
9月16日から18日まで、名古屋で開催されたインプラント学会に参加してきました。
今回のインプラント学会では、医療安全ということをメインに開催されていました。
特に安全、手術をする前のインプラントの手術をする前の検査。先に骨の状態であったり、神経や血管の状態、骨の状態を知ったうえで手術をする。
そのためにCTという装置があります。
そのCT装置で先に検査をして、実際に骨の中がどうなっているのか、先に十分な診査・診断が必要である。
それは以前からも私が申しているように、たった1本。
その1本のインプラントの手術においても必らず当院でもスイソCTの撮影を行っております。
ようやくその必要性というものが、学会でも論議されるようになってきました。
今回、CTの装置が各社から、何十社という台数が販売され、また展示され、その特徴等について講演がありました。
歯科用のCTでは得意・不得意があって、吉本歯科医院では今まで近くの総合病院において医科用のCTにおいて、その検査を行ってまいりました。
今回注目した一つの報告をご紹介いたします。
その報告によれば、CTを撮影したあとに、ダイコム(DICOM)データという国際規格である規格にのっとったデータを病院にいただくことができます。
そのデータを使って、どこの骨がどのような状態なのか、どこに血管・神経が通っているのか、そういうことを検査・解析していたわけです。
その中で吉本もお世話になっている大阪大学の十河先生の発表によると、実はCTでここに骨がある・ここに骨がないと思われていた場所に実際は骨があった・骨がなかった。そういうことがありうるということがわかりました。
この研究はCTの放射線が金属にあたり、その跳ね返りの現象によって写っていた、本来ないところにある光を何とかのけられないか、そういうことから研究が始められました。
ダイコムデータというのは、レントゲン撮影を、CTではレントゲン撮影を中心をぐるり周囲からいろんな方向から撮影をおこない、それを何枚も重ね合わせて1枚の写真の輪切りにします。
そして、それを何枚も撮影をする。
その輪切りの写真を作る規格なんです。
ところが、その輪切りをする前の元データ、実際にCTで撮影されたデータです。
このデータを見ると、実は骨がないと思われていたところに骨があった、骨があると思われていたところに実は骨がなかった。
そういうことが解ってきたのです。
何枚もの写真を合わせて出来上がっていますので、そのコンピュータ処理によって自動的にある部分は削除され、ある部分は追加され、そういうことが行われていたという発表でした。
この場合、非常に少ない、非常に厳密な場所での話しですので、すぐにインプラントの手術に影響する結果にはならないのですが、実際の今のデジタル化時代において、デジタルデータだけを信用だけをするのは非常に危険である。そのように感じました。
ただ、現在当院では医科用のCTを用いて、他の近くの総合病院にて撮影を行っていただいております。
しかしながら、近年その病院から「なるべく撮影を控えてほしい」そのようなご依頼がありました。
よく日本の医療機関においては、すぐにCT撮影をする、すぐにMRIを撮影する。「これは儲け主義なのではないか」「必要のない検査ではないのか」といった議論が行われることがあるんです。
ですので私もCTを撮影する「これは紹介した病院の利益にもなる」そのようにも考えていました。
ところが残念なことに「なるべく撮影する枚数・回数を減らしてほしい」というご依頼だったのです。
よくよくお話しを聞かせていただくと、医科でのCTの撮影はだいたい100枚程度。
しかも1ヵ所につき1センチや2センチ、そういう間隔をもって撮影を行っている。
それに対して歯科の場合は、範囲が狭い中で細かい神経・血管を探そうとするために、0.5ミリ間隔で撮影を行う。
その場合、上下のあごを撮影すると、まっすぐに切った場合は300枚。
ノーベルガイドという非常に傷を少ない、小さく穴を開けるだけ、大きく傷口を開くのではなく小さな穴を開けるだけで手術するノーベルガイドという治療を行う場合には、その精度をさらに出すために患者様のあごの骨を撮影し、ダブルスキャンというやり方によって、患者様のお口の中に入れた装置、この装置だけをもう一度CTで撮影をする。
そしてその二つのCTのデータをコンピュータ上で重ね合わせる。
そういう撮影をしますので、実際には600枚近くの撮影を行うことになってしまいます。
このことによって撮影するデータの容量、そして次の撮影までの間隔、これに支障が出てきたということらしいです。
イメージ的に思っていただければ、電球をスイッチを入れた。電球をしばらく使っていると熱くなりますよね。
その熱い状態で次々次々負荷をかけると、熱がどんどんどんどん上りすぎてしまう。
そのため次の患者さんの撮影をするときには、一旦熱が下がるのを待って、機械が冷えるのを待って撮影をする。
