり支える、6番目7番目の歯が無くなった途端、

歯は、どんどん崩れて行く訳です。

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おみこしをいつもは、14人で支えていました。

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その内4人がお父さんお兄さんでした。


しかし、ある時からお父さんが1人抜け、2人抜け、後には奥歯である大黒柱4が全員いなくなってしまった。


残った子供達やお母さんでおみこしを支えなくてはならなくなった。

支えれなくなって崩れて行く、こんなイメージです。

ドミノ倒しの様に崩れて行く訳です。

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なので、バランスが必要なのです。


噛み合わせのバランス、つまり、顎のバランスが崩れる、ということは、

全身のバランスをドミノ倒しのように崩していくんですね。


噛み合わせって、実はとっても重要なことなんです。


知らなかったではすまされない重大な問題が「噛み合わせ」には

隠されていることが多いんですね。


実際に「噛み合わせ」が原因でどんな症状を訴えられているのかと申しますと

■平衡感覚がうまくとれずめま いやふらつきがする

■まっすぐに歩こうとしても右 へ右へと片側に寄ってしまう

■夜眠る時に、ティッシュを口に入れないと苦しくて 眠れない

■首の横の筋肉が張って苦しい

■朝起きた時に、顔に噛み締めた シワの後がくっきり刻まれている

■首肩の後ろから頭の上の部分 が痛い

■ブルドック顔になってきた

など、患者さんによってお体に出てくる症状はさまざまです。


私の医院では、「噛み合わせ」のご相談にお越しになられた重症な患者さまには、

事前にどのような全身症状がでているかという項目にチェックをして頂くのですが、

その項目は人によっては数十項目になってしまう方もいらっしゃいます。

では、いったい「良い噛み合わせ」ってどんなものなのでしょうか?


私、吉本彰夫が考える良い噛み合わせとは、

1.「骨」

2.「関節」

3.「歯」

4.「筋肉」

これら噛み合わせを構成する要素が


■全てバランスが良い状 態になっている

■無理な力がかからない 状態になっている


これが良い噛み合わせだと考えています。


さらに全身にまで影響が及ばれている方の場合には、姿勢や態癖のバランスが崩れます。

顎の骨は、左右対称と思われるかも知れませんが、実は顎の骨って、

左右対称ではない人がほとんどなのですね。


よく美人は、右と左が左右対称になっていると言われますけど、

実際ほとんどの方が右と左ってちょっとずつ違うのです。


また、上顎というのは、先ほどお話しましたが頭の骨にくっ付いていて、まったく動きません。

そう、上顎は頭蓋骨にくっついて全く動かないのです。

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それに対し下顎というのは、顎関節と言われる場所でもって、頭からブラ~ンとぶら下がっている状態です。


下顎はぶらーんと常に振り子のように右に左に揺れながらぶら下がっている。



それが、筋肉によって閉じられるその瞬間に、無理な力がかかる状態の場合には何が起こるかと申しますと


■体のバランスが取れなくなる

■噛んだときの振動が頭頂ではなく、ヒタイに響く

■目の上のあたりが重く なる


そんな症状が出てしまうことになります。


歯には2つの大きな役割があります。

①ものを噛む咀嚼機能

②平衡感覚という姿勢バランスをつかさどる機能

です。


特に②は、下顎のスムーズな動きを示します。

下顎は、人間の姿勢を維持し、態勢バランスを司るとても重要な部分なのです。


なぜ、歯を失いはじめた頃から、「よく転ぶ」ようになるか

なんとなく理解できませんか?

平衡感覚を司っている機能がバランスを崩すのです。



噛み合わせが数ミリずれただけで、

■どちらか一方の肩だけが下がるような姿勢になる

■まっすぐ歩こうとしても左に左にと傾いて進んで しまう

■めまい、ふらつきが頻繁に起こるようになる

■腕や手の指がしびれてしまう

というようなことが起こります。


奥歯くらいなくなったって、他の歯があるからいいじゃないか


あなたは、そう思っていませんでしたか?

なくなった歯の代わりには、ならないのがあなたの口の中にある1本1本の歯たちです。


前歯がいきなり飛び出してくるわけでは、ないのです。

いきなり歯が出っ歯になるわけでは、ないのです。



出っ歯になるには、そうなる原因が必ずあなたのお口の中に

あります。

その根本原因は「噛み合わせ」にあります。






原因を取り除かない限り再発を繰り返すのです


あなたの虫歯が何度も同じところが再発する理由(その1)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その2)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その3)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その4)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その5)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その6)





2016.02.03歯周病って、骨が溶けてなくなる病気なんです。

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わたしたち日本人が歯を失う原因となっている最大の原因は「歯周病」です。

そして歯周病とは

「歯を支えている骨が溶けてなくなる病気」です。

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骨が溶ける主な原因は2つあります。

■口の中の細菌によるも の(細菌感染)

■噛み合わせから起こる 「破壊的な力」(外来的 要因)

この2つの原因によって多くの方はご自分の大切な歯を失ってしまっているわけなのですが、

ではなぜ多くの方が、ご自分が歯周病だということにもっと早く気がつくことができないのか?


歯を失うことは簡単です


歯を支えている骨が溶けたとたんに歯はポロリと抜けていきます。

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何かがうまくいかない時、ほとんどの場合は

■ その方法が間違っているか

■ 正しい方法を選択する知識が不足しているか

のどちらか、です。


正しい方法を知っていれば、歯を失わずにすむ道を選択することができるのです。


私達が何度も何度も繰り返し、ニュースレターやホームページで全ての人に知っていただきたいと思っていること、それは「この知識を知っていれば、正しく考えることができる」最低限の知識なのです。


ではなぜ、骨が溶けていることに気がつくことができないのか?

入れ歯を使っている人と使っていない人の顎の骨の厚みは違う

これは入れ歯を長年使い続けたことによって、歯を支える骨が溶けてしまっている患者さんのCTデータ三次元立体構築画像です(写真②)

入れ歯を長年使い続けていたために顎の骨の厚みがこんなに薄くなってしまいました
入れ歯を長年使い続けていたために顎の骨の厚みがこんなに薄くなってしまいました

こちらは通常の人の顎の骨です(写真①)

通常の人の骨です。矢印先の丸く見えているのが下顎の中にある下歯槽神経の出口(オトガイ孔)です
通常の人の骨です。矢印先の丸く見えているのが下顎の中にある下歯槽神経の出口(オトガイ孔)です

この写真を見てお分かりのように同世代の人でも入れ歯を使っている人と入れ歯を使っていない人では、

顎の骨の高さ厚みが違うのです。


顎の骨の高さ厚みが違うということは、つまり、

顔貌(かおかたち)も大きく違ってくるということです。


下顎の中に丸い穴(矢印のところ)が見えると思います。

これは下歯槽神経といって下顎の中で一番大きな神経が骨の外にでてくる穴(オトガイ孔)です。


通常は写真①の方のようにちょうど骨の高さの真ん中ぐらいに位置します。

通常の人の骨です。矢印先の丸く見えているのが下顎の中にある下歯槽神経の出口(オトガイ孔)です

次に写真②をご覧下さい。

入れ歯を長年使い続けていたために顎の骨の厚みがこんなに薄くなってしまいました

本来骨の高さの中央部分にあるはずの穴が上に向いて開いています。


つまり大きな神経や血管はとても大切なので、本来骨の奥深くに埋まって保護されているのです。


しかし、骨が大幅に溶けてしまって大きな神経が歯茎直下にまで出てきてしまっているのです。


歯があるときから神経が上にでているということは考えられませんので入れ歯を何年も使っていたために

本来骨の中にある神経のところまで骨吸収が起こったと考えられます。


神経が骨よりも上に出ていて入れ歯でこすられる状態ですので、

入れ歯を入れただけでも飛び上がるほどの痛さです。


よく、入れ歯を長年使われた方が、

「入れ歯を入れると、神経に触るように痛い」

「柔らかいものを咬んでも痛い」

こう訴えられる理由はここにあります。


入れ歯を入れていると骨が磨り減るのです。


入れ歯を入れていると骨が磨り減る

まず、イメージしてください。

ご自分が座布団に座っていることを。

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座布団から降りて座布団を見ると、体重がかかっていた場所だけが凹んでいますよね?

特に柔らかいものほど。

その原理と同じです。


入れ歯で、物を噛むと、力がかかりすぎて

粘膜がダメージを受けます。


噛めば噛むほど強い凹みとなります。

この写真をご覧下さい。

インプラント入れ歯
インプラント入れ歯

指で肉を軽く押しています。


軽く押しているだけなので痛みは感じません。

しかし、何度も何度も力がかかることで肉や骨は

どんどん凹んで変形していっています。


今度は指で肉を強く押しています。

インプラント入れ歯
インプラント入れ歯

この状態がつまり、口の中で言えば、

入れ歯で物をギュッと咬んだ状態です。


この状態が何度も繰り返されることで肉の中に

埋まっている骨はどんどん凹んで変形していきます。

さらに押し込むと痛くなります。


つまり、痛いと感じる前にすでに大きな変形が起きているということです。


噛んで痛くないから噛んで良いのではなく、変形が起きる硬さのものを噛んではいけないのです。

別の道具を使う必要があります。


ダメージを受けた粘膜の下には骨があります。

骨に過度の力が加わることによって骨は退縮していきます。


退縮とは、強い力が加えられることによって骨がやせ細ることです。

骨がやせ細ることで入れ歯の人と自分の歯の人では

骨の高さが下がって顔貌(顔つき)まで変わってくるのです。

つまり顔が変わるのです。


白黒の立体画像では骨の高さや厚みと、神経の出口、歯の形などが分かりますが、

神経がどんな走行をしているかはわかりません。


そこで、詳しく骨の中の状態を見るためにはCTデータ3D立体構築画像変換検査をしていきます。

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この検査によって3次元的に対象部の形態や位置関係をさらに詳しく知ることができます。

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これは骨が溶けて神経が露出している状態です

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この検査によりどこに重要な神経が通っているか一目瞭然です。



骨が溶ける、ということは、ご自身の歯を支えている骨が

どんどんなくなっていく骨の病気です。


歯周病とは、骨の病気なのです。


私が患者さんに質問することがあります。

「歯周病ってどんな病気だと思われますか?」と。

ほとんどの方がこう答えます。

「歯肉が腫れて、膿がたまって、歯がグラグラしてきて、しばらくして歯が抜けてしまうんでしょう?」と。

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おっしゃる通り歯周病は歯肉が腫れてきますし膿もたまります。

歯周病はいわば「骨の病気」です。


骨の病気ですので、診断にはまずはレントゲンの撮影が必要です。

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もっと詳しく診断するにはCT装置による撮影を行い、

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歯を支えている骨(歯槽骨)や顎の骨、顎関節の状態まで確認することが必要になります。


なので、診断が大事ですし、診断の時期も重要です。

この図をご覧下さい。

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歯は歯槽骨という骨に支えられています。


あなたの歯がまだしっかりとしてグラグラともしていないのは、

この歯を支えている骨がしっかりしているからなのです。

歯周病は骨の病気。歯は歯槽骨とう骨に埋まっているのです
歯周病は骨の病気。歯は歯槽骨とう骨に埋まっているのです

骨はつまり基礎です。


家でも何でも基礎がきっちりしていなければ、

少しの地震や台風ですぐ壊れてしまいますよね?


