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ホーム > 日本補綴歯科学会専門医 香川県 高松市 吉本歯科医院 > その虫歯は本当に削る必要があるのか?早期発見、早期治療の弊害

2013.04.09その虫歯は本当に削る必要があるのか?早期発見、早期治療の弊害

よく昔、早期発見・早期治療という言葉がありましたよね。

今でもありますよね。

 

確かに癌の治療など場合にはその通りだとは思います。

 

早く見つけ、早く除去することによって、悪くなるのを止めるわけです。

なぜ癌の時にそういうことが言われるのか。

それは

取り返しがつかなくなるからということと、スピードがすごく早いからです。


歯科の場合には、昔も早期発見・早期治療と言われました。

今も言われているかもしれません。


ですが私の吉本歯科医院の考え方としては、早期発見・定期観察であります。


小さい虫歯は削れば治ると思われている方、多いんですね。

お子様が学校検診で「虫歯」でひっかかり

お母様が「虫歯を治療して下さい」とお越しになられるケース、多いです。

大人の方でも、同じです。


ここで、少し考えてみて下さいね。


はっきり言って歯医者は歯を治すことは出来ません。

残念ながら、歯を治すことは歯医者には出来ないのです。


例えば交通事故で足を失ったと思って下さい。

外科の先生が治してくれました。

「はい、治療終わりました。退院していいですよ」と言われました。

その時、足は元通りの足が生えているでしょうか。

ないですよね。

それが治療終わりです。

 

先生によっては義足を紹介してくれる先生もいらっしゃるかもしれません。

歯科は外科の一種であります。

ほぼそれと似たようなことしか出来ないのです。

削って除けて、それを何か他のもので補う。

歯医者がやっているのは

外科と同じです。


完全に治る

ということはなく

失ったものを補う

悪くなった部分を除去する

ということがメインです。


そういう行為を終了した時に

「治った」と思われているのです。


まずはそれを知ってください。


さあ、それでは

本当に虫歯というのは進行性のものばかりなのでしょうか?


いわゆる虫歯というものは何なんでしょうか?


ここにまず一般的な方との考え方の相違をお話します。

歯科の中でもみんな専門が違いますので、歯科のそれぞれの先生によって考え方が違うのです。

おそらく一般の方は歯の表面にバイ菌が付き、歯を溶かし、そこに穴が開き、それを虫歯だと思われてる方、多いと思います。

確かにその通りです。


ですが実はそれだけでもないのです。

歯に穴が開いてる状態、これを虫歯というのかどうか。


ここが一つ問題であります。


今仮に歯に穴が開いている状態を虫歯とするならば、虫歯と定義するならば、進まない虫歯があります。


その状態は何十年も変わらずに。

何十年も変わらないその状態を維持できるものに対して、歯科医が手を加えるということは、傷をつけるということであります。


補修をしたとして、その補修は果たして何十年も無事に封鎖させることは可能なのでしょうか。

現実的には難しいのです。


もしかすると、余計に悪くなっている可能性すらあり得ます。

歯に穴が開く。


それは虫歯菌だけではないのです。


日常生活であったり、清掃の仕方であったり、ここまではおそらく皆さん簡単に想像がつくと思います。


もう一つ大きいのが力です。

力の負担によるものなのです。

これを私の医院では

「噛み合わせの異常からくる力」

と呼んでお話しています。


例えば車のタイヤ、最初は溝がしっかりあるかもしれない。


でもずーっと使い続けていると、溝がどんどん磨り減ってなくなっていきますよね。


8020という言葉お聞きになられたことがあるかもしれません。

80歳で20本の歯を残しましょう。

と、日本歯科医師会がスローガンにあげている標語です。

80歳で20本の歯が残っていたならば

きちんとお食事をすることが可能であろうということで

8020

です。


私の医院にももう何十年も、歯医者になんか行ったことがないという方、来られます。

ずーっと自分の歯で何の治療もせず必要なく来れたという方、いらっしゃるわけです。


そういう方のお口の中、どうなっていると思われますか。

いわゆる白いきれいな歯がそのままあると思われますか。


大変なことが、起こっているんです。


実は歯の表面、噛み合わす面が磨り減っているんです。

ちびてしまっているんです。

そして歯は表面がエナメル質という硬い部分で覆われておりますが、中は象牙質という柔らかい2層構造となっています。

 