その時に通常の100枚程度を撮影する方法であれば、次々次々順番に患者さんの撮影を行うことができる。
しかしながら、数百枚単位で撮影を行った場合、熱がなかなか下がらず、結局予約通りに次の患者様を撮影することができず、長時間お待ちいただく。
そういうことで次々遅れていく。そういうことが起こってきたようです。
また記憶容量ということでは、この数年でもっていわゆるパソコンのハードディスクというものは非常に安くなりました。
記憶容量というのも非常に安くなりました。
しかしながらコンピュータのCTでは業務用ということで、なかなかそこまで安価な状況が作れていないようです。
ですので、その記憶容量を確保するにはシステム全体のメンテナンス・追加投資が必要と、そのようになるということがわかってきました。
どうもそのようなことから、今回のご依頼になったもようです。
なるべく撮影をする方向を一方向にする。で、またダブルスキャンをシングルスキャンにするといった撮影枚数を減らす。そういう条件下で今しばらく撮影を受けていただけるということにはなっていますけれども、実際に精度高くきちんと撮影を維持するというのは、今のように患者様が毎週のように手術している状況では、難しくなってくるかもしれません。
その場合には当院においても、高額なCT装置を設置することも考えざるを得ないかもしれません。
その場合にはどうぞご理解のほどよろしくお願いいたします。
今回、日ごろより私が岡山大学の研究施設においてもお世話になっておる中村先生が、今回のインプラント学会にあわせて新しく本を出版されました。
とてもいい本ですので、ご紹介いたしますね。
「日本人のための最新All-on-4マニュアル」です。
All-on-4(オールオンフォー)はポルトガルのマロー先生がその方法を提案なされました。
吉本も数年前になるでしょうか、ポルトガルまで行き、実際にマロー先生からその術式を教わり、そしてまた、ほとんど歯がなくなった方、ほとんど歯がガタガタの方にインプラントを入れ、インプラントを入れたその日に仮の歯を入れ、ある程度のまったく歯のない状態。以前ですと、インプラントを骨の中に入れ、骨が安定する、骨とインプラントが安定する。
下のあごであれば3ヶ月、上のあごでは6ヶ月、何も力を加えない状態で安静に待つ。その間、取り外し式の入れ歯を入れて、入れるのをなるべく避けて、傷がなるべく広がらないように、なるべく力がかからないように、そのような術式でしたが、それをたったその日一日で、仮の歯まで仕上げるというものです。
実際にポルトガルで教わったことを日本で患者さんに治療を行ってきましたが、やはり実際にやってみて欧米人であれば何の問題もないインプラント、単なるネジですけれども、太くて長くて、そういうものが何ヶ所も入るような骨が欧米人にはあるのですが、日本人の場合には非常にケースとしては骨がある方は少ないということがわかりました。
今回その中村先生は日本人という骨格に対して、そのオールオンフォーをどのように適用すべきか、また場所によっては4本ではなく、6本においてその支えを作るべきである。そのようなことも書かれています。
今までそういう教科書といえるようなものがまったくなかった中なので、非常にこれはわかりやすく、良い本だと思います。
オールオンフォーは非常にリスクが高い治療であると言われてはいますけれども、実際に治療を受けられた患者さんは、非常に喜ばれております。ぜひこのような本を参考になさることをお薦めいたします。
10月10日、歯科用CTを実際に毎日お使いになられている新潟の開業医の佐藤先生が香川県で講演をされる機会がありました。
そのお話しを聞いてまいりました。
CTといえば骨の状態の深いところの状態を診断する。
ですので、またその撮影する機械は非常に高価です。
歯科用のでも何千万、医科用になると何億という費用がかかりますので、いわゆる自由診療、高額治療に対して使うもの、そのような意識がありました。
しかし、この先生のお話しでは通常の診療において、例えば歯周病、例えばかぶせが外れた、例えば根っこの治療、そのようなことにもすべてCTを撮影を行っておる、そういうお話しでした。実際にそれがどれほどのメリット、どれほどのデメリットがあるのかお話しを聞いてきました。レントゲンの見方ということで、今まで当院の吉本歯科医院のホームページでも見方というのをお話しをしてまいりましたけれども、レントゲンというのは立体的なものを平面で透かしてみるようにして見ます。
ですから、例えば歯が折れている、歯に穴が開いている、これが横で開いている、横で割れている場合にはレントゲンで写ってまいりますが、いわゆる頬舌的、横に割れているのは見えるんですけれども、前後ろ、前後的に折れている場合にはその重なっている面が、立体的には見えるのですが平面にするとその破折腺というところがまったく見えません。
