オールオンフォーや即時荷重のインプラント
またはその日に仮歯が入るインプラント手術を終えられた患者さまへ吉本歯科医院では
必ずお守り頂きたいことが3点ございます。
■1つ目は、「お食事」です。
①術後2週間は、流動食に近いものを召し上がってください。
上顎の場合は術後6ケ月、下顎の場合は術後3ケ月間、まだ骨とインプラントがくっついていない状態にあります。
口の中は非常に不安定な状態にある、ということをご理解ください。
この期間のお口の中はバイ菌が傷口に入りやすくなっています。
この期間に、咬む力が加わってしまうと、インプラントと骨がうまくくっつかず、「インプラントが外れてしまった」「インプラントを支えている患者さまの骨が骨折してしまった」という患者さまの症例は全国的にも多く報告されています。
くれぐれも、流動食以外は口にせず、咬む力を加えないようにご注意ください。
また、この期間は、うまく食事が取れず人間の体に必要な栄養が摂取できにくい、ということが起こります。
栄養補助食品などを上手に利用し、体調管理に努めてください。
摂取していただきたい栄養は(たんぱく質、ビタミン類、ミネラル、カルシウム、コンドロイチンなど)です。
※
上手に栄養補助食品(サプリメントなど)を利用しましょう。
たんぱく質を補給するために手軽なプロテインも効果的です。
① 術後2週間以降~6ケ月まで
この期間は、流動食から、柔らかいお食事へと変わっていきます。
上顎の場合は術後6ケ月、下顎の場合は術後3ケ月間、まだ骨とインプラントがくっついていない状態にあります。
口の中は非常に不安定な状態にある、ということをご理解ください。
この時期も、まだまだ安心できません。
この時期にご家族と同じような食事をされたために「インプラントが外れてしまった」「インプラントを支えている患者さまの骨が骨折してしまった」という患者さまの症例は全国的にも多く報告されています。
たしかに「咬めて」しまいますので、安心してしまいますが、くれぐれも「柔らかいもの」だけをお召し上がりになりますようお願い致します。
この際、どこの歯で咬めばいいのかは、患者さまがインプラントを埋入した場所により異なりますので、お食事の指導をカウンセラーよりご説明させて頂きます。
では、お食事していただける柔らかいメニューのイメージをここでご紹介しますね。
柔らかく似た煮込みうどん
ヨーグルト
上記のような、咬む力にほとんど負担がかからないような柔らかいお食事をお召し上がりください。
※ 「介護食(カムウエル)」もおすすめしております。ご相談下さい。
■2つ目は、「お口のお掃除」です。
インプラントを長持ちさせるためには「清掃」が不可欠です。
インプラントは、歯が入れば終わり、ではなく、その後のメインテナンスが絶対に必要です。
インプラント手術後の清掃を怠ったために、インプラント周辺にバイ菌がたまり、インプラント周辺の歯茎に膿がたまり、骨が溶けてしまい、インプラントが外れてしまった、という患者さまの症例は全国的にも多く報告されています。
日々のお口のお掃除に関しては、専任の歯科衛生士がご指導させていただきます。
そして定期的(月に1回程度)、メインテナンスの治療のご予約をお取りいただきご来院下さい。
歯科衛生士が歯科医院専用の機械でお口のお掃除を行います。
そうすることで、いつもお口の中は清潔に保たれ、インプラントの状態が安定してまいります。
■3つ目は、「咬み合わせ」です。
マウスピースによる保護を歯科医師より指示された患者さまは必ずお使い下さい。
寝ている間は、歯を食いしばる力が加減できないため、マウスピースを入れずにお休みになると、過剰な力が加わりインプラントが故障する可能性が出てまいります。
必ず毎晩マウスピースを装着しお休み下さい。
インプラントをされた患者さまにはこの3つの大きなお約束を必ずお守りいただけますようくれぐれもお願いを致しますね(^^)
■術後のその他の注意事項
① インプラント治療をされた患者さまは、タバコを控えてください。
また喫煙者の近くにも行かないようお願いします。
タバコの煙を吸うだけでも血流が悪くなることが学会では報告されているそうです。
② イソジン薬でのうがいは控えて下さい。望ましくないと報告されています。
③
激しい運動は避けてください。
長時間の入浴は避けてください。シャワー程度なら結構です。サウナは避けて下さい。
④ 手術当日の夜は、多少高めの枕をお使い下さい。
