2019.03.15従来型の虫歯治療では再発を起こすのは当然です。
香川県高松市の咬み合わせ専門の吉本歯科医院、吉本彰夫です。
皆さんは今まで虫歯になった時、どんな治療を受けてこられましたか?
多くの方が受けられた治療は「虫歯部分を大きく削りとり被せ物でふたをする」という一般的な治療だと思います。
虫歯部分は大きく削って詰めるもの、という常識が当たり前になっているとそれが「普通」と思ってしまいます。
一般的な虫歯治療の流れをお話します。
一般的な虫歯治療では虫歯部分は大きく削り取ります。
虫歯を大きく削り取った部分の型を取り、被せ物でふたをします。
フタをする時には歯の周囲の唾液だけを風で乾かします。
唾液がついたままだとセメントがくっつかないから、です。
だから、唾液だけはシャーッと乾かすのです。
ある程度歯の周囲が乾いたら被せ物に接着材をつけて歯にペタンと乗せます。
被せ物の内部は黒く腐蝕しています。
皆様に知って頂きたいことはお口の中にはものすごい数のばい菌がいるという事実です。
虫歯を削り取った後も当然、ばい菌はお口の中に残ったままです。それで治ったのか?といえば実はそうではなく何年かすると再発するのは当たり前というのが現状です。
さらには虫歯部分を大きく削り取ることにより当然、歯の神経に近くまで削られていきます。
歯の神経近くまで削られると、痛みが出始めます。
歯がどんどん痛くなり歯医者さんに行くと、「そこまで痛いならもうこの歯の神経を抜くしかありません」という治療法しか選択できなくなっていくのです。
いわゆる歯の神経を取る治療(抜髄)です。
私たちは、それがあたりまえ、それが常識と思っていると「なんだかおかしいな?」と疑問に思ってもそこから深く考えようとはしないものです。
どこの歯医者さんでも「削って詰める治療」が当たり前なので、それは常識なんだろうと疑問に感じなくなっていくのです。
そして私たち日本人はどんどん歯を失っていきます。現在の日本の歯科医院で行われている歯科治療の8割は過去で治療した部分の再治療です。
つまり再発です。しかも3年後、5年後、10年後に再発した時には状態はもっと悪くなっています。
口の中のばい菌は風で乾かすくらいではなくなりません。
もちろん風でシャーッと乾かすくらいでばい菌が死滅するなんてありえません。
般的な虫歯治療ではばい菌がお口の中にたっぷり残ったまま除菌もせず被せ物でふたをし、さらに歯の被せ物を十分に表面処理することなく乾燥させることなくそのまま接着剤でくっつけて終わります。
昔詰めていた歯の詰め物の内部で虫歯が大きくなり外してさらに大きく削り処置をしたという経験はありませんか?
これではどんなに封鎖性の良い接着材を用いても再発を起こすのは当然です。
ばい菌を残し被せ物でふたをするため被せ物の中でばい菌が繁殖していくのです。虫歯治療をしても菌を残したまま被せ物でふたをしくっつけているので数年ももたず同じところが虫歯になる魔の連鎖です。
虫歯を削らず薬で治し歯の神経を残す特殊接着封鎖