確認ができません。
ですので、外してみないと中が折れているか、割れているのか分からない。
つまり外してまずやってみる。
それからその状態をみて判断する。
これが常識でありました。
この場合、中の根っこは折れて動いているわけですから、周りの骨はどんどん溶けていきます。
ですのでその処置をしたら最後、元に戻すことは当然できませんし、またその歯の根っこすら抜かなければならなくなります。
CTにおいて、先にCTを用いて診断をしておけば、そういう破折そういうものは穴が開いている、そういうものを事前に見つけることが可能になります。
つまり無駄な治療の期間、無駄な痛いウミのある期間、こういうことを待たなくとも最終抜かなければならない歯は、必ずやっぱり折れていたりすると抜かなければなりません。
そういう無駄な症状を見ながら考える、そういうことをせずとも先にそういう診断ができれば、最初からそういう準備をして、そういう処置に取りかかることができるのです。
一般の方からみれば「レントゲンとかを見ればお医者さんは何でもわかる」そのように思われるかもしれませんけれども、実際には立体的なものをただ平面に透かしてみているだけ、実際の奥行きであるとか、奥がどうなっているということはまったくわからないのです。実際に外してみて、消毒してみて、症状が和らげば、腫れが引けば、もう一度かぶせができるかもしれない。で、実際にかぶせをしてみた、ところが、ひびが入っているので、その噛む力に耐え切れずにすぐに折れてしまう。そういうこともやはりあることにはあります。
結局その場合は、抜かないといけないということにつながります。
せっかく何ヶ月もかけて、いい状態にし、いい治療をしたにもかかわらず、結局抜かなくてはなりません。
非常にもったいないことです。
もっと早く、もうこの歯は持たないということが明確に分かっていれば、治療の方針はもっと早く次の手段に向かえていたかもしれません。
このようなことが診断できる、その診断が変われば、次の治療方針そのものが変わります。いずれこういう機械は各医院に設置される、そんな時代が来るかもしれません。
この機械、なんだと思いますか?
これは放射線がレントゲン室から漏れていないかを計測するとっても
マニアックな機械なんです。
この機械、今、なかなか手に入りません。
もちろん今回の地震の影響です。
このように定期的に放射線量を計測します。
レントゲン室から、放射線がほんの微量でも漏れていないかをチェックです。
結果はOです。
どうぞご安心ください。

このようなポケット線量計という機械を胸のポケットに入れています。
もし、微量でも放射線がもれていれば反応するようになっています。

今回の地震に伴う原子力の事故で
放射能による影響を多くの国民が意識するようになりました。
「問題はない」とどんなに言われても
「将来はどうなるかわからないじゃないか!」と思ってしまう方も多いと思います。
また小さいお子様を持つ親であれば、出来る限り安全で安心な環境を
子供に与えたたいと願うのが当たりまえです。
これから過去には想像もしなかったような出来事がもっと表に出てくることが
予想されます。
正しい情報を的確に知っていくことが大事です。
医科や歯科で使用されるレントゲンについてのご相談も時々頂くようになりました。
どうぞご不安な点がある場合は、お気軽にお声かけ下さい。
安心して治療を受けて頂くようご説明させて頂きます。
2010年10月31日 大阪にて開催された「」に参加し,「義歯により下歯槽神経が圧迫される下顎無歯顎症例, 即時負荷にて対応」と題して症例発表をさせて頂きました.
小宮山彌太郎先生,岡田隆夫先生は院長吉本彰夫が1999年にブローネマルクイ ンプラントを教えていただいた先生方です.
吉本彰夫のインプラントに対する考え方の基礎や技を授けていただいた先生です.
今回発表させていただいた患者さんの症例は「義歯により下歯槽神経が圧迫されて,入 れ歯そのものが入れられない.入れた瞬間にビリビリと電気が走るような痛み がする下顎無歯顎」の患者様です。
即時負荷での治療を行った症例です.
この症例はまさにインプラントの基礎を両先生に教えていただいていたからこ そ治療できた症例だと言っても過言ではありません.
いわゆるオトガイ孔という太い神経が出入りする穴が骨の中央付近に横に向い てあります.
アゴの骨がこの穴まで溶けてくると,穴が上向きになります.
つまり太い神経 が横向きではなく,上向きになっているのです.そこまで骨が溶けてなくなっ てしまったのです.ですから,入れ歯で何が食べられるか?という話ではな く,入れ歯を入れた瞬間に入れ歯と神経がすれてビリビリとした痛みが走って 入れ歯を入れられないのです.
歯茎の上から
この大事な神経を切ったり傷つけたりすると麻痺が起こったり,顔が常にゆが んだりします.
この神経をどのように避けるのか?