骨が溶けて、歯が抜けてしまったら......。


残念ながら一度溶けてなくなってしまった骨はもう二度と元に戻ることはありません。


ある日突然何本も歯がグラグラして抜けそうになってあわてて私のところに

飛び込んで来られる患者さんは本当に多いのです。

歯周病で歯がグラグラ。歯が抜けそう
歯周病で歯がグラグラ。歯が抜けそう

私の医院に「なんとか助けて欲しい」と駆け込んでこられた

患者さんにお聞きすると、今までどこの歯医者さんに行っても

「歯周病です、放置すると...になります。と言われたことなんて一度もなかった!」とおっしゃられる患者さんはたくさんおられます。


ではなぜ、ご自身が歯周病である、ということに気がつかなかったのでしょうか?


それは実は患者さんだけに問題があるわけではないのです。

残念ながら日本の保険制度に問題がある、と私は考えています。

日本の保険制度では、歯科医師は

「悪いところを削って詰める」

「歯を抜いて入れ歯にする」

ことしか、保険として認められていないのです。


歯周病の治療とは、つまり歯周病の原因となる歯垢(プラーク)をプロの手によって定期的にかつ、確実に除去していく。

歯が揺れ始めた段階で、その揺れの原因を突き止め対処していくことが一番大切なのです。


しかし、残念ながら「歯垢、歯石を除去する」という行為は

日本の保険制度では十分認められていません。

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つまり「予防が必要」とうたっていながらも、その行為に対して

保険制度は、軽い形だけでの扱いでしか適応されないのです。


それは言い換えれば、あなたの身体のことは国は責任を取れませんので、

自分で面倒見てくださいね、という話です。


あなたも経験がおありになるかと思います。


虫歯ができたのであわてて歯医者に行った。

診療台に横になって、虫歯の部分を削って詰めてもらった。


そして何年かしたらまた同じようなところが虫歯になったのでまた歯医者に行って、削って詰めて... 。

この繰り返しを何度もやってこられたのではないでしょうか?

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歯を削って詰めて、また削って...歯医者さんといえば

そんなイメージばかりありませんか?


しかし、一度削ったり抜いたりした歯は二度と元には戻りません。

こんなことを繰り返していればご自分の歯が残るわけはありません。


歯を失った方が、「もう一度自分の歯で肉を食べたい」

涙ながらにおっしゃられました。

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「たった1本の部分入れ歯でさえ、食事の味が変ってしまいました」

これは、長年入れ歯でご苦労された患者さんが実際におっしゃられた言葉です。


入れ歯を入れだすようになってから

食事の味がしない、うまい、と思わなくなった。

そんな言葉もよくお聞きします。

しかし、それは身をもって痛感した方にしかわからないことでもあります。


髪の毛一本が口に入っても違和感を感じるのが人間です。

日本では今、80歳で20本の歯を残そうというスローガンを掲げています。


歯はもともと28本ありますが、80歳で20本の歯が残っていれば

最小限の食事をすることもでき、栄養もきちんと取ることができる、

なので健康でいられる、ということです。


しかし、日本では実際に80歳の方の歯の残存数はなんと、8本、です。

たった、8本、です


8本の歯で一体なにが美味しく食べられるというのでしょう。

歯医者には虫歯になってから行けばいい、そんな意識があたりまえになっている国は

もはや日本だけだと私は感じています。


私の医院には、海外で生活されており、時々日本の故郷に

戻り歯のメインテナンスにお越しに来られる方もいらっしゃるのですが、

そういった方の歯に対する意識の高さは驚くほど、です。


先日もアメリカで長年過ごされていたご夫婦とお話している時に、

歯の治療で百万単位の費用がかかったので、歯のメインテナンスには

細心の注意を払っているよ、という話を聞きました。


欧米諸国では「虫歯になってから歯医者にいく」のではなく、

「虫歯に絶対ならないように歯医者に行く」のです。


これほどまでに日本人の歯の健康が損なわれている問題は

1.歯医者さんとの関り方

2.日本人の歯に対する意識の低さ

だと私は思います。


歯が失われる原因は「老化」ではありません

「もう年だからしょうがない...」とおっしゃられる方が多いのですがそれは大いなる誤解です。


まさに、日本人が今身につけている歯に対する「常識」が間違っているからこそ、

ここまで日本人は歯を失い続けているのです。


さて、ではこの歯周病、一体どうすれば治るのでしょうか?

そのためにはまず歯周病に対する考え方をはっきりとしておかなければなりません。


私は患者さんに「どうして、歯周病になってしまったんだと思いますか?」とお聞きすることが、あります。

そうすると多くの患者さんが

「私がちゃんと歯みがきをしなかったからです」

「私の歯ブラシの仕方が悪かったからです」

とお答えになります。


また、最近はテレビのCMでもこんな内容が流れています。

「歯周病菌をブロック!」

歯周病の原因が「歯周病菌」である、ということが事実です。


しかし、「歯周病菌さえ殺してしまえば、歯周病は治るのか?」と言えばそうでは、

ありません。ここに歯周病に対する考え方の大きな認識の違いが、あります。


私がお伝えし続けている「噛み合わせの重要性」ということが実はこの「骨が溶ける」ということに大きく関係しているのです。


それは今までどこの歯医者さんでもあまりお聞きになったことはないかもしれません。

破壊的な噛み合わせのストレスが、歯を破壊する

骨が溶ける原因は2つあります、と申し上げました。

口の中の細菌によるもの(細菌感染)

噛み合わせから起こる「破壊的な力」(外来的要因)


私がこれから申し上げることは、

噛み合わせ(咬み合わせ)というお話です。


私は開業以来患者さんにお伝えし続けてきたことが、あります。

それは「破壊的な噛み合わせのストレスが、歯を破壊する」

ということです。

つまり、噛み合わせが悪いとそこで上下に噛み合う力に異常な負荷がかかってしまい

その力によって骨が溶ける、ということなのです。


噛み合わせの悪さで骨が溶ける?


そんな話はあまりお聞きになったことは、ないかもしれません。

しかし、これは事実です


ここで重要なことは、ほとんどの方が想像されるように「歯ブラシを怠ったから」とか

「口の中を不潔にしていたから」という理由だけで、歯周病になっているのではない、ということなのです。


「あなたは少し歯周病になりかかっています」と歯科医師に診断され、その後せっせと歯科医院に通い、

歯のお掃除をされている方が多くいらっしゃいますが、それは歯周病の根本的な原因をご存知ないから

そういうことになってしまうわけです。


歯周病を治療する、またはならないようにするために必要な

考え方は、歯周病の根本原因に対してアプローチすることです。

歯周病によって骨が溶ける原因は2つです。

口の中の細菌によるもの(細菌感染)

噛み合わせから起こる「破壊的な力」(外来的要因)

①の歯周病菌によるものに対してはプロによる手で歯周病菌を除去することが必要です。


②の噛み合わせから起こる「破壊的な力」の問題に対しては私、歯科医師が噛み合わせ治療によってアプローチを行います。


この2つのことがそろってはじめて、

歯周病に対する問題が改善されていくのです。


「歯周病が進んでいるので、定期的にお掃除していきましょう。」

「また来月来て下さい。」ということは、歯周病治療では

まったくない、ということになります。

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さらに、私が歯周病にについて開業以来患者さんにお伝えしていることがあります。

それは、「歯周病は感染症です。」ということです。


よく患者さんから「歯周病だと思うので

歯石を取って欲しいのです」と言われます。


そんな時私は必ず質問します。

「歯周病の原因はご存知ですか?」

「以前に歯周病と言われたことはありますか?」

ほとんどの患者さんは

「詳しいことは分からないけどなんとなく歯周病になりかけていると

言われたことがあるし、歯も弱いと思うから...」とおっしゃいます。


そう、ほとんどの患者さんは何が原因でご自分が歯周病になって、一体どうすれば歯周病の進行を

遅らせることができるのかは全くご存知ないのです。


通常、歯周病と診断された場合、多くの歯科医院では、「では、数回にわけてお口の中のお掃除をしていきましょう」

という流れになります。

ご経験がある方も多いかと思いますが、数回に分けて歯科衛生士がお口の中の歯石を除去していく

治療を行います。

しかし、実際には歯周病は歯石を除去したり、歯のお掃除をしたりする治療だけでは残念ながら


歯周病は治ってはいきません。

歯周病は感染症です。
歯周病は感染症です。


感染に対する治療を行わなくてはならない病気です。

お口の中には何十億何百億という無数のバイ菌が存在しています。


とても重要な点ですので、ご自身の歯を失いたくない方はどうぞ正しい知識をご理解下さいね。


通常の歯周病治療、「歯のお掃除」「ブラッシング」だけではどんなに頑張って歯科医院に通っても

良くなっていくことはありません。感染症ですのでどんどん進行は進む一方です。


ここを間違うと将来必ずご自分の歯を失い、入れ歯もしくはブリッジ、インプラントが必要になります。

歯周病は感染症です。


でも、歯医者さんに行くと「歯周病なのでしっかりブラッシングして下さい」としか言われません。

いったいどうすれば歯周病は良くなるのか?


最善の歯周病治療はいったいどんなものなのか?

どこの歯医者さんでもはっきりと教えてくれることは少ないのではないでしょうか?


歯周病の診断は、歯肉溝と言われる歯と歯肉の境目の溝の深さを測るのが一般的ですが、

この検査が実は「歯周病をさらに悪化させている」という現実があるのです。


歯周病の検査、何をするかというと、歯周ポケットの中に

細い針のような検査器具を差し込んで深さがどれほどか測るわけです。


歯茎にブスブスと針のような棒を突きさされたことがありませんか?

ちょっと痛いですよね。


汚れを取ってもいないのに、あの針のような器具で

上から下に突っ込まれるわけです。


その時に歯の表面についてある歯周病菌はどうなるでしょう?

中の深いところに押し込まれるわけですね。

歯茎に傷を付けられながら。


怪我した傷ついた所にバイキンを塗りこまれるのです。


だって口の中には何十億何百億という無数の細菌が

常に存在しているわけですから・・・。


自分の歯を守るためには

自分の歯の構造は一体どうなっていて、

どうなることで歯を失うことになるのか?

まずは知って頂くことが大事です。

知れば、手を打てます。


多くの歯を失った方は、みなこうおっしゃいます。

「先生、こんなこと、今までちゃんと教えてくれたことなんてなかったですよ。

知らないことばかりで、気がついたらこんなに多くの歯を失うことになってしまった」

歯を失う前に、どうぞ知って下さい。




原因を取り除かない限り再発を繰り返すのです


あなたの虫歯が何度も同じところが再発する理由(その1)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その2)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その3)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その4)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その5)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その6)






2016.01.29入れ歯、インプラント、ブリッジ、これら全て「道具」です。

入れ歯、ブリッジ、インプラント、これらすべて「道具」です。

総入れ歯や部分入れ歯


ブリッジ

インプラント

あなたはこんな風に思ってはいませんか?

