2020.09.14ちょっとぐらい吸ってもいいだろう・・喫煙者がインプラントをする危険性
香川県高松市の
かみあわせ専門
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
インプラントをする方
歯の失ったらインプラントをしようとお考えの方
また、既にインプラントを入れている方に
お伝えしたいことがあります。
それはインプラントをする時、した後に
喫煙がどれほど危険性があるか、ということです。
「私はタバコを吸わないから大丈夫」と思っているあなたにも、
知って欲しいのです。
なぜなら、タバコの煙は、
タバコを吸っていない人でも、同じように害があるのです。
吉本歯科医院では、インプラント治療をご希望されお越しになられる患者さんも、
多くいらっしゃいます。
その時に、もしその患者さんがタバコを吸っていたならば、即、
「タバコをやめてください」とお伝えします。
そしてもし「タバコをやめることはできない」とおっしゃられるのであれば
当院でのインプラント治療はお断りさせて頂いております。
私の医院には、他の医院さんで過去にインプラント治療をされた患者さんからたくさんご相談が寄せられます。
■インプラントの上に被せているモノが故障した
■インプラントした部分の歯茎が腫れてきて痛い
■インプラントがグラグラして噛めなくなってきた
など、いろいろなケースを見てきています。
その中で、インプラント治療をした後も、引き続き、
「喫煙」を続けていた、
という患者さんは多くいらっしゃいます。
インプラント治療をするにあたって、「タバコをやめる」ということは必須のお約束事だということを全くご存知ない方はいまだ多くいらっしゃいます。
「まあ、先生はそういうけど、本数を減らすくらいでまあいいだろう」
「先生は大袈裟に言ってるだけなんだろう」この程度の認識です。
喫煙は糖尿病と共に、インプラント治療の最大の失敗要因になります。
その理由も、これからお話します。
インプラントというおおがかりな治療だけでなく、
タバコを吸っているだけで、その方はハイリスク患者となります。
骨移植や骨造成術、上顎洞底挙上術など、
手術創の大きな術式は、「タバコを吸わない」ことが前提であり、
「タバコを吸う」方には行なうことはできません。
インプラント治療をしたいけれど、タバコを吸うことがやめられないために
治療をお受けになれない患者さまも実際におられます。
これを読んでくださったあなたが、もし今後将来歯を失った時に、
インプラントを考えているのであれば、すぐにタバコをやめて下さい。
そうでなければあなたはもし多くの歯を失った時、
「入れ歯」という選択しか、残されていません。
また、インプラント治療を過去にお受けになった方で
喫煙を続けているという方がいらっしゃれば、
すぐにおやめ下さい。
治療が完了したあなたのインプラントの寿命は、
タバコを吸うことで日々短くなっています。
医院さんによっては、
■本数を減らすなら大丈夫
■手術の前後だけ禁煙してくれればOK
■治療後なら元どおりにタバコを吸ってもOK
というお知らせをしていることもあるようです。
しかし、私は100%禁煙をお願いしております。
インプラント治療を受けて、その後トラブルが起こり
なんとかして欲しいと駆け込んでこられる患者さんの多くが
「喫煙」をしてたケースがあまりにも
多いことを実際に見てきているから、です。
日本航空インプラント学会は平成30年に
「禁煙宣言」を発表しています。
https://www.shika-implant.org/about/kinen.html
インプラント治療後の不具合、悪化、さまざまな悪影響を及ぼすと
はっきり示しているのです。
近い将来必ず起こるリスクをきちんとお伝えせず
インプラント治療をお受けすることは
できません。