そこまで詳しいことを教え ていただけていたのです.
おそらく流行のフラップレス手術や歯槽頂切開では傷つけていたことと思われます.
しかも即時負荷インプラントでは通常13から18ミリ必要という長さのインプラ ント体を使用しますが,わずか10ミリで骨を貫通してしまう状態ですので,当 然10ミリのインプラント長しか使用できません.
また,細い骨しか残っていませんので,何本も一度に太いインプラントを入れ ると骨が折れたりする可能性がありましたので,必要最小限の4本を入れました.
そしてその日に仮歯を入れました.
インプラントの長さが短い,インプラントの本数が少ない,インプラントの間 隔が狭い等の悪条件が重なっていたため,3本は骨とくっつきましたが,1本は 日常生活の噛む力に耐え切れずにくっつきませんでした.
リカバリーが必要となりました.
そのリカバリーに関する私の採った方法にもどのような批評が出るか緊張しました.
日々の診療で行っている診査,診断,治療計画,インプラント埋入,リカバ リーの仕方,補綴にいたるまで細部にわたり検討いただき真価を問われる機会でした.
結果はインプラント体の選択や最終トルク値のご助言がありましたし,リカバ リーに使用した6ミリインプラントの選択は同じものを選択するだろうと言って いただきました。
長年インプラント治療を続けてそれなりに本数も増えてきましたが,大きなト ラブルなく診療できているのも両先生のお陰だと思います.
なにより患者様に今後も日々精進して参りたいと思いました.
・・・と、書いているところに今朝一番でこの症例の患者さんが
メインテナンスにお越しになりました(^^)
「先日、発表してきましたよ」とお話すると、患者さんもとっても喜んでくださり
そのこともまた嬉しい出来事です。
「3Mix-MP(R)法実習セミナー新基礎コース」が3月21日日曜日に大阪で開催され参加してきました.
3Mix-MP (R) 法は病巣無菌化組織修復療法3Mix-MP(R)療法、略して『LSTR 3Mix-MP(R)療法』の一つで,星野悦郎先生と宅重豊彦先生により開発され科学的に証明された治療法です.一般の方に判りにくいので,簡単に言うと「薬(抗菌剤)を使ってバイ菌を無菌化する治療法」です.
実は宅重豊彦先生のお話をお聞きするのは4回目になります.7,8年前になりますでしょうか東京での基礎コース,香川県歯科医師会が主催する学術講演会,東京でのアドバンスコースの3回でそれぞれお話を伺っていました.
吉本彰夫は良いと思った講演会には何度も参加させていただくようにしています.
なぜって思われる方もいらっしゃるかもしれません.
スタッフにも思われているかもしれません.
宅重豊彦先生も吉本が尊敬する先生のお一人です.
毎回進化されています.
また吉本自身の受け取る能力も進化できます.
同じ内容を聞いても1回目と2回目そして3回目と感じることが違うのです.
本当の意味を受け取れるようになっていくことができるのです.
歯科医師は職人です.
例えば,ある治療法があるということを知っている.
受講して知っている.理解している.実際にできる.実際に結果を出せる.人に伝えることができる.人に教えることができる.それぞれのステージというものがあります.
それぞれのステージで受け取れる内容そのものが違うのです.
考え方そのものまで違うのです.
先生もまた進化しており,過去の手法に修正があったり,より良くなっていたりします.
一生勉強と言われますが,まさにその通りです.数年前に受講された先生でうまくいかないことがあるという先生は何度も受講されることをお勧めします.
すでに3Mix-MP(R)法実習セミナーの受講生は1万人を超えるほどらしいです.
しかし実際には50名程度しかものにできていないとおっしゃられていました.
その意味がよく解かりました.
さて今回は4回目ということもあって,宅重先生に直接細かいご指導を受けることができました.
最初はこんな小さな質問をしてもいいのかと戸惑いましたが,逆に宅重先生はさらに深く掘り下げて教えてくださいました.
何度も何でも私の質問にお答えいただきました.
患者様もご存知になられていた方が良いと思われる講義の内容を一部ご紹介しましょう!
・ 3Mix-MP(R)法は虫歯の治療法だけではありません.
・ 3Mix は1987年に星野悦郎先生が学会発表されて以来,研究され実績をつまれたものである.最近でてきた全く新しい未知の治療法でもなければ,勘で行われているものでもない.十分な複数の研究によって裏づけされた科学的な治療法であり,十分な症例数を持った安全な治療法である.
・ 術者間による治療成績の差が大きい
・ 咬合(過か重のない噛み合わせ)と接着(封鎖)が重要である.