「もし、歯が抜けたら入れ歯かブリッジにすればいいじゃないか」

「入れ歯が嫌なら今はインプラントがあるじゃないか」

「入れ歯でも、噛めるんでしょう?」


私どもにご相談にお越しになられる患者さんのほぼ9割の方は、このように考えておられる方です。


また、同じように吉本歯科医院では「無料メール相談」ということを

開業以来行っております。


この相談には毎日全国各地から入れ歯でお悩みの方から多くのご相談が寄せられます。

お悩みのご相談の内容を少しご紹介します。

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■歯が抜けたのでそのまま4年ほどほうっておいたら口の中全体の歯並びが崩れてきた。

■歯がなくなった部分に入れ歯をしたら、違和感がひどくて苦しい。

■数十軒の歯医者さんで入れ歯を作り直ししているが、高い費用をかけてもすぐに合わなくなる。

■入れ歯を入れて噛むたびに、痛くてたまらない、神経に触るような痛みだ。

■ 入れ歯にした途端に食事の味が変わってしまった。

■長年入れ歯で噛んでいるうちに上下顎の骨がやせてすっかり老人の顔になってしまった。

■入れ歯安定剤を使ってもカラオケで歌っていると入れ歯がポロリ落ちてしまう。

■歯を抜いたあと、入れ歯にしようかインプラントにしようか迷っている

歯を失い、その後、失った部分に「入れ歯」を入れられている方は本当に多くいらっしゃいます。

しかも、歯を失う年齢というのは老年に限りません。

私どもには、30代、40代前半ですでに多くの歯を失ってしまったという患者さんも多くご相談にお越しに

なられます。

歯を失う一番の原因、それは歯周病です。

歯周病とは歯を支えている骨が溶けてなくなってしまう病気のことです。

歯が溶ける原因は3つあります。

① 細菌性による感染症

② 噛み合わせから起こる過剰な力(破壊的な力)

③ ①と②が合わさったもの

この3つが上げられます。


また、虫歯や事故や怪我などの外傷によって歯を失ってしまう場合もあります。

お若い方であっても、ある程度お年を召した方でも歯を失ってしまった場合には

選択肢は下記の4つです。

① 入れ歯(取り外し式の義歯)

② ブリッジ(両隣の歯に固定した義歯)

③ インプラント(固定式の義歯)

④ 何もしない

入れ歯(義歯)

まず①の入れ歯(取り外し式の義歯)です。

歯を失った場合に一般的にイメージされているものです。

例えば、金属製のバネで入れ歯を引っ掛ける場合ですが、

この入れ歯は、その位置を維持する為に前後の歯に金属の針金を引っ掛けなければなりません。

違和感があり、清掃も難しく、見栄えも良くありません。

バネがかけられた健康な歯は、釘抜きのように咬むたびにこねられて、

次第に抜けていきます。

総入れ歯(総義歯)

総入れ歯の場合ですが、何枚も座布団を積み重ねた上に正座している状態ですので、力が掛かると、ぐらついたり、ずれたり外れたりします。

入れ歯は、歯肉(歯ぐき)の上に乗っかっているだけですので、食べ物を噛むために充分な力を受けることが出来ません。

詳しくは

入れ歯が合わなくなる原因

をご覧下さい。

ブリッジ

② のブリッジですが、両隣の健康な歯を削って人工の歯をかぶせつなげます

この形のブリッジでは、健康な歯を全面全周に渡って何本も大きく削らなければなりません。

インプラント

のインプラントですが、10年前に比べ圧倒的にインプラントを

選択される方が増えてまいりました。

失われた歯根の部分にチタン製のネジを埋め込んで義歯の支えとするのが、今日行われているインプラント(人工歯根)療法です。

この治療法では、残っている健康な歯への負担が増加することはありません。

インプラント治療では、ブリッジ治療のように両隣の健康な歯を削る必要がないため、両隣の歯はそのままで負担がかかりません。

また、歯を失った所にインプラントを土台にして人工の歯を固定しますので、従来の入れ歯のように取り外す必要がありませんので、

見栄えも美しく、清掃も自分の歯のようにおこなうことができます。

しかし、失った歯を再現できる、と夢のような治療を想像される方がほとんどですが、実は全ての方に適応できる治療ではございません。

また、それぞれの治療には全て長所と短所がございます。

全ていい、ということは絶対にないのです。

それを知って下さい。


「歯を抜いたり、抜けた後はブリッジや入れ歯にしたりすればいい」

「インプランという手もある」

ほとんどの患者さんがそう思われ、実際にそういう治療をお受けになられています。

実は、私もそう思っていました。

補綴科というのが私の専門で、歯を失ってしまった噛み合わせをいかに補うかというのが専門です。

専門ですのでやはり、大学病院にいる頃からこういう治療をたくさんしてきました。

この写真をご覧下さいね。

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歯がこのように

①.②.③.④.⑤、⑥、⑦と順に並んでいるわけです。

3番目4番目5番目と順に根っこが平行にあります。

そこで、残念ながら歯を抜かないといけない状態になったとします。

通常では歯がなくなったから、少数歯欠損の場合にブリッジという手が使われるわけです。

岡山と香川の橋渡しと一緒です。

歯がなくなったから、少数歯欠損の場合にブリッジにするケースは多い
歯がなくなったから、少数歯欠損の場合にブリッジにするケースは多い

両隣の歯を支えにしてつなぐという、普通に行われる治療です。

でもそれには金属を使ったりしてつなげないといけません。(下図⑤⑥⑦)

ブリッジにするためには神経が生きている歯を大きく削らなければならない
ブリッジにするためには神経が生きている歯を大きく削らなければならない

だからその厚みが必要になるわけです。

だから健康な歯をその厚み分いっぱい削らないといけないのです。

健康な、しかも、神経もちゃんと生きている歯を削るから痛いわけです。

痛くなりそうな場合には、歯の神経を取ってしまわないいけないのです。

ブリッジにするためには神経が生きている歯を大きく削らなければならない

(⑤は神経を取って治療します)

歯の神経は取ったら強度が10分の1まで落ちます。

つまり、生きている歯の神経をあえて殺すんですね。

そして、歯の神経と血管を取ってしまったら、栄養が送られなくなり歯の強度は10分の1以下まで落ちてしまいます。

強度が落ちますので、もう何か負荷がかかるとすぐ割れてしまいます。

木の細い枝を曲げると、たわみますよね?

すぐに折れませんよね。

枯れ木っていかがでしょうか?

ちょっと力入れるとポキンと折れますよね。

皮がボロボロと崩れますよね。

歯の根もそれと同じで一度神経、血管を取ってしまったら

栄養が来なくなりますので、ものすごくもろく折れやすくなります。

そして割れます

神経を取った歯は薪割りのようにパキンと折れやすくなるのです
神経を取った歯は薪割りのようにパキンと折れやすくなるのです

ちょうど薪割りのように、パキンて。

そして、根の周りがレントゲンで黒くなってます。

黒いということは歯がないということです。

神経を取ってしまった歯はいわば「死んでいる歯」ですので、

だんだん黒ずんできます。

よく、前歯だけセラミックにしたけど、根っこがだんだん黒くなってきた

という方がいますが、これも「神経を取っている歯」だからなんですね。

乾燥した枯れ木の薪割りのようにパキッと割れて、ここにひびが入って折れているわけです。

歯の神経は取ると10分の1まで強度が落ちます
歯の神経は取ると10分の1まで強度が落ちます

ひびが入った部分から一気にバイ菌が骨に侵入していきます。

そして侵入したバイ菌はあっという間に増殖を始めます。

増殖を始めたバイ菌たちが、歯を支えている骨、歯槽骨(しそうこつ)って言いますが、その骨を溶かしていくんです。

歯肉 歯槽骨 歯

揺さぶられて骨を溶かしていくので、骨はどんどんさらにさらにとなくなっていきます。

ぐらぐらする歯

決して、「ブリッジ」という治療が悪いわけではないんです。

しかし、ブリッジをする時には注意していただきたいことがあるのです。

前歯には前歯の役目、奥歯には奥歯の役目がある

前歯以外は歯の頭と歯を支えている根っこの数が違うのです。

奥歯の根っこは3本や4本あるのです。

何かに似ていませんか?

カメラの三脚です。

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なので、奥歯である6番目の歯を一本失うということは...、支えが3人が抜けてるわけです。

後ろが3人で、手前が1人なんです。

しかもその1人は死にかけなんです。

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今まで後ろ3人、中央4人、前1人の8人位で担いでいたお神輿を重い荷物を後ろ3人で手前老人1人で担いでいた、

手前の1人の気持ちってあまり考えたことがないと思いますが、大変です。

噛み合わせのバランスが崩れるのです
噛み合わせのバランスが崩れるのです

無茶です。

だから割れるのです。

確かに歯が1本なくなりました。

その部分をブリッジにしました。

見た目の歯の本数は治療前と同じになりました。

しかし、支えの強度がまったく違うのです。

見た目がよければ、すぐ壊れてもいいですか?

私は、噛み合わせや歯の治療計画についてお話する時、

建築と同じだとお考え下さい、とお伝えしています。

見た目がどんなにきれいでも

柱がない10階建てマンション、いかがでしょうか?

少しの振動や、少しのショックで

あっという間に崩れますよね。

お口の中も全く同じです。

だから治療して、「はい、見た目の歯の本数は元通りですね!」

「ありがとう!」ってことで終わってしまうことが一般的なのですが、実際支えている歯の根の数は半分以下なんです。

しかし、ブリッジの治療が終了した方は、「いや~これで元に戻った!」と安心して、またもとの生活をしてしまう。

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もとの生活とは具体的に申しますと、「食生活」や「運動」です。

大好きなお肉や

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フランスパンを食べたり、

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硬いおせんべいをバリバリ噛んだり、するめを噛んだり・・・・いつもと同じような食生活に戻ってしまうのです。

しかし、先ほども申し上げたように、見た目の歯の本数は戻ったけれど、咬む力を支える

歯の根の本数の存在は半分以下になってしまっているわけです。

その状態で、もとのような食生活をしてしまったら、どうなるでしょうか?