中の神経・血管を考えると3層構造であります。


表面のエナメル質の硬い部分が磨り減ると象牙質が見えてまいります。


しかし外周はエナメル質が残っているわけです。


ですから真ん中の柔らかい部分がえぐれていって、外周の硬い壁だけが残るということになるわけです。

更に磨り減っていくと、外周の回りに象牙質はなくなります。

 

薄いペラペラのエナメル質が残るわけです。

薄い壁です。


ですからそれが先ほどの力(噛み合わせの悪さから起こる過剰な力)によってパキッと割れるんです。

この場合、穴が開いている場所は黒くありません。


ですからいわゆる細菌性感染による穴が開いたというものとはまったく違うのです。


また歯には溝がありますから、そこに着色といって色が付くことがあります。


穴は開いていないんだけれども色が付いている。


見た目には虫歯とまったく変わらない。

そんな状態もあります。


それをうっかり削ってしまうと歯の構造を傷つけますから、歯は弱くなってしまうのです。


定期的にそういう健康の維持管理、唾液の管理、食事の管理、歯ブラシの力の加減の管理さえしていれば進まない虫歯という状況の歯はいっぱいあるのです。

どこにあるのか、それを見つけるのはすごく大事です。

そして進行は早いものもあれば、遅いものもあります。

本当に早い虫歯は、早く短期間のうちに進みます。

その進むものと進まない、歯がどんどんダメになる状態と、歯がそれほどダメージを受けない状態なのか、見つけるが必要なのです。

最近は治療の機器の進歩により少しでも歯の部分が弱い部分があれば、それを機械的に見つけることも出来るようになってきました。

しかしながらその段階で歯を削るということが、歯にダメージを与えるということが、目にも見えないようなサイズの状態の歯を削る。

穴が開いているのを見つけて削る。

はたしてそれがいいのかどうか。


それはわたしにはちょっと疑問であります。


人間には適応能力があります。

唾液にはカルシウム成分も含まれております。

歯は溶けるものだと思っている方いらっしゃるかもしれませんが、日々溶けて作られて、溶けて作られて、脱灰(ダッカイ)、歯が溶けて脱灰と言います。

そしてそれがまた作られる、再石灰化(サイセッカイカ)と言いますが、日々作られて溶かしてを繰り返しているのです。

人間の骨もそこにずっと存在するかのように思われるかもしれませんが、日々破骨細胞という細胞が骨を溶かしているのです。

そしてまた新しい骨が作られているのです。


人間の体の骨というのは数年ですべてが生まれ変わっているのです。

歯も同じように脱灰と再石灰化という形でもって修復されているのです。


そこに人間が変に手を加えるというのは実は問題があるのです。

実際にどんどんどんどん悪くなって行く。

どんどんどんどん歯が溶けて行く。

その場合にはもちろん修復は必要かもしれません。


歯医者の介入があったほうがより悪くなるのを遅らせられるということであれば、早く手を下してもいいかもしれません。


しかしながら、実際に手を加えると、もっと悪い状況になることが実は多かったりするのです。

ですから早期発見・早期治療ではなく、早期発見・定期観察


せっかく治療にきて

「この歯はなにもせず、様子を定期観察しましょう」

と患者さんに申し上げることが、あります。

これを読んで下さった患者さんの中にも、いらっしゃるかも、しれません。

こういう意味があるのです。


そして必要な打つべき手を打ったとしても、その進行を抑えられないという場合には初めて治療というのを行っていいとは思います。

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