・ CR-inlayによる修復(補綴)は永久補綴ではない.磨り減ったり,脱落する可能性がある.
ここで,受講者向けですが,個別質問でお答えいただいたのですが,とても重要です.
・ 薬剤の稠度調整が以前と比べて硬くしている.
・ 薬剤は失活歯においても無機質にも有機質にも浸透していく.
なぜこんなことが重要かと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが,これは次亜塩素酸ナトリウム溶液の取り扱いにおいてとても重要な考え方です.
また,3Mix-MP(R)法を実際にされてうまくいかなくて困っているという先生方にうまくいくためのコツをお教えすると,宅重豊彦先生をよく知っていただきたいとお願いします.
一見ぶっきら棒で取っ付き難い印象を受けますが,実は非常に優しい心をお持ちの先生です.そして先生は東北大学歯学部を卒業され,日本補綴歯科学会の専門医・指導医です.普通の先生が気にもならないことに疑問を持ち,探究心が強く手先は器用です.
何が言いたいかというと,宅重豊彦先生は凡人ではないということです.
講演では時間が限られているので,局所のことを中心にお話されていますが,全体の噛み合わせ(咬合)から1本1本の歯の荷重バランスを考えられています.また接着歯学にも精通されています.これらのことは歯科医師みんな知っているはず,当たり前だからわざわざ大事な講義の時間を割いて話すほどの内容ではないと思われていらっしゃるかもしれません.つまり野球選手のイチローのように何でも問題なく簡単に出来てしまうのです.
ですので,受講生は自分で咬合と接着歯学の勉強と膨大な手技練習をつむ必要があります.そうすれば成功されると思います.
講義で知覚過敏のお話をされます.なぜでしょうか?知覚過敏に咬合が大きくかかわっていることを理解してほしいのだと思います.むし歯と呼ばれているものの原因に咬合が大きくかかわっていることを伝えられたかったのだと思います.咬合が原因であるという場合には,治療後にその原因も解決しておく必要があります.なぜ1回で治療を終えることを強調されるのでしょうか?なぜ30分なんでしょうか?なぜEDTAやNaOClでなければならないのでしょうか?なぜCR-inlayの作製を1度ではなく,なぜ2度に分けてコンタクトを作製されるのでしょうか?なぜマージン部は1塊で行わなければならないのでしょうか?
なぜあそこまで練りつぶさないといけないのでしょうか?すべて理由があります.そこが理解できるといろいろな症例に応用が利くと思われます.
「長期経過症例から口腔インプラント治療を検証する」と題して,岡山大学病院認定口腔インプラント講習会のインプラントセミナー(臨床講義)が3月18日木曜日に開催され、行って参りました。
また昨年5月に参加した第二回Pacific Osseointegration Conference(POC)でも吉本彰夫が師と仰ぎ、お世話になっている小宮山彌太郎先生と共にコアメンバーとして主催されています.
さらに私の母校、九州大学にも勤務されていらっしゃったこともあり,いろいろと丁寧なご指導を頂いています.とっても、人間味にあふれた素晴らしい先生です.
http://www.8181118.com/director/2009/06/03/
さて,今回のインプラントセミナーでは,外科出身の先生とは思えぬ,補綴(ほてつ)の基本というべき噛み合わせに重きを置いたお話を頂きました.
やはり長くインプラント治療に携われていらっしゃるからこそ,インプラントが長く安定できる条件に噛み合わせが必要であるとのことでした.
噛み合わせの安定がはかれない場合には,インプラントが危険である.そこだけ一部分だけの治療を希望される患者さまには,他医院での治療をお勧めされるようです.
私も同感です.
インプラントだから丈夫というと,歯よりは丈夫かも知れません.
しかし,単なるネジです.
噛み合わせを安定し続けるには,必要な場所に必要な本数が必要です.
よく何年持ちますか?というご質問を頂きますが,個々により条件はまったく違うのです.
患者様もご存知になられていた方が良いと思われる講義の内容を一部ご紹介しましょう。
・ 日本人の場合,上の総入れ歯では4本ではなく4本+2本の合計6本での治療が基本である.
・ 糖尿病は治療が終了した後も10年以上にわたり,リスクとなる.
・ 喫煙はリスクである.
・ ブラキサー(強い歯ぎしり等)はリスクである.治療後にブラキサーが再発することがある.
・ 噛み合わせの安定つまりバランスが重要である.顎位を安定させる大事な部位が保全されなければならない.
下記は懇親会の写真です.深夜までご教授いただきました.
生の声をリアルにお聞きできる機会は本当に貴重です。
来年も来て下さるといいなあ、とひそかに楽しみにしています。
「審美補綴に必要なソフトティッシュマネージメント」と題して,岡山大学病院認定口腔インプラント講習会のインプラントセミナー(臨床講義)が1月21日木曜日に開催されました.
