2014.04.053Dプリンターとインプラント(その1)
3Dプリンターの登場でインプラントはどう変わる?
皆さんは3D(スリーディー)プリンターという言葉を
聞かれたことがありますか?
昨年2013年は3Dプリンター元年と言われました。
3Dプリンターが大きな関心となったのは、
2013年2月アメリカのオバマ大統領による一般教書演説です。
「3Dプリンターは製造業に大きな変革をもたらす」
この演説が世界中のニュースになりました。
また日本においても、経済産業省が3Dプリンターを
製造業の競争力向上に資する基盤技術として位置付け、
その導入を呼びかけたこと。
このようなことで2013年には3Dプリンターという用語が
ニュースや新聞に度々出ることとなり、皆さまも目に触れるようになられたかと思います。
さあ、この3Dプリンターと歯医者一体どんな関係があるのか?と思いますよね。
それをこれからお話します。
3Dプリンターにより作製されたインプラント手術における
外科手術用の指標となるガイドを当初3DプリンターZPrinter310
(3D Systems、サウスカロライナ、アメリカ)で作製しておりました。
さらにこの3Dプリンターの特性を生かし、上顎洞底拳上術いわゆるサイナスリフト、
これは非常に熟練した歯科医師であっても粘膜の穿孔や手術の術式としては難易度の高い骨を造る術式の手術であります。
またオールオンフォーに代表されるインプラントを埋入したその日に仮の歯を入れ、
その日のうちに、見た目に歯がある状態にする即時負荷。
このような技術的に難易度の高い手術において利用できないか
ということが研究のスタートとなりました。