簡単ですね。

そう、あっという間に故障します。

割れます。

壊れます。

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「ちょっと先生!こないだブリッジ入れたばっかりなのにもう壊れちゃったよ!なんとかしてよ!」

と言いたくなりますよね。

しかし、これは起こるべくして起こっていることなのです。

ブリッジにした段階で、「ああ、今日からはもう硬いものは噛めないな」と意識して今まで食べてたお食事を

半分の硬さやゆっくり時間をかけておけば、割れなかったわけです。

何の問題もなかったわけです。

入れ歯を選ぶにしても、ブリッジを選ぶにしても、インプラントを選ぶにしてもすべてそれは「道具」なんです。

便利な「道具」ってありますよね。

車でも、パソコンでも、洗濯機でも・・・・。

しかし、あくまでも「道具」ですので道具には道具にあった使い方をしなくてはすぐに壊れてしまうのです。

車やパソコンや、洗濯機など、自分の体の外にある「道具」であれば、その「道具」が壊れてくれるだけで、

買い替えれば済むのですが、こと自分の体の中に入れる「道具」に関しては、それぞれの道具に合った使い方をしなかったとしたら道具はすぐに壊れますし、今ある歯も駄目になりますし、体にだって悪影響を及ぼしてしまうのです。

道具にあった使い方をしなくてはいけない

私が開業以来、多くの患者さんのご相談をお受けする中で感じていること、それは

「ほとんどの方が間違った道具の使い方をしている」ということです。

ご自身の人生でなんと50数軒の歯医者さんを巡り巡ったという方がおっしゃられたことがあります。

「吉本先生、50数軒の歯医者さんに通ってきて、今まで一度も『道具の使い方』を説明してくれたことは

ありませんでした」と。

それはしょうがないといえば、しょうがないことだったのかもしれません。

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歯が抜けた

②抜けた部分をブリッジにした

③しばらくしたら故障した

④また違う歯医者さんで歯の神経を取って(殺して)ブリッジをし直した

⑤その後、何度も歯医者さんを転々として、修理を繰り返した、

強度を上げるためにブリッジの土台の歯の本数を増やした。

⑥ブリッジ両隣の歯も駄目になってきた

⑦ついには歯を支える骨が溶けてなくなった

こんなことを繰り返していては将来多くの歯を失い、骨までなくなってしまうことはわかってはいるのですが、

そこまでお一人お一人の患者さんにご説明することはなかなか難しいことでもあります。

「痛いところだけをすぐ、治してくれたらいいから」

「歯がない部分をとりあえず治してくれたらいいから」

歯に対する日本人の意識はまだまだ低い方です。

その場限りの治療を繰り替えすことによって、将来必ず歯を失います。

よく私は、歯科は、外科と内科と言えば、外科にあたります、とお話しています。

たとえばインフルエンザで、内科を受診したとします。

先生の診断を受け、お薬を頂き、養生したり、栄養を取ったりしていればそのうち身体は元通りには治ります。

しかし、外科は違います

交通事故で足を失ったとします。

どうしても足を切断しなくてはならなくなった。

切断した部分を補うように義足を作ります。

元のようには走れません。

その義足の部分が、歯科で言えば「かぶせ物」であったり、「詰め物」なのです。

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決して、歯が治ったり、元通りになったわけではないのです。

見た目が悪いので、見えないようにフタをしただけなのです。

歯医者は歯を元通りに治すことはできないのです。

歯医者は歯を元通りに治すことは、できない

あなたは過去にどんな時に歯医者さんに行ってきましたか?

おそらくほとんどの方が

「虫歯が痛くなったから」

「詰め物が取れたから」

「歯がグラグラしてきたから」

入れ歯を何度作り変えても合わなくなる 痛くなる調整しても合わなくなる 原因
歯が痛くなった、虫歯ができた、歯周病、詰め物が取れた、歯が折れた、入れ歯が合わない、歯がぐらぐら

など、普段意識しない口の中で何か違和感を感じたので

「ああ、しょうがないけど歯医者に行こうか」

という具合ではないでしょうか?

そして歯科医院に行く際には、だいたい

「昔から通ってるから」

「知人にいい歯医者がある」と言われたから

「近いから」

「保険が利いて安くて、早く削って詰めてくれるところだから」

「麻酔の注射が痛くないから」

など、このような理由で歯科医院を選び通ってきた、という方がほとんどではなかろうかと思います。

通常、「歯医者に行って治療してきたよ」というと、「私の虫歯はもう治った」とお思いになりませんか?

ふつうに考えれば治療すれば元のように健康な歯になった、と思ってはいませんか?

また今まで通っておられた歯科医院でも「治療が終了しました」と言われれば「ああ、やっと治った」

一安心されてこられたのではないでしょうか?

しかし、これが大きな間違いの第一歩なのです。

一度治療して削った歯はもう二度と元に戻ることはありません。

足の骨は折れたりひびが入ったとしても時間がたてばまた元通りになります。

これは「治った」と言ってもいいでしょう。

しかし、歯は違います。

もう二度とご自分の削った歯は元通りに再生することはありません。

ましてや抜けた歯がもう一度生えてくる、なんてことはありません。

なのになぜこんなにも「虫歯になれば削って詰める、抜く」ということが

歯科医療の常識となっているのでしょうか?

虫歯を削って詰めたら、「もう虫歯は治った」と思ってしまうようになったのでしょうか?

歯を失った時に選ぶ治療は

① 入れ歯

② ブリッジ

③ インプラント

④ 何もしない

その4つの治療は、あくまでも「道具」だということです。

それ以上でも、それ以下でも、ありません。

ですからどの治療を選択したとしても最初の歯の機能や強度はないのです。

ご自身が生まれもった歯と同じような機能は持ち合わせていません。

もし、歯を失った時、私は患者さんにまずこう質問します。

どんな生活を送りたいか?それをはっきりすること

今後の生活をどう過ごしたいかによって、私がご提案するものが違ってきます、と。

どういう食生活をお望みなのか?

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食べたいものは何なのか?

ステーキが食べたいのか?

うどんやおかゆばかりでもいいのか?

フランスパンをかじりたいのか?

お刺身のイカを食べたいのか?

また、食事をするスタイルですが

家族と一緒に同じものを食べたいのか?

家族とは別に柔らかいものを用意してもらって一人違うものを食べるのでもいいのか?

また、生活スタイルや趣味に関してですが

山登りをしたいのか?

お友達と旅行をしたいのか?

カラオケが好きなのか?

なぜ、歯の治療にこんなことをお聞きするのか?

そう思われると思います。


しかし、「歯を失われた方にはすぐにご理解いただける」ことなのです。

ある患者さんが、長年入れ歯で本当にご苦労されてこられました。

この患者さんは、とっても明るく交友も広い方でしたので、お友達とも

しょっちゅう旅行に行ったり、カラオケに行ったり楽しんでおられました。

しかし、みんなで旅行に行った時、入れ歯だとみんなと同じ料理が

食べられないのです。


また、夜になってみんなで楽しくカラオケを歌っている時に、

ポロリ入れ歯が外れて落ちてしまうことも、あります。

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そして眠る前には、入れ歯をはずし、

洗浄剤につけておかなくてはなりません。


旅館でみんなと一緒の部屋で、一人入れ歯を外す行為は、

なんともいえない気持ちになるそうです。

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生活スタイル、趣味嗜好というのは、本当に人によってさまざまです。

歯を失った後、私はどんな「生活の質」を維持したいと思っているのか?

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ということをきちんと考えておく必要があります。

そういう視点でもって、その方の求める生活の質によって私がご提案する治療が変わってくるのです。




原因を取り除かない限り再発を繰り返すのです


あなたの虫歯が何度も同じところが再発する理由(その1)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その2)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その3)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その4)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その5)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その6)






2016.01.28何度作り直しても入れ歯が合わなくなる理由

何回作り直しても入れ歯が合わなくなる原因

入れ歯を何度作り変えても合わなくなる 痛くなる調整しても合わなくなる 原因
入れ歯を何度作り変えても合わなくなる 痛くなる調整しても合わなくなる 原因
  • 何回作り直しても入れ歯が合わなくなる
  • 何度調整してもすぐ入れ歯が合わなくなる
  • 入れ歯がすぐ痛くなってくる
  • 入れ歯が外れやすくなる
  • 入れ歯の金具を引っ掛けていた歯がグラグラしてくる
  • 大きく笑ったら外れるのが恥ずかしい
  • 入れ歯は何度作り変えても合わなくなるからインプラントにしたい

義歯いわゆる入れ歯をお使いになられた方で、「何回調整しても合わなくなる」「入れ歯が合わなくなって困る」というお悩みを抱えていらっしゃる方は本当に多いのです。

吉本歯科医院にも毎日必ず頂くご相談の中にかならず

「入れ歯が合わなくて困ってる」という内容がございます。

そして

入れ歯が合わなくなったのでどうにか合う入れ歯に作り変えて欲しい」という切なるお悩みを抱えてお越しになられる方は多くいらっしゃいます。


まず、入れ歯がどうして合わなくなるのか?

何度も何度も調整したり作り直したりするのに、なぜ合わなくなるのか?


理由をお話しますね。

理屈はとても簡単です。

私の説明を聞いて下さった方は、「ああ、そういうことなんですね」とすぐに理解して下さいます。

しかし、「入れ歯(義歯)を入れたら元通りに噛めるんだろう」と漠然と思い込んでいらっしゃる方の数が圧倒的に多いこの国ではまだまだ、そのその「知ってしまえば、それはそうだろうな」と簡単に理解できることを、知識としてお知りになっていないのです。

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だから、こんなにも入れ歯を入れた方は

合わない入れ歯を使い続け、そのうち、歯を支えている骨までどんどん変形し、顔貌まで変形し、ちょっと入れ歯で噛んだだけで痛くてたまらないという生活を過ごしていらっしゃる方が本当に多いのです。

入れ歯を長年使い続けた方が「入れ歯をいれると神経に触るように痛い」

「絹ごし豆腐のような柔らかいものを噛んだだけでも痛い」

こんな風におっしゃられて当院にお越しになられます。

さあ、入れ歯が合わなくなる原因をお話しましょう。

硬い物と柔らかい物がぶつかりあえば必ず柔らかい物が、壊れて負けるのです。

イメージしてみて下さい。

ここに柔らかい座布団があります。

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その上にあなたが正座します。

座布団を見るとあなたが座って体重がかかった部分が、へこんでしまいます

特に柔らかいふかふかの座布団ほど、へこみが大きくなりますよね。

その原理と同じです。

座布団はあなたの歯茎です。

歯肉(しにく)です。

つまり柔らかい肉です。


ほっぺの際(きわ)のお肉を指で押さえて頂くと

歯茎は触るとぷよぷよ柔らかく変形していきますよね?

そして、座布団の上に乗った50キロ(だと仮定します)のあなたが「噛む力」です。

入れ歯はプラスチックです。

もしくは金属です。

変形しません。


すごく硬いんです。

プラスチックのスプーンを歯茎で噛めば歯茎が痛くなりますよね?

それくらいに入れ歯は硬い、のです。

肉の塊をスプーンで押せえれば必ずお肉が変形してしまうのです。

入れ歯は、歯茎の上にパカッと乗せているだけの道具です。

柔らかい歯茎の上に、入れ歯という硬い物をただ乗せているだけです。

入れ歯安定剤などを使って密着させているだけ、です。

入れ歯でご自分の歯があった頃の時と同じようなお食事をしていますと

力がかかりすぎて、粘膜つまり、歯茎が大きなダメージを受けます。

噛む力は女性で100キロ

男性だと200キロもの

力がかると報告されています。


噛めば噛むほど強いへこみができるのです。

そして毎日毎日お食事をされますので、3度3度の食事の際、おやつの際に、どんどんどんどんダメージを与え続けていっているのです。

肉の塊を何度も何度もギュッギュッと押さえていると肉に押さえた形が凹んで

元に戻らなくなります。


さらに歯茎の下にある骨を傷つけてしまうのです。

次の写真をご覧下さい。

インプラント入れ歯
歯を抜いた後、インプラントか入れ歯にする?