広島県広島市でご開業の高井康博先生にお話いただきました.
高井康博先生は
院長吉本もかつて受講したJIADS の講師も兼務されていらっしゃいます.
http://www.jiads.org/lecture/takai.html
実は偶然にも昨年の6月にNY大学でお会いしていました.
以前のブログでもご紹介させていただきました.
http://www.8181118.com/director/2009/06/post-3.php
集合写真では向かって右端手前が高井先生になります.
下記の写真はニューヨーク大学(NYU)で講義の合間に先生方と議論を交わしているときの写真です.
実は,お嬢さんともびっくりするほど仲良しでとっても優しく気さくな先生でした.
下記は懇親会後の写真です.
こんにちは
吉本歯科医院の院長、吉本彰夫です。
スタッフのお子さんや我が子が通う2つの保育園(高松市内)で新型インフルエ ンザが発症したそうです
香川でもすぐそこまで新型インフルエンザが迫っています.
手洗いうがいを忘れずに注意していきましょう!
吉本歯科医院でも手洗い場に
患者様用にコップと速乾性の手指消毒用スプレーを設置しています.
どうぞご自由にお使い下さい.
インフルエンザでなくても咳が出易い患者様はマスクを差し上げます(お一 人様一枚)ので,ご遠慮なくスタッフにお申し付け下さい.
さて,私吉本は大学病院医療情報ネットワーク(UMIN)に参加していますの で,日々多量の医療に関する情報を得ることができます.
今回はその中から,新型インフルエンザについて少しご紹介しましょう!
「インプラント手術」や「歯周病」もそうですが,まずは「知る」ということ が大切です.
何か解らないから恐怖になるのです.
2009年10月11日(日)に東京大学法文1号館25番講堂で行われたシンポジウムです.
「医療機関における新型インフルエンザ対策」 - 第2波流行および強毒型ウ ィルスへの準備 -
内容の公共性と緊急性を考慮して、講演ビデオの公開を許可いただきました講 師の方の講演を
次のホームページで無料閲覧できます。
ご利用いただければ幸いです。医療関係者用の情報ですが、この情報が多い中、本当の情報はこのようなところにあります。
http://www.jsrmpm.org/Inf2009/
香川県新型インフルエンザ対策行動計画
http://www.pref.kagawa.jp/kenkosomu/hw-net/flu/active_plan.html
新型インフルエンザ一般人向け情報 (ネットTV)
新型インフルエンザ あなたの?に答えます(受診と療養編) - 政府インター ネットテレビ
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg2724.html
新型インフルエンザの予防には、通常のインフルエンザに対する下記のような 取組を習慣づけておくことが重要であり、 国民一人一人がいわゆる「咳エチケ ット」を心がけることが求められる。
「咳エチケット」
・咳、くしゃみの際は、ティッシュ等で口と鼻を被い、他の人から顔をそらすこと
・使ったティッシュは、直ちにゴミ箱に捨てること
・咳やくしゃみ等の症状のある人には必ずマスクを着けてもらうこと (個人が 使用するマスクで最適なのは、不織布製マスクである。)
・咳やくしゃみをおさえた手、鼻をかんだ手は直ちに洗うこと
第39回日本口腔インプラント学会学術大会が9月25~27日,大阪国際会議場にて開催されました.
私,吉本彰夫は,27日の日曜日に「インプラント治療における三次元石膏プリンターの有効性」と題して一般口演を発表させていただきました.
今第3回目は「日本口腔インプラント学会に参加してみて」です.
第1回目は第1症例目のサイナスリフト(上顎洞底挙上術)症例でした.
http://www.8181118.com/implant/synuslift.php
第2回目は第2症目の51歳女性で上顎無歯顎・即時荷重・即日荷重のAll-on-4(オールオン4)の症例でした.
http://www.8181118.com/implant/oneday.php
http://www.8181118.com/example/2009/04/post-11.php
http://www.8181118.com/director/2009/09/post-9.php
http://www.8181118.com/message/2009/04/f01-03.php
今第3回目は「日本口腔インプラント学会に参加してみて」です.
1. 衝撃的だったのは課題口演で「賞」を取られた大阪大学ICATの十河 基文先生による「インプラント治療における「臨床的骨質診断」の検討―医科用CT,歯科用CT におけるCT 値の信頼性について ―」です.
吉本歯科医院でも以前から医科用CTに対するこだわりをお伝えしていますが,まさにこれを噂ではなく実証するデータを出されたのです.All-on-4(オールオン4)で即時荷重・即日荷重を達成するためには,CT値による骨質の把握が非常に重要になります.