術後の腫れを少なくするために有効です。熱っぽく感じる時には、口の周囲の皮膚を濡れタオルなどで軽く冷やしていただいても結構です。
下唇に軽い麻痺(しびれ)が出る場合もございますが、だいたい3~6ケ月後で消失しますのでご安心下さい。
⑤ 出血について
術後は、口の中に血がたまったような感じがしたり、血がどんどん流れているような感覚がしますが、唾液が赤くなるような出血は普通ですので、ご安心下さい。
傷口から絶えず出血するようであれば湿らせたガーゼをロール状にして30分程度咬んで下さい。
出血に関してご心配な場合は、ご遠慮なく歯科医師にお電話下さい
個人差がありますが、手術を受けた部分に近い皮膚面に皮下出血により黄色っぽい皮膚の変色が見られることがあります。これは10日ないし2週間で、かならず消失します。
手術部分に感覚の違和感がみられる事があります。これは数ヶ月程度で気にならなくなります。
⑥上の顎の手術の場合、鼻血が出ることがありますが、問題ありません。
これは上の顎と鼻の骨が繋がっているため起こります。
ただし、その際に鼻を強くかまないよう、深呼吸しないよううどんをすする等鼻に圧がかからないようにお願い致します。
⑥ 術後2週間後程度に抜糸を行います。抜糸までは歯ブラシを使わず消毒薬によるうがいをして下さい。手術した箇所の糸には、ハブラシを当てないようお願い致します。
インプラント治療をされた方は、この先将来的にもフッ素入り歯みがき、イソジンはお控え下さい。望ましくないと報告されているそうです。
もし、何らかの事情で薬の服用ができない場合には必ず歯科医師にお申し出下さい。
手術を受けられた部分に関する疑問、あるいは不快な症状が見られた場合には、ご遠慮なくご連絡下さいね。
一日でできるインプラントといううたい文句で、「その日から普通のご飯が食べられる!」と思われている患者さまも多くいらっしゃいますが、そんな事はございません(--;)
術後の流動食から、柔らかい食事への以降を経て、通常のお食事ができるように
なっていくわけです。
吉本歯科医院では、こういった術後のお食事も、実際にはどの程度までなら「食べられるのか」を
キチンとご説明させて頂いております。
そうすることで、10年後、20年後も、インプラントを長持ちさせて頂くことが可能です。
先ほど、先日矯正治療が終了された患者さまが来院されました。
治療や私たちの対応について「感想文」をニコニコ顔でお持ち頂きました。
「ありのままを書いたので・・・恥ずかしいんですが」と(^^)
ご了解を頂いたのでご紹介しますね。
『前歯のすき間がどんどん開き、とても気になっていた矢先、次男の結婚が決まり、思い切って治療しようと決心しました。
友人に紹介してもらい吉本歯科医院を訪ねました。
十分な説明を受け、マウスピース矯正にしましたが「ほんまにこんなに開いた歯がひっつくんやろか?」と半信半疑のまま治療に入りました。
第一印象が「こんな歯医者さん見たことないわ!」でした。
院長先生はじめスタッフの皆様全体笑顔で明るいし、いつも声をかけてくれるので心も身体もリラックスしています。
矯正の方は見事に(ビックリするくらい)きれいになり、技術の進歩に脱帽です。結婚式に間に合わせて頂き最後にお花までいただきありがとうございました。
これからも末長くお付き合いお願いします。歯は本当に大切だということもよくわかりました。』
患者さんのお顔は始終笑顔で、私たちスタッフに対してとっても好意的な態度を示して下さいます。
吉本歯科医院に初めてお越しいただいてから治療が終了するまでに患者さんとスタッフや院長が
築いた関係がとてもいいものであり、その結果、患者さんにこうして満足して頂けたということは
本当に嬉しく、この感想文を読んだ瞬間に、全員が「しんどくてもやっててよかった~」と思う瞬間です。
人と人の関係はたとえ患者さんとの間でも、実はなかなか難しいものです。
人は感情を持って生活しているのでそりゃあ気分の悪い日もあります。
お越しなる患者さんにも「今日は気分が悪い」という日もあります。
入ってこられた瞬間に「あっ、今日は何かあったのかな?ご気分悪そう」と感じる時もあります。
でも、吉本歯科医院に来れば「気分悪かったけど、帰るときには、なんか気分がよくなってたわ」と
言って頂けたらこんなに嬉しいことはありません。
私は、よくそんな事があります。
あの人に会うと、不思議と気持ちがほぐれるとか、安心できるとか、
イライラしてた気持ちが消えて優しい気持ちになれるとか。
そんな場所やそんな人っていますよね。