指で手の平の肉が盛り上がっているところを

軽く指で押してみます。

軽く押しているだけなので痛みは感じません。

しかし

何度も何度も力がかかることで肉や骨はどんどんへこんで変形していきます。

今度は、指で肉をギュギュッと押してみます。

痛くなってきますよね。

さらには熱くなって皮がむけてきますよね。


次に、手の平ではなく、手の甲の骨の上を指で押してみて下さい。

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肉が沈み込みますが,先ほどのようには沈まないですよね。

つまり沈みやすいところと沈み込みにくい場所があるということです。

肉で隠れていて見えない下の骨の状態によるのです。

均等ではないデコボコんですね。


歯科技工士さんは患者さんのお口を型取りしたモケイの上で装置を作製されます。

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このモケイは石膏というとても硬い材質が主流です。

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まったく沈みませんし、変形もしません。

針金を引っ掛けている歯も全く動きませんので模型上では安定しています。


イメージしてみて下さい。

普段柔らかいフカフカのベッドでお休みになられている方が、

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硬い大理石の上に寝転がって寝返りを打ったところを。

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まったく寝返りを打てたものではないですよね。


つまりどんなに精密な型取りをしようとも何度も作り替えをされようとも最初は全くあっていないのです。


それをお口の中に入れて少しずつ少しずつ回数を重ねて調整をしていって初めて少し噛んでも大丈夫になっていくのです。

インプラント入れ歯
入れ歯が合わない痛い調整しても合わない原因

この状態がつまり、口の中で言えば、「入れ歯でギュッと物を噛んだ状態」です。

この状態が何度も何度も繰り返されているのです。

繰り返されることにより肉の中に隠れている骨もどんどんへこんで変形していきます。

イメージして下さい。

畑で黒いビニールが張られている光景を見られたことはありますでしょうか?

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正式にはマルチというそうです。
畑の土が骨
黒ビニールが歯茎に相当すると、
イメージしてみてください。


黒いビニールを上から軽く押さえると
その下にある土が凹んで崩れますよね。

そのように骨が変形していくのです。




肉の中には骨が埋まっているのです。

私はいつも患者さんに「歯は大根が土に埋まっていると思って下さい」とお伝えしています。

歯を支えているのは

歯茎ではなく骨なんです。

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この図でいえば

大根が歯、

黄土色部分が、骨です。

大根も顔の頭が見えているのは3分の1程度で

残りに3分の2は骨に埋まっています。

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このようになっています。

これは歯がある方の場合です。


では、

歯を抜かないといけなくなり、抜歯された場合にはどうなるでしょうか?

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歯である大根部分が抜けた時の骨の状態です。


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骨の上には歯茎があります。

白い部分が骨です。

骨の上に覆いかぶさっているピンク色の部分が歯茎です。


入れ歯はこの歯茎の上に

乗せているだけ、です。

場所によって、歯茎の厚みが違うのです。

ですので毎回のお食事のたびにギュッギュッと力により

真ん中部分の歯茎の肉は中に押し込まれ沈みます。


さらに強く押し込むと骨と入れ歯に挟まれた歯茎に骨が刺さってきて痛みはじめます。


つまり、痛いと感じる前にすでに大きな歯茎の変形が起きているのです。

噛んで痛くないからどんどん噛んでもいいのでは、ないのです。


変形が起きる硬さのものを噛んでも大丈夫ということでは、ないのです。

歯茎に変形を起こさせるような硬さのものを噛んではいけないのです。

お勧めできないのです。


ダメージを受けた粘膜の下には骨があります。

骨に過度の力が加わることによって骨は痩せて退縮(たいしゅく)していきます。

退縮とは専門用語です。

聞かれたことがあるかも、しれません。

骨がやせて溶けて高さも幅もなくなってくる

ということです。

退縮(たいしゅく)=強い力が加えられることにより骨がやせ細ること

と覚えて下さい。

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骨がやせ細ることで入れ歯の人と自分の歯の人では骨の高さが変わってきますので顔貌(顔つき)まで変わってくるのです。

つまり、顔が変わるのです。

変形したのは「入れ歯」それとも「歯茎」どっち?

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お越しになられる患者さんのお話をうかがっていると

「入れ歯そのものが変形したのだ」

「もともと合わなくなる入れ歯を作られたに違いない」

「何回調整しても入れ歯が合わなくなるから、歯医者が下手だったのだと思う」

「最初は何でも噛めたのにだんだん痛くなってきたから、古くなったに違いない、新しいものこそ良い物だ、新しい入れ歯に作り変えて欲しい」

 

「じいちゃんやばあちゃんは入れ歯で何でも噛めていた、

入れ歯で噛んで痛いのは歯医者の腕が悪いからだ」


こう、おっしゃられる方がほとんど、です。

9割の方は、「入れ歯が変形したのだ」

と思い込んでおられます。

逆です。

残念ながら違うのです。

変形したのは、あなたご自身の歯茎です。

変形したのは、あなたご自身の骨です。

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入れ歯は硬いのです。

ちょっとやそっとの力で変形など、しません。

変形していったのは、あなたご自身の歯茎と骨である。

ということをまずは、お知り下さい。

そのスタート地点をはっきりとご自分でお知りにならない限り、今後、入れ歯の悩みは死ぬまで解決されることはないのです。

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いつまでたっても「私に合う入れ歯はどこにいけばいいのか?」と永遠に歯科医院を放浪する旅が続いてしまうのです。

厳しい現実かも、しれません。

しかし、事実を知らず、永遠に「あっちの歯医者さんはどうかしら?」「新聞にも出ていた指導医らしい」「あそこが名医らしい」とドクターショッピングを繰り返しその間中、ずっとお口の悩みから解放されないよりも、しっかりと現実をお知りになり、ここがスタート地点と腹を据えて、明日へのために着実な一歩を踏み出そうでは、ありませんか。

今、何度作り変えても入れ歯が合わなくなるというあなた。

変形していったのは、あなたの歯茎と骨である。

ということを、まずはしっかりとお知り下さい。


残念ながら歯科医師は神様では、ありません。

すでに溶けてしまったご自身の骨を使って治療できることは

限られているのです。

確かに新しい入れ歯を作るということは、

家を新築するという意味合いに感じられるかもしれません。

しかし実際のご自身の骨はすでに変形しており

基礎は同じなのです。

つまり新築ではなく、リフォームなのです。


昔、かつて噛めていた時と同程度に噛めるということ事体が不可能なのです。

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地盤が崩れた溶けた骨でできる限りの治療を行なうリフォームにすぎないなのです。

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昔の歯科治療では現在では考えられないほど早く抜歯されました。

小さい虫歯や少し揺れている歯でも次々と抜歯されました。

そして総入れ歯になっていました。

現代では少しくらい揺れている歯でも残せるようになりました。

その結果、歯の周囲の骨を失うことが抜歯の基準になってきました。

かつての日本の歯科治療と現代では抜歯の基準が違うのです。



「じいちゃんやばあちゃんは入れ歯で何でも噛めていた。

入れ歯で噛んで痛いのは歯医者の腕が悪いからだ」という御意見よく聞きます。


実は抜歯の基準が大きく影響しています。

つまり、骨が溶かされる前にほとんどの歯を抜歯されていたので

ほとんどの部位で均等に骨がしっかりと残っているのです。

しっかりとした骨の上に作成された入れ歯は転覆もしませんし

ズレもしませんし

広い面積で力を分散できていたのです。

だから入れ歯でも痛くなかったのです。




義歯(入れ歯)で噛んで痛い原因は

1)すでに骨が少ないから、骨が変形してしまったから(→解決できない)

2)歯茎よりも硬い物を噛んでしまったから(→食事の仕方、内容を変えることで解決できる)

3)入れ歯がズレて、粘膜を擦ってさらに傷つけていくから(→インプラント入れ歯で解決できる)

4)傷をした歯茎にさらに衝撃を与えるから(→インプラント入れ歯で解決できる)

なのです。

これらの原因で解決できるものと

解決できないものが、あります。


一つ一つ解決することで状態が変わってきます。


こういうお悩みをお持ちの方はまずはご相談下さいね。

  • 何回作り直しても入れ歯が合わなくなる
  • 何度調整してもすぐ入れ歯が合わなくなる
  • 入れ歯がすぐ痛くなってくる
  • 入れ歯が外れやすくなる
  • すぐに入れ歯の金具が舌に当って痛くなる
  • 大きく笑ったら外れるのが恥ずかしい
  • 入れ歯は何度作り変えても合わなくなるからインプラントにした




原因を取り除かない限り再発を繰り返すのです


あなたの虫歯が何度も同じところが再発する理由(その1)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その2)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その3)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その4)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その5)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その6)







2016.01.13歯の神経治療は歯を失わないための基礎となる重要な治療

えば奥歯の神経(根っこ)の治療、保険治療では歯の神経(根っこ)は3本である、ほとんど3本であるということが、教科書に書かれております。

ですから、歯の根っこの治療(歯の神経治療)は3本までしか算定することができません。

仮に4本目5本目の根っこ(神経)があって治療したとしても、です。


しかし、実際には、歯の根っこ(神経)に4本目、5本目というのが見えるのです。

保険制度が決まった時には、そんな4本目の根っこ、5本目の根っこ、そんなの見えていない。

あってもすごく稀だから、そんな治療は普通の治療においては必要ないと考えられていたのだと思われます。


ところが
見えてしまうのです。
先ほどのように見えてしまうのです。

https://www.8181118.com/director/2016/01/post-105.php

(↑4本目の歯の神経の入口がみつかりました)








私の医院には
「歯の神経治療を終了したはずなのに、まだ痛みが止まらない」
「神経を取っているのに痛いと訴えるなんてどうかしている、と怒られた」

という方が西日本各地からお越しになられます。

当たり前ですよね、
治療していないんですから、
4本目、5本目の神経は触っていないままだったから痛かったのです。

歯の神経治療というのは、口の中のバイキンが歯の神経にまで行き渡ってしまい、歯の神経が腐っていたり、または腐りかけている状態の時に必要とされる治療です。


過去に受けた神経治療で完全に腐食した神経が取りきれてない状態のまま被せ物をしてしまった時,被せモノの境目からバイキンが入り込んでくるなど再発する可能性は十分にあります

どんなに自由診療でセラミックス等の高価な材質で詰め物を被せたとしても、きちんと神経の治療を行いバイキンがいない状態に消毒処理をしていないと、近い将来再発をしたり、最悪の場合には、せっかくの高価な被せモノをしている歯であっても抜歯しなくてはならないことになってしまいます。

歯の神経治療は将来あなたがご自分の歯を残すことができるかどうかのとても重要な治療なのです。

歯の神経治療をきちんとしているかどうかで将来あなたが多くの歯を失っていくか、ご自身の歯を残せるかどうかが決まるのです。

ですので,小さい字を見るために皆さんメガネを掛けます。

それと同じで吉本歯科医院では顕微鏡を使ったり、ルーペを使ったりします。


歯の神経治療はあなたが将来ご自分の歯を失わないためのとっても重要な治療であることを

どうぞお知りになって下さい。

https://www.youtube.com/watch?v=sBNdWQuuU7Y&noredirect=1

歯の神経を取る、歯の神経を殺す、歯の神経治療、歯の根っこ治療





原因を取り除かない限り再発を繰り返すのです


あなたの虫歯が何度も同じところが再発する理由(その1)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その2)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その3)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その4)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その5)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その6)






2016.01.13歯の痛みを取る技術~見える世界で行なう歯の神経治療

例えばメガネを掛けている方、コンタクトレンズをされている方、いらっしゃいますよね。
大人になってから眼鏡や老眼鏡をかけるようになった方もいらっしゃれば、昔から小さい子供の時からメガネを使っているよという方もいらっしゃると思います。

どうして使うのでしょうか?

