2020.07.04歯を白くする審美歯科の一般的な治療の流れの問題点
問題(1) 不自然な白さに違和感がある!
多くの審美歯科治療でよく問題になることのひとつに「自然じゃない」「いかにも上から被せているのがわかる」といったお悩みです。
前歯2本の色だけが妙に白くピカピカとしているため、他のご自分の歯との違和感が大きくなってしまう、というものです。
原因は、指示書一枚で、大量生産される歯科技工所に作成を依頼してしまうことにあります。
被せ物を作る歯科技工士は、その患者さまのお口を見ていません。ましてや、「その周辺の歯がどんな感じか」「どんな色か」、または「歯には模様がついているのか」「凹凸はどうなのか」など、当然知るすべもありません。
シェード番号で指示された色調の被せ物を歯の形に添って作るだけですので、当然このようなことになってしまいます。
審美歯科は、いわばアートの世界だとお考え下さい。
歯科医師の技術、またそれを作る歯科技工士の腕やセンス次第で、大きく変ってまいります。
(他医院で自由診療でセラミックの治療を行っている 上の前歯2本)
上の前歯、歯茎との境目が露骨で、白さ、形が不自然です。明らかに被せものをしているとわかってしまいます。
(吉本歯科医院でのセラミックの治療をやりかえた完成写真 上の前歯2本)
歯茎との境目に違和感がなく、ご自分の歯のように見えます。治療していない両隣の歯の色、風合いに合わせて被せものをつけています。
問題(2) 被せ物をした部分が虫歯や歯周病になりやすくなる
意外に知られていませんが、歯の表面を削りますので、その削った部分の隙間からバイ菌が入りやすくなり、虫歯や歯周病になる可能性が非常に高くなります。
吉本歯科医院にお越しなった患者さまの多くが他医院で治療をされ銀の「詰め物」「かぶせ物」をしています。
患者さまのお口のレントゲンを取ると明らかに銀歯の中でバイ菌が繁殖し、歯を溶かし、重症な場合には歯の根までバイ菌が浸透してしまっています。
審美歯科治療で白い被せ物をする際にはばい菌を完全に殺し完全封鎖を行う必要があるのです。