①このCT値が医科用CTによってやや誤差がある.驚きでした.もっとも信頼性の高かったのは医科用CT3機種のうち吉本歯科医院がCT検査で採用している東芝製のものでした.この東芝製は香川に4台しかありません.すべて高松にあります.このこだわりも吉本歯科医院でのインプラント成功の秘訣の一つかもしれません.
http://www.8181118.com/implant/
http://www.8181118.com/implant/flow.php
②次に歯科用CTの検討でした.歯科用CT 9機種のうち4機種しかCT値らしきものの信用性が無いという結果でした.つまり数千万円もする歯科用CTを導入しましたといわれている医院さんの中には,吉本歯科医院が最重要視するCT値をまったく相異なるものをそうだと信じて手術を行われているということになります.
恐ろしいことです.
もっともそこまでインプラントの成功率や早期に歯を入れて機能を回復するということにこだわらなければ,十分神経血管の場所を把握することはできますので,無駄ということではありません.
しかし私の考えは正しかったと思います.
やはり数千万円程度の歯科用CTでは何億円もする医科用CTに劣っていて当たり前だということです.
歯科用CTが三千万円程度まで値下がりした時に購入を検討し,吉本歯科医院にCT室(今高額な倉庫になっています,笑)を作製するも購入を思いとどまってよかったと思います.
また今出しているインプラント成功率は下がっていたかもしれません.
やはり検査の日数は掛かってでも医科用CTで検査をした方が,良い結果が出せそうです.
2. 大阪インプラントセンターの
冨永博之先生「7mmショートインプラントの予後に関する統計学的検討」
最近持てはやされている7mmショートインプラントの予後がどのようにたどるかという結果でした.
明らかに8.5ミリのインプラントとは歴然とした差が出ていました.
つまり,吉本歯科医院で躊躇されている患者様にもご説明していることですが,「10年後でもインプラントはできます.
しかし今と10年後では入れられるインプラントの太さや長さそして本数は全く違う」仕上がりは全く違うものになるということを物語る結果でした.
とりあえず入れ歯これがもたらす骨の吸収によって,将来の仕上がりが全く違うものになる.以前は恐怖心の強い患者様には本当に噛めなくなった時にインプラントをしてあげればいいかな?なんて考えていた時期もありました.
しかし,それがもたらす不幸はライフスタイルの変化は悲しいものがあります.
せっかく縁あって香川の高松,屋島という田舎の吉本歯科医院で出会った患者様ばかりなので,決してそのような思い不幸にはなってほしくない!と感じやはり仕上がりが全く違うものだということをお伝えしていかなければならないと感じました.
3. 同じく大阪インプラントセンターの
竹中洋平先生「インプラントブリッジにおけるハイブリッドレジン人工歯の咬 耗による咬合高径の変化」
たった一年でこんなにもかみ合わせの高さが変わってしまうものかと目を疑わんばかりの結果でした.
これは他医院でインプラント治療を受けられて吉本歯科医院にお越しになられる方の非常に多い相談の一つです.
http://www.8181118.com/implant/solution08.php
http://www.8181118.com/implant/solution03.php
冗談でなく,本当に多いです.
ただ吉本歯科医院でもハイブリッドレジン人工歯を使用することはあります.
例えば,噛み合う相手が丈夫でなく,噛む力に耐えられなくなる時などです.
噛み合う面(咬合面)をセラミックや金属にするとその咬む力による衝撃にインプラントは大丈夫ですが,相手のご自身の歯が負けてしまうことがあるのです.
その時には数年ですり減ること色が変わること金属が見えてくることをお伝えしています.かみ合わせを専門(補綴歯科専門医)とする吉本歯科医院としては,やはり見た目と安価だけでハイブリッドレジンを選択するのは患者様の不幸だと感じています.
かみ合わせの高さが2ミリも3ミリも短期間に変化する.
このことが顎関節(顎関節症)や肩や腰,頭痛など全身に与える影響は非常に計り知れないものだとしているからです.
http://www.hotetsu.com/j/senmoni/map/tyugoku.html#kagawa
http://www.8181118.com/director/2009/08/post-7.php
当然マウスピース,スプリントの使用は大事です.最初は気持ち悪いものだと思います.
しかし,インプラントはご自身の歯に決して勝るものではありません.
長期の安定には必要なものです.どうぞご使用になられて下さい.
4. 専門医教育講座
重度歯周病の患者様のインプラント治療においては,インプラント手術前にワンステージ フルマウス ディスインフェクションFMDが効果的であるとのお話がありました.