簡単ですよね、当然ですよね、使ったらよく見えるからです。
視力が落ちたからよく見えるようにメガネやコンタクトを使うのです。

今ここで仮に痛みを取るという技術に関して考えてみましょう。

歯科治療に置き換えてみます。
普通術者から治療しようとする歯を見るとこんな感じです。

肉眼で見た時にはこう見えます。
歯と1円玉を並べてみました。
こんな世界です。

ルーペで見るとこんな世界です。

歯の神経(歯の根)が3つ見えていますね。

例えば字が小さな本を読もうとした時、
字が見えないと読めませんよね。

ですから見えないのでどうしますか。

メガネを掛けますよね。

横に一円玉を置いてみました。
こんなサイズです。
コンタクトレンズを掛けますよね。
車の運転、見えてないと危険ですよね。
普段メガネをつけていらっしゃる方がメガネを外して車の運転、とても危険ですよね。

つまり見えている事に対してしか処置をすること行動を起こすことができません。

もちろん経験であったり、技術であったり、手先が器用であったり、すごく大事なことです。

しかしながら目が見えなくなってきたり、見えていたものが見えない、もしくは今まで見えてなかったものが見えるようになった時、それはまったく違う治療となるのです。

先ほどの続きです。
まず、お口の中をルーペでみると
こんな感じです。

歯の表面がばい菌で溶けてドロドロになっている状態です。


決して珍しいケースではありません。

一部が黒くなって肉に埋もれているため黒い部分を削ると出血してきます。


そのため、先生の診断によっては
この時点で「抜歯」を宣告される場合も少なくありません。

この表面のドロドロした状態をずはキレイに除去します。
まずここまでの処置が大変です。

黒い部分を削って除去し、まだ使えそうな硬さのある歯質を露出させました。
レーザーを用いて止血しました。


止血させることで、歯の神経の入口を3つ見つけることができました。


歯の周辺部分の赤くなっている歯茎から出血が起こるのですが、レーザー治療により
止血された状態で歯が良く見える状態になっています。
もちろん吉本歯科医院のこの炭酸ガスレーザーは保険では認められていません。

ここまでの処置ができるかどうかだけでも
抜歯か抜かずにすむかの診断が大きく変わってきます。


具体的にお話しましょう。


歯科の治療においては何ミリの世界が治療にとって必要なのか?
吉本彰夫は1ミリ、いやもっと狭い0.1ミリの世界で治療を行っております。


さらに顕微鏡で精密に見ていくと3つの神経の入口以外に白い点が見つかりました。


しばらくすると横から血が流れ込んできます。血との戦いです。


その白い点の穴の中に細い針を慎重に入れていきます。


注意深く入れないと細い針ですので折れてしまいます。


針が折れた時点でその歯は「抜歯」となります。


細心の注意を払って行います。


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上の写真をご覧下さい。
神経の入口は3本に見えます。


しかし

白い点だった穴を針で広げていくと
4本目の歯の神経の入口が見つかりました。

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こういうことが吉本歯科医院では
当たり前に行なわれています。
顕微鏡を使えばどうなるんでしょうか?
はっきりと見たいところが見えます。

もし将来もっといい顕微鏡が出てきたら、おそらくもっと今では見えていないものが見えてくるようになるかもしれません。

吉本歯科医院にはそういう設備がすでにあります。

そしてわたくしどもは常にそういうよく見える世界で治療を行っております。
これが、私達の「あたりまえの基準」です。






原因を取り除かない限り再発を繰り返すのです


あなたの虫歯が何度も同じところが再発する理由(その1)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その2)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その3)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その4)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その5)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その6)





2015.08.29歯の神経治療後の、歯の色について 

歯の神経治療をした後、歯の色が隣の歯と違う場合

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歯の色が隣の歯と違うな。

もしくは歯の神経の治療をしたのに歯の色が、昔神経の治療をした歯の色がなんか変わってきたな。

以前詰め物をしたところの歯が変な感じ。

特に今までそんな歯の虫歯とかで大きく穴が開いて痛みが出たわけでもないのに。

こんなことも実はあるのです。


例えば花束、バラの花束をイメージしてみてください。

バラの花束、花束になるまでは土に植わっていましたよね。

ですから長く元気にきれいな花を咲かせていることができます。


しかしお花屋さんで同じバラの花束なのに値段が違うバラがある。


経験したことありませんでしょうか。


実はその値段の差は茎の長さだったりすることがあるのです。

花束にした時の花束の長さだったりするのです。

そしてつぼみの大きさ。

では何故茎が長いと値段が高いのでしょうか。

茎の中には栄養があるのです。

土から切り取られた花は、土から根から栄養を得ることはできなくなるのです。

つまりちょん切られた状態になります。

残っている茎の栄養によってのみ栄養が送られることになるのです。

短い茎だとすぐに栄養はなくなります。

長い茎だと長期間栄養が供給されます。

それによりつまり花の美しさを保つ時期が変わるのです。

ですから花瓶に入れる用のバラと花束で渡すためのバラで、茎の長さを変えられるそうです。


歯の神経も同じように、歯の神経の治療が終わった瞬間はまだ歯の色はそれほど変わっていません。

歯の神経を取る治療(根管治療)をしたのに歯が痛いのはなぜ?
歯の神経を取る治療(根管治療)をしたのに歯が痛いのはなぜ?

しかし歯の神経の治療をし、その後期間が経つとだんだんとその歯の色は黒くなっていきます。


歯の神経を治療した時点で歯に送られてくる神経や血管は切断されていますので栄養は供給され続けるということではなくなるのです。


残っている状態のものがどれほど続くか、そしてそこにどれほどのバイ菌が入ってこない状態なのか。

歯の神経を取ってしまった歯は非常にもろくなります。

10分の1以下の強度にしかなりません。

例えば生きている木の枝と枯れ木の木の枝、同じ太さ長さであっても曲げてみるとすぐに分かります。

生きている木の枝はたわみますし、折れるということはまずないです。


しかしながら枯れ木の場合には簡単にポキッと折れてしまいますよね。

中を見ても乾いていますよね。


歯の神経を取った歯も同じ状態です。

ですから過去に治療した歯であっても期間が経つと栄養が充分行き渡ることはできませんので、歯の色が変わってきたりします。

また長年使っていると封鎖されてバイ菌が入らない状態であったとしても、ヒビが入ったり亀裂が入ったり、そういうところからさらにバイ菌が入ってきたり。

そしてまた色が変わっていくのです。

徐々に徐々に進行する場合、この場合も痛みをあまり感じることはないのです。


次に何かにぶつけた、転んだ。例えばぶつけた場合、指の神経は指だけに神経があるわけではないのです。

脳と繋がっているのです。

その途中もすべて神経が1本の糸で繋がっているのです。

歯をぶつけた場合、歯は微少ですが動きます。

その時にプチンて切れちゃうのです。

神経や血管が切れてしまうことがあるのです。


その場合そっと動かないように隣の歯と留めたり、固定したりということが行なわれます。

栄養状態とか年齢とか個人差がありますが、ある程度の期間そのような状態で維持していくとまた神経や血管が繋がることもあります。

しかしながら繋がらないこともあるのです。


電気部品の部品交換とは違いますので、その神経が生き永らえることができるのかどうかというのは1ヶ月2ヵ月程度の経過では分かりません。

半年とか1年とかいう経過を見ないとはっきりもうこの歯は大丈夫ですよと言うことは申し上げられることはありません。

ですので逆に何もしない、何もせずに待つという時期が必要なのです。


逆に神経を取ってしまえばもうその時点で蘇ることはありませんから、本当に神経が助からないという状況が分かってから治療しても遅くはないのです。

そしてぶつけた時というのは、歯だけをぶつけるのではなく一緒に唇や顎をぶつけたりします。

もしくは歯をぶつけたとしても、歯の衝撃が周囲の肉や骨に衝撃が行きます。

そうすると全体に痛みが出たり腫れたりします。

人間の脳というのは、もっとも痛いところを痛いというふうに感じる脳になっています。


いくつもの場所を同時に痛いという認識は実は苦手なのです。

例えば指でフライパンとか熱い物を触ると痛いと感じますよね。


これ理科とか生物で習われた方はご存知かもしれません。

これは電気信号で脳に伝えているのです。

カエルの神経に電気を流すと足がピクピク動く。


こんな実験をされたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

つまり痛みとは痛みを衝撃を受けた場所から脳への電気信号の強さなのです。

同時にいろんなところから電気信号が脳にきた場合には、脳はそれを事細かく判断することは難しいのです。


何故なら生命の危機に関わるような痛みの場合には早くそこから逃げなければいけません。


つまり脳は非常に優秀ですね。

優先順位というのをつけます。

何個か気になるところがあったとしても、それを同時に処理するということもありますが、強い痛みがきた場合には他の弱い電気信号は無視し、最も強い電気信号を優先し処理しようとするのです。

つまり何か事故とかで怪我をして、いろんな個所を打ったとして「ああ、ここ痛かったわ」というふうに思っていて、ふと見ると手が痛かったのに、あれ?足も怪我をしている、腕も怪我している、その見た瞬間、足が痛くなったり、腕が痛くなったり。


人間の脳というのは最も痛い、痛みを感じさせた強い痛みを痛いと感じる脳なのです。

ですから打った衝撃により歯以外のところ、例えば唇をキズしたとか歯茎から出血した、鼻も打ったとか、顎を打った、下顎を打てば顎の関節にまで衝撃が走ります。その中で1番痛いところを痛いと判断しますから「歯の神経が切れた」という場合であっても、そこを感じないということがあるのです。


そこが変だというふうにまったく感じないことがあるのです。


他の症状が和らぎ、腫れが引き、そしてふと何か食事をした時に、あれ?何か噛んだ感覚が違うな、ということでお見えになられる方も多くいらっしゃいます。


そして人間の脳は一番痛いところの痛みが引いた時、つまり電気信号は一番強かったところの電気信号は弱くなるのです。


いろんなところから常に電気信号が来ていますので、次に来ている電気信号部分に意識が集中します。

よく何ヶ所か歯の治療でまず痛いところから。


痛いところの応急処置が終わった途端、次にこっちの歯が痛くなった。次こっちの歯が、次こっちの歯が、とおっしゃられる方、実は以前から悪い状態があったのですが、最初は気にならなかった。気にならなかった。それが気になってくる。それはよくあることなのです。