でも、そんなことは数値化できませんし、みんながみんなその感じを共有できるわけでもありません。
私が最近特に感じるのは、「ちゃんと自分に向き合ってくれる人」の前では
人は心地よく安心していられるんだと思います。
自分の存在を事務的な流れですませてしまうのではなく、一人の感情を持った人間として
思いやりをもって接してくれた時、私なら「ああ、ここはすごいなあ」と感じます。
今は、どこに行っても事務的、効率優占の対応しかしてくれないので現代人である私たちは
大事にされないことに、すっかり慣れてしまっているんだと思います。
効率優占のために、人の顔が見られなくなったり、相手の心を汲み取ることができなくなってしまっては一体何のために生きているのかわかりませんし、忙しさや経済を引き換えに人間らしい心をなくしてしまっては、つまりません。
今日のこの患者さんともこれから、歯の健康を維持していただくために、できれば一生のお付き合いをさせて頂きたいと思っています。
長い長い時間を、お互いにずっといい関係を続けていくために必要なことは、もちろん高い技術もそうですが、人との関係を大切にしていくことで、私たちはもっともっと「こんな歯医者さん見たことない!」と言ってもらえるような『場」にしていきたいと改めて思います。
そうして患者さんと私たち医療を提供する側が、お互いに「感謝しあえる」関係になってければ
こんなに嬉しいことはありません。
そのための日々のコミュニケーションは、本当に大切です。
一日の終わりにとっても嬉しい「感想文」と患者さんの笑顔でしたので気分は急上昇です(^^)
今週はこんなお花です。
6月に吉本歯科医院のイメージカラーを緑から赤に変えました。
緑は、うちの院長のラッキーカラーで、お守りの色なのだそうで(笑)その緑が病院から消えてしまったのでそれは可哀想だということで、今、必死でいろいろなところに緑を設置しています。。。(--;)
ちなみに私のラッキーカラーはもちろん「赤」です(^^)
先ほど、治療が終了された患者さまがいらっしゃいました。
約半年以上通って頂き、私たちスタッフに対してきちんとした治療のご理解を頂けたので
本当いとてもいい状態で治療を終了することができました。
「長い間本当におつかれさまでした」とスタッフからささやかですが、お花をお渡しました(^^)
患者さまが一番いいお顔で笑われている姿を見てスタッフも思わず患者さまと一緒に
うるるっ・・・となる瞬間です。
治療が終了しても、そのメインテナンスのためにお越しいただくことになりますが
こうやって信頼してまかせていただける、いい関係をずっと続けていくことが
私たちの大事な仕事だなあと思います。
本当におつかれさまでした。そして、これからもよろしくお願い致します。
追伸 ご家族の方がこのブログを見てくださっていると嬉しいです(^^)
https://www.8181118.com/manager/2009/06/20/
一ヶ月前から、クリアアライナーで矯正治療をしています。
こんなのです↓
本当は一日20時間程度口の中に入れているのがベストなのですが私は日中はどうしても嫌で
夜眠るときだけクリアアライナーを装着しています(本当はおすすめしません・・・)
夜眠るときだけですが、私の場合ものすごい勢いで歯が動いているそうで
結構早く矯正治療が進んでいます(^^)
ただ、このクリアライナー、患者さまの中には歯が押される感じが痛くてとても駄目、という方もいらっしゃいます。
私はこの押される痛さがちょっと快感なので(笑)もっと歯が動くようにさらに噛み締めちゃったりもします。そうするとさらに歯が押されて動いていくのがわかります。
痛いと言えば痛いんだけど、癖になる痛さと言いましょうか、微妙な感じです(^^;)
これは個人差がありますね、きっと。
インプラント治療の後、歯並びを矯正するためにこのクリアアライナーを使用していただく場合が
ありますが、昼間はどうしても出来ない場合には私のようにせめて夜間だけでも忘れずにつけてお休み下さいね(^^)
それだけでも歯はものすご~く、面白いほど動いていきますので。。
さて、先日このクリアアライナーを始めてから一番ショッキングな事件がありました。。
もぎたてのとうもろこしを頂いたので、早速塩ゆでして皮をむいて子供と一緒に「さあ、食~べよ」っと思い切りかぶりついたその瞬間
痛ったああああああいいいいいいっ!!!!(泣)
神経にまでビリリリリッと響く痛さ。
思わずうずくまりました(><)痛くて。
これは一体何?どういうこと?
