2020.05.11インプラントの上の被せ物が壊れてしまった時の原因その①【インプラントトラブル】
原因①インプラント治療の際の「かみあわせランス」の設計ミス
咬み合せ悪いことにより被せ物が破壊される症状が起こります。
インプラントは一度埋め込んでしまえば、その場から動くことはありません。
しかし、ご自分の歯は常に一生動き続けます。
数十ミクロン単位ですが、確実に動いています。
この事実を歯科医師からきちんと説明を受けていない患者さんが本当に多くいらっしゃいます。
自分の歯は噛みしめたら動いていきますが、
インプラントは全く動きません。
ですから軽くカチカチと噛んだ時にはインプラントと噛み合う自分の歯はしっかりその面が当たりません。
グッと噛みこんだ時に、インプラントに当たるように調整しなくてはなりません。
カチカチと軽く噛んだ時に、インプラントの歯が自分の歯と同じようにしっかり当たっているような調整の場合、グッと噛みこんだ時には、自分の歯は動きますのでそのほとんどの力をインプラントだけで支えることになってしまいます。
つまりインプラントに過度な負担となってしまい、当然このように被せ物が壊れたり、磨り減ったり、ちびてきたりします。
例えば、左がインプラントで、右が自分の歯だった場合、右の歯に虫歯や歯周病などのトラブルが生じた場合にインプラントの咬合をわかっていない先生が治療を行なうと、左のインプラントに多大な力を加えてしまうことになりかねません。
つまりインプラントを治療した先生のもとで、他の場所の治療も行なわなければ「噛み合わせ」はグチャグチャになってしまい、いずれそのインプラント部分がグラグラとしてきます。