そして痛みを感じずにとうとう神経・血管が死んでしますということもあるのです。

その期間の間にどんどんどんどんそれぞれの部位では状態が悪化して行きます。


ですので沁みるとか、そういうことを経験せずしていきなり根っこが膿んだり腫れたりということもあるのです。

それを痛みがないからと放置していくと、バイ菌はどんどん奥へ奥へと進行します。

歯の大切さはご自身が歯を失ってみてはじめてわかる

歯の神経だけでなく、歯の周りを取り囲んでいる骨、骨が歯を支えているから。

例えば畑の大根であれば、土が大根を支えているから、大根は抜けないのです。周りの土が崩れたら大根は勝手に倒れます。

歯も同じで骨がなくなれば歯は簡単に歯医者が抜こうとせずともポロリと抜けてきます。


ですので症状がないからといって骨が溶け始めている状態を放っておくというのはあまりお勧めはしません。


歯の神経治療をお考えの方は、

まずは歯の構造をよくお知りになって下さい。





原因を取り除かない限り再発を繰り返すのです


あなたの虫歯が何度も同じところが再発する理由(その1)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その2)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その3)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その4)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その5)


あなたの虫歯が何度も同じところが虫歯になる理由。最新の虫歯治療(その6)






2015.08.28歯を削ることが悪い、というわけではありません。咬合調整についてお話します

歯を削った方がいいのと、削らない方がいいのと、という話しであれば、もちろん削らない方がいいかもしれません。


しかし、歯は多少削っても大丈夫です。


「歯を削られた」

「歯を削られたことがショックで・・」

というご相談を非常に多く頂きます。


歯を削らない=善

歯を削る=悪


と思っていらっしゃるからだと、思います。


最近は

「歯を削らない治療」がいいとされているので

患者さんはその「削らない」「削る」ということに

とても敏感に反応される方が増えてきたということでしょう。


では、歯を削る

ということについてお話します。


そもそも、歯は元々磨り減って削れていくものなのです。

機械的に削らなくても

日々毎回のお食事でもって

寝ている間の歯軋り(歯軋りはみなさんされています)によって

削れていっています。


まずはそのことを知って下さい。


8020」という言葉、聞いたことありますでしょうか。

80歳で20本の歯を残しましょう」という標語です。


そのような標語が言われているのにはワケがあります。


つまり現在の日本には

80歳で20本の歯が残っていらっしゃる方が非常に少ないということです。


実際にご自身の歯がすべて残っていらっしゃる方は「8028」になります。

80歳で、28本全部の歯が残っているわけですから

「8028」です。


すべての歯が残っていらっしゃる方、実際にいらっしゃるんですね。

当院にも時々お越しになられます。


そのような方々のお口の中、どのようになっていると思われますか?

若い方と同じような歯の形態をしていると思いますか?


どうなっているか?

こんな感じになります。

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実は歯の頭の部分は、頭の部分が均一に磨り減っています


例えば車のタイヤを長年交換しなかったとイメージしてください。


タイヤは磨り減り、溝が浅くなっていきます。


ほぼ均等にタイヤが磨り減っていきますよね。

それと同じように歯も全体に磨り減っていきます。


縄文人や弥生人の骨が見つかることがありますが、その中である程度年齢を重ねて亡くなられた方は歯がありません。


歯が磨り減ってしまって歯の頭がありません。


若い時にはケガや病気で亡くなります。

ある程度年齢を重ねていくうちに、歯が磨り減ってなくなり、噛むということ自体が出来なくなるということが昔は寿命だったんだと考えられています。


つまり昔は火のない硬い物、砂混じりの硬いお食事をしなければいけなかったのです。


そして歯の頭がなくなるということ自体が死に繋がっていったのです。

では歯が均等に当たっている場合には、残っているすべての歯で力を均等に分散し、力をわけわけして支えていくことができます。


ところが早く当たる場所がある場合やうまく歯が磨り減っていない歯がある場合、どういうふうになっているのかっていいますと、噛んだ時に早く当たるところができてしまいます。


その早く当たるところには本来受け持つ力の何倍もの力が掛かってしまうんですね。 

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早く当たる場所に力が集中しますから、そこは耐え切れなくなって欠けたり割れたりします。

いわゆる歯が溶けていくという状態です。

虫歯とは違います。


歯が欠ける、割れるということが起こります。


同じ1本の歯でありながら、一部分が割れる・欠けるということです。


そこが割れますと次の歯の、次に当たる部分ができてきます。


そこには当然本来の受け持つ力の同じように何倍もの力が掛かってきます。


また割れます。


そしてまた次に早く当たるところが当たってきます。

また割れます。


そして次々に欠けて割れていくんです。

しかし、その隣はどうでしょうか。


まったく今まで当たったこともない、過去何十年において噛むのに参加してきたこともなかったのであろう、生まれた放出したばかりという解剖学的なきれいな尖がった歯があるんですね。


つまりきれいな歯があって、その横の歯はない、ない、ということになってしまうのです。


つまり歯は解剖学的なきれいな歯が入ればいいのかというと、実はそうではなく力を28本の歯で力を分散し、均等に磨り減らしながら、いい具合に磨り減っていく。年齢を重ねると腰や関節が曲がってきます。


それに応じて顎の位置関係も変わってきます。


歯は一生動き続けますし、顎の位置も変わっていきます。


それに応じて磨り減っていく。

実はすごく大事なことです。


そのように均等に磨り減ることによって多くの歯が残るということになるのです。


1本だけ早く当たるところがある、強く当たるところがある、ギリギリする時に引っかかるところがある、という歯は逆に早くその寿命を迎えてしまうのです。

ですからただ単に歯を削った方がいいのか、削らなくて済むのであればという発想ではなく、全体のバランスということが重要なのです。


歯の治療はお口全体の噛み合わせのバランスをみながら

削る必要があるのか

ないのか、ということが決まってくるのです。

2015.08.28歯の神経が死んでしまうとは?

歯の神経が死んでしまうとは?

 

例えば歯に食べ残しがあり、そこに虫歯菌が繁殖し、そうすると歯の表面が一層溶けていきます。


そうすると歯がしみるうになります。

歯の大切さはご自身が歯を失ってみてはじめてわかる

それを放置するとさらにさらに穴が開いていきます。


歯が溶けて穴が開いていきます。


イメージしてみてください。


バケツに水が入っていると思って下さい。

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バケツに小さなキズがあったとしも大した問題は起こりません。

しかしどんどんどんどんバケツにキズが付くと穴が開いていきます。


そうすると中に入っている水が溢れ出します。


これが穴が歯の神経・血管に到達した状態だと思って下さい。

そこには防ぐことの出来ない穴が開いてしまうのです。

そうするとバイ菌がもう入り放題です。


大事に大事に硬い壁、エナメル質、歯のの壁、象牙質で覆われていた

歯の神経や血管が露出してしまうのです。


水の入ったバケツがある程度の衝撃に対しても耐え切れる状態だったのが何度も何度も擦れるうちに小さい穴が開くたびに、完全に穴が開くことによって、そこに穴が開いてしまい、そこからどんどんどんどん広がっていってしまうのです。


バイ菌にとって実は神経や血管・血液、これは重要な栄養素なのです。

とっても美味しい大好物なのです。


もちろん人間の体はバイ菌が入ってきた時には、そのバイ菌に対して戦おうという免疫という防御機構があります。


しかしながら余りにバイ菌の量が多いとその防御機構で食い止ることはできなくなるのです。


ですのでバイ菌はどんどんどんどん増殖を続けていきます。

最初は歯の表面だけだったんですが、歯の神経・血管にまで到達することが出来ればそのバイ菌は一気に歯の神経・血管をやっつけていきます。


そして最初は歯が沁みたり、痛んだり、ズキズキということが起こっていくのですが、それはバイ菌と戦っている証拠でもあるのです。


これが負けると痛みを感じなくなっていくのです。


よく歯を治療せずにほったらかしにしていたら、

「歯がボロボロと欠けていった」

「痛みが和らいだ」

「痛みが止まった」

ということが、あります。


例えばこの時期に痛み止めの薬を飲むという行為は、確かに日常生活において痛みを和らげる、戦っているその痛みを、戦っているということを脳に知らせようとしている報告を警告を一生懸命、一生懸命体は送ってくるのですが、それに対してそれを無視しろというのが、これが痛み止めなのです。


特に昨今、痛み止め、以前であれば病院から処方箋がないと薬局から出せないような強い痛み止めの薬が日常的に薬局で買うことができるようになってきましたので、簡単にそういうお薬を手に入れることができています。

その影響もあってか虫歯が本当に進んでしまってから来られる方が増えているようにも思います。


すでに歯の神経が死んでしまっている方がいらっしゃるのです。


通常であれば歯の神経とバイ菌が戦い、「痛い、しみる」とのことで来られていたはずなのですが、その痛みも痛み止めの薬を飲むことにより痛みを止めるというのはバイ菌を殺すお薬ではありませんから、治っているわけではありません。


ただ日常的に痛みを感じることが減りますので、そういうお薬を取ってしまうお気持ちはよくわかります。


しかしながら歯は自然に治りませんので、どんどん悪い状況になっていきます。


そしてとうとう歯の神経や血管が死んでしまった時には、逆にまったく痛みを感じなくなってしまうのです。


ではそのバイ菌達はどうするのか。


さらにさらに歯の奥へ奥へ侵入して行きます。

そして歯の根っこを越えて、根っこ周囲にある骨や歯茎を溶かしていくのです。

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その時点で、バイ菌の住処である根管の中、そこを早く掃除してあげないとどんどんどんどんバイ菌は奥へ奥へと入っていきます。


ですから歯の神経を取る治療というのは歯の神経を取る治療だと思われている方が多いんですが、実はこの時点では死んでしまった、バイ菌に侵されて神経が死んでしまっていて、神経が残っているのではなく神経が腐ってしまった、生きていない神経がそこにいるのです。


つまり生ゴミが腐敗していっている状態だということです。


そうするとにおうと臭いですよね。


発酵食品を思い浮かべていただくと膨らんできますよね。


腐っていくとガスを出すのです。


そうすると圧力が高まります。

そうすると歯の神経は死んではいるんだけれども、周りの骨や歯茎が溶かされることによりそこで顔が腫れてくるような方までいらっしゃいます。

歯の神経を取る治療(根管治療)をしたのに歯が痛いのはなぜ?