大好物のとうもろこしの丸かじりが出来なくなった私はあまりの痛さに院長に「とうもろこし食べたら痛くて泣きそうなんですけどおおーー;」と、文句を言ったところ
今は、矯正治療で歯を動かしている途中なので、歯がグラグラとしている状態。
つまり、歯周病で歯がグラグラしてる人と同じ状態なわけ、とのこと。
とうもろこしにかぶりつこうなんてこと自体がそもそも駄目なんだそうです。
「・・・聞いてないんですけど。。はやく言ってよ、それを、早く・・」
(※クリアアライナーでの矯正治療が終了し、歯並びが定着すれば歯の動揺は自然に治まりまたもとのようにきちんと噛めるようになりますので、ご心配なく。。。)
吉本歯科医院にも、「歯がいきなりグラグラしてきて物を食べると痛みが出る」といった患者さまが
よくお越しになられますが、その時はじめてその患者さまのつらい気持ちが分かりました(泣)
思い切り噛めないって、本当につらい
食べ物の味は変わるし、かしみめるなんて痛くてとても出来ないので、当然、食べるものも制限されてしまいます。
自分が食べたいものじゃなく、
食べられるもの、しか食べられなくなるんですね。
ちなみにとうもろこし、なんてのは、前歯で思いっきりガブリとかみついてあの、コーンの部分を
前歯ではがしながら食べるのが最高に美味しいわけで、かみついた時の、とうもろこしの甘さや
歯ごたえがたまらないわけで・・・・・。それがまったくアウト!になっちゃうわけですよ。
とうもろこしのかぶりつきも駄目、後は何が駄目かっていうと、
なすの田楽も駄目でした。なすの中のやわらかい部分はいいけど、一番美味しい皮が駄目なんです。
ぬるぬるしてて噛めないんです。
硬めのフランスパンにはちみつバターをたっぷりつけて食いちぎるなんてのも大好きなんですが
トライしてみたらやっぱり駄目でした(><)食いちぎる瞬間に激痛です。
あと、いかやたこの刺身も駄目ですね。
くにゅくにゅしててとても噛めません。
無理に噛もうとすると、歯が動くので、神経にあたって痛みます。
それでも、無理やり噛んでしまうと、最悪、神経が死んでしまうそうです。おお、怖い・・・。
そう考えてみると、ほんっとに好きなものは食べられません。
考えてみれば、毎日毎日、本当にいろいろなお悩みを抱えて吉本歯科医院に患者さまが
お越しになられますが、その訴えてこられるつらい気持ちを100%理解することはできません。
歯がグラグラして、食べ物を噛むと痛い・・・なんて感覚は実際にその身になってみないと
絶対にわからない感覚だと改めて思いました。
歯の大切さは失ってからよく分かる、と吉本歯科医院にお越しいただいた患者さんは皆さん同じくそうおっしゃいます。
歯医者さんは虫歯を治すところと思われている方がほとんどですが、
歯医者さんは虫歯にならないように、歯周病で歯を失わないようにするところだと吉本歯科医院では
お越しいただいた患者さまにお伝えしています。
歯を失う一番の原因が歯周病です。
本当は歯周病で歯がグラグラする前に来ていただくのが一番なのですが
残念ながらほとんどの患者さまは、相当グラグラになってから「とにかく何とかして欲しい!」と
駆け込んで来られるパターンがまだまだ多いんです。
歯周病は、沈黙の病気と言うそうです。
自覚症状はほとんどなく、進行はどんどん進みます。
30歳以上の方で歯周病(軽度から重度まで)にかかっている人口はなんと8割以上なんですって。
つまり、ほとんどの方が程度の差はあれ、歯周病の可能性がある、ということです。
ちょっと怖くなった方は、早速歯医者さんの予約を取って、一度きちんとチェックしてもらって下さいね♪
噛めなくなるとつらいですよ~~~~。。。