残存歯があるにもかかわらず,十分な歯周治療も行われることなくインプラント手術が行われている現状も報告されました.
なので,日本では制約が多く,長期効能のある薬剤の服薬とともにフルマウスSRPだけでも勧めるとのお話であったと認識しました.
確かにその通りかもしれません.
しかし吉本歯科医院ではやはりワンステージ フルマウス ディスインフェクションFMDをお勧めします.
A.a.菌に対してMICで見る限りクラビットが非常に有効です.
私吉本彰夫が患者であればワンステージフルマウス ディスインフェクションFMDを望みます.
吉本歯科医院では徳島大学から麻酔専門医に毎回香川に来てもらい,安心してワンステージ フルマウス ディスインフェクションFMD治療をお受けいただけるように対応しています.
http://www.8181118.com/menu/03treatment03.php
5. 教育セミナー臨床2「サイナスリフトを再考する ―安全な術式とその予後―
①術前にいかに多くの術野の情報を得ることができるか?具体的には解剖学的な情報(隔壁,上歯槽管,穿孔状態,骨幅など)を得ることができるか?
②サイナスリフトを行う術式で最も大事なこと,骨壁に器具を直角に添わして擦るように粘膜を剥離する.
③プロフェッショナルといわれる先生方でも穿孔の経験がある.
特に隔壁を乗り越える時の予想を超える穿孔.
④穿孔したとしてもその後の対策がきちんとできるように.
http://www.8181118.com/implant/synuslift.php
骨壁に器具を直角に添わして擦るように粘膜を剥離する.これは慣れている先生には問題ないかもしれませんが,一方向からしか器具を入れることができませんので,非常に難しいです.
今回の大阪で開催された第39回日本口腔インプラント学会学術大会には吉本歯科医院から「インプラント専門歯科衛生士」を目指して,スタッフを代表して一年目歯科衛生士の小田が参加しました。
3年後の試験に向けて頑張って欲しいと思ってます。
http://www.8181118.com/fresher/
第39回日本口腔インプラント学会学術大会が9月25~27日,大阪国際会議場にて開催されました.
私,吉本彰夫は,3日間通して参加し,27日の日曜日に「インプラント治療における三次元石膏プリンターの有効性」と題して一般口演を発表させていただきました.
今,日本口腔インプラント学会学術大会は「インプラント治療における医療安全・安心」をメインテーマに大会長・市川哲雄(徳島大学教授)先生のもと盛大に行われました.
私の発表時間は,日曜日昼前ということもあって特別講演,シンポジウム3,研究セミナー2や中国四国支部総会と時間が重なってしまいました.
ICAT,大阪大学と岡山大学の共同研究で,200名以上も入る会場でガラガラだったらどうしようという不安もありましたが,おかげさまで立ち見が会場の外にまで溢れるほどの先生方にお越しいただきほっと安心(^^;)ありがとうございました.
今回「インプラント治療における三次元石膏プリンターの有効性」と題して口演発表させていただいた内容ですが,メインテーマである「インプラント治療における医療安全・安心」や院長吉本の診療理念に乗っ取った内容でした.
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吉本の診療理念ですが,
①自分の家族、うちのスタッフにできない治療は絶対しない(安全性)
②10年後の患者さまのお口の状態を見据えて全ての治療にあたる
です.
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今回発表させていただいた中での症例は,2症例で,いずれも難症例といわれるものでした.
難症例ということはそれだけリスクが高く,高度技術が必要ということです.
そのリスクが高く,高度技術が必要な症例に対してどのように手術前に対策をすれば安全で確実な治療を施術できるのか?
勘や運,術者の腕だけに頼るのではなく,
サイエンス的に科学的に安全性を高めることができるのか?
実際,講演終了後に何人もの先生方に質問をして頂き、関心を寄せていただいたこと嬉しかったです。
では,その内容です.
第1症例は60歳女性でサイナスリフト(上顎洞底挙上術)の症例です.
穿孔があり,隔壁もあります.
http://www.8181118.com/implant/synuslift.php
CTによるDICOMデータから,コンピュータによる埋入シミュレーションを行うだけでなく,CAD/CAMによる骨上ガイドと三次元石膏プリンターによる石膏顎骨模型を作製し,リアルな手術シミュレーションを行いました.
前日26日土曜日に開催された教育セミナー臨床2「サイナスリフトを再考する ―安全な術式とその予後―」でも重要項目として取り扱われましたが,術前にいかに多くの術野の情報を得ることができるか?具体的には解剖学的な情報(隔壁,上歯槽管,穿孔状態,骨幅など)を得ることができるか?です.
私の研究では,このすべての情報を手に取って