すでに歯の神経の治療で神経を取ってしまった方でバイ菌に侵された場合にはいきなりこの状態にまでなってしまうこともあります。


この場合には早く根っこの中をバイ菌が少ない状態に減らしてあげるということが必要です。


では歯を支えている骨を溶かしたバイ菌達はどこへ行くのでしょうか。

実は歯の神経というのは脳と繋がっているのです。


例えば指先、指先の神経は指先だけでしょうか。


これは脳から繋がった神経なのです。


その一部に過ぎないのです。


つまりバイ菌は歯の中の神経だけを死なせるわけではなく、さらには歯の外の周囲の骨や歯茎の神経も殺して行きます。


そして骨を溶かしていくのです。


そしてとうとうその奥には太い神経・血管が控えているのです。


そこにたどり着いたバイ菌はどうなるんでしょう。


一気に全身を巡って行ってしまうのです。


心筋梗塞、聞かれたことありますでしょうか。


心臓の血管が物が詰まって血が流れにくくなってしまった状態。


よく動脈硬化や全身糖尿病やそういうことが大きく取り沙汰されていますが、その詰まっているのは何だろうと研究した先生がいらっしゃいました。


実はその詰まっている物の中にいくつもの口の中の歯周病菌、バイ菌が見つかっているのです。


つまり口の中にいたバイ菌がそういう心臓の中で発見されたり、誤嚥性肺炎といって肺炎の中で肺炎球菌といっしょに肺炎を起こしていたり、口の中だけに留まらず全身にまで影響を及ぼしているのです。


ですから歯の神経の治療をした方が良いのか、しない方が良いのかと単純に考えたならば、神経の治療は神経が生きているのであれば残せる方向で治療してもいいと思いますが、それを越えてしまった場合には早くそういう治療を行なわないと全身に対して影響を及ぼす。


また上の歯の場合には歯の根の奥には鼻の部屋があります。


鼻の部屋にバイ菌が侵入していってしまうのです。


ただ単に歯や口だけの問題ではなくなり、鼻の手術を含めた処置が必要になったりもするのです。


水の入ったバケツに穴が開いた場合には水が流れ出ます。

どんどん流れ出ます。

決して歯の葉1本を最終的に抜けば済むという問題ではなくなることもあるのです。


次にです。


重たい物はみんなで持ったほうがいいですよね。


ところが他の歯に比べ早く当たる歯がある場合には、例えば飛び出してくる歯とかです。


歯は一生動き続けます。


後ろから前に下から上にというふうに歯は動いていくのです。

例えば砂場で手を置いてかき寄せてみてください。


砂が盛り上がってきますよね。


そのように動きがあれば歯も同じように飛び出ていくのです。


そうすると重たい物をみんなで均等に力をわけわけして持っていれば大丈夫ですが、一人だけが飛び出るとその飛び出た歯に力が集中します。


押されて押されて、満員電車で押されてすごく痛いですよね。


横の人が退いてくれてよけられたらいいですよね。


でも歯は顎の骨の中に埋もれているのです。

支えられているのです。


どこへでもは動いていけないのです。

ついには割れてしまうこともあるのです。

今まで虫歯なんかまったくなかった。


虫歯なんかなったこともなかった。


なのに突如すごい痛みが。

その痛いという場所を観察すると、レントゲンを見ても、肉眼的にも何もないんです。

ただ押さえると痛いんです。


すごく痛いですからあまり強く抑えることはできません。


よく見ると亀裂が何本も入っています。


触ると痛いので麻酔をし、麻酔をしましたから強く押さえても痛みません。

強く押さえるとそこから血がじわぁっと浮き出てきます。

そうです、歯が真っ二つに落花生のごとく割れていたのです。


歯は徐々に徐々に溶けてくることによっても穴が開きますが、そのような衝撃的な一撃によっても歯は割れるのです。


この場合は一気に神経・血管のいるところまで真っ二つに割れるのです。


バケツに入った水がちょっとづつちょっとづつ欠けて行き穴が開くのと同じように小さい力ではそうですが、大きい衝撃がバーンとかかった時、バケツが一気に真っ二つに割れますよね。


砕け散りますよね。

そのように歯も割れるのです。


その場合はいきなり歯の神経が口の中に露出しますからものすごい痛みとなります。


小さい穴が開いて水が出るのであればそれを防げばいいのですが、大きく真っ二つに割れた場合は残念ながら封鎖することはできません。


この場合にも早く神経を除けてあげないと痛みを抑えてあげることはできなくなるのです。


ですのでバイ菌による影響と力による影響、そういう大きい二つの理由、そしてその組み合わせというのがありますので、今まで虫歯がなかったからといって安心もなかなかできないのです。

2015.08.27歯の神経を取らずにすむ条件とは?

「歯の神経を抜かないといけないと言われたが、抜かずになんとかなりませんか?」というご質問を多く頂きます。

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このような質問の回答に関しては、まずそれぞれの先生によって専門が違うということが一つ大きいことがあります。

お医者さんであれば内科とか外科、いろいろあります。

同じように歯科でもいろんな実は専門があります。

看板とかに書いてはいけないという決まりがあるので、皆様方はあまりご存じないかもしれません。

詳しくは「専門の違い」のページをご覧下さい。


同じ患者さんが行かれたとしても、それぞれの先生の専門の立場で診断をし、治療の方針を立てますので、診断も治療方針も大きく変わります。

今回「歯の神経を抜かないといけないか?」という質問を言われた方々のお口の中を拝見すると、大きく二つに分かれます。

一つ目は神経が今まさにこの治療をしようとする際に、本当に神経を抜かないといけないという状況にある時。

「このままでは神経が死んでしまうので神経を取りましょう」という、「今は元気な神経であるけれども」という状態。


もう一つは既に神経が死んでいる、もしくは死にかけている

そのことによって今神経だった部分が腐敗している場合、要は「生ゴミとかが腐った状態だと思ってください。」という状況です。

なのでそのままにしておくと、どんどんどんどん腐っていくので除けなければいけない

つまり死んだ神経、もしくは死にかけている神経を除去しようというケース、

生きている元気な神経を取るのではなく、腐敗したものを除けようという意味合いで先生がそのように神経と取らないといけませんというお話しをされている。

この二つの大きなケースがあります。


すでに死んでいる神経、もうほとんど既に死んでしまっている神経、これはいくら専門が違うと言えど神様ではありませんので、その神経を蘇らせることは出来ません。

ですので、この場合にはきれいにその部分を除去し、清掃し、消毒し、治療ということが必要になります。

ここの処置に関してはほぼ同じです。

消毒の仕方は違います。

次にこの治療をするにあたって神経に触れるかもしれないので、神経を取る可能性があると言われた場合のお話しです。

通常歯科の治療ではどういうことを基準にするかということを大学で教わっているかと言いますと、

黒く歯が変色している部分、いわゆる目で見てわかる虫歯というもの。

そして虫歯菌というのは顕微鏡で見ないと見えないサイズですので、目で見て虫歯の部分を確認するということは出来ません。

ですので「う蝕検知液」というお薬があります。

その「う蝕検知液」を虫歯であろう個所に色を付けるわけです。

そうすると虫歯菌が多く残っている部分が赤く色が染まり、その部分を削って除けるという処置をいたします。

例えば転んで怪我をしたとしましょう。

その時に少し血がにじむことがあると思います。

もし表面に太い神経や血管があったら血が噴水のように飛び出してきます。

つまり太い神経や血管というのは人間の表面ではなく中のほうにあります。

歯も同じです。

歯の内部の深い部分には太い神経・血管があるのです。

そこを少しでも傷を付けると、例えば風船に針を刺すイメージです。

一気にパーンとはじけ飛ぶようにして、そこから血液が流れ出てきます。

もうこうなると何もすることはできません。

台風で強い風が吹いてくるのを立ち向かってそれに向かっていくようなイメージ。

流れ溢れ出てくる水を止めるということが必要なのですがそれはできません。

ですのでそこの太い神経・血管の近くを触るということが、神経を触ってしまえば中の状態がどうであろうと神経の治療を施すというのが常識となっております。

吉本歯科医院では、そういうことをすれば神経を取るという結果になりますので、神経の近くの虫歯部分を削るということ自体を行っておりません。

そこの部分を削らずとも置いておいても大丈夫なように消毒をし、菌を殺すという処置をしてしまうのです。

つまり神経・血管に近い部分を触らないということです。

触るから神経を取らなくてはいけなくなるのです。

ですから前の先生の所でぎりぎりまで悪いところを除けて、「ちょっと様子を見てみましょう」という処置をされてしまった時には、もうすでにぎりぎりのところまで穴が開いておりますので残念ながら、そのような殺菌をするという処置、もうすでに壁が取り払われていますので、そういうお薬を施すということが、もうすでに出来ない状況になっておりますので、やり方が変わってしまうのです。


テレビのコマーシャルで「隅々まで効くナントカ」という消毒薬、殺虫剤ありますよね。

あれを使うと煙が部屋の隅々まで充満して、隅々までバイ菌を殺すということが出来るということです。

イメージしてみてください。

この時に窓や戸を開けっ放しにしていたら全開にしていたらどうでしょう。

お薬はその窓から漏れ出し、そちらの流れの方が強いですから隅々にまでは煙が行き渡りません。

つまり薬が行き渡らないのです。

その薬を行き渡らせるためには、密閉する、封鎖するということが重要になってきます。


この密閉させるために表面の一層の糊しろになる部分、この部分はきれいな新鮮な場所がないといけませんので、そこは一層削ってきれいにします

しかし神経に近い部分の虫歯と言われている真っ黒い部分、ここを触ると神経を取らないといけなくなります。


ですので、その部分を触らずに殺菌して、殺菌剤を入れて封鎖し、殺菌するということをすれば神経を触らずに神経近辺のバイ菌を殺すことができるのです。

しかしながらほとんどの神経がもうすでに死にかけている、その場合にはいくら殺菌剤といえど効かないことはあります。


例えばインフルエンザ、思い出してみてください。

インフルエンザのお薬、「発症して何十時間以内にお薬を飲まないと効かない」ということをお聞きになられたこともあるのではないでしょうか。

つまり菌がある程度の量の場合には殺菌剤というのは効くのです。


しかしながら菌が増殖してしまって、ものすごい量の数になってしまってからではいくら薬と言えども充分にそれを押さえ込むことはできないのです。

ですからその発症している時期によって薬の効く効かないというのが決まるのです。


第一段階としてはその糊しろ部分を作れるかどうか。

そしてその薬を入れることによって密閉できるかどうかという状況によって変わるのです。


つまりもっと言えば乾かせるかどうか、「乾かせる部分にご自身の歯が残っているかどうか」ということが大事になります。


乾いた紙は糊でくっつきます。

濡れた紙はくっつきません。


一部分がくっついたとしても一部分が濡れていればそこから薬が漏れ出したり、そこに唾液や血が流れ込んできます。

また濡れてしまうのです。


一緒にバイ菌も入ってきてしまうのです。

ですからそういう条件を満たすことができれば神経を残すことは充分にできます。


ほとんどの方がこのケースに該当しますので初期の虫歯で、初めてこれは触ると神経を取らなければいけないかもしれない。

という診断を行なわれた場合に限っては、吉本歯科医院ではほとんど神経を取らずに治療ができております。

しかしながらもう既に死んでしまった神経の状態であるとか、既にもう歯茎の奥深く、骨のすぐ近くにまでバイ菌が進行し封鎖をできないという状況になられた方の場合には、残念ながら封鎖することができませんので殺菌ができません。


ですのでこの場合は神経を取ったり、歯を抜いたりする処置が必要になることはあります。

日本補綴歯科学会専門医 香川県 高松市 吉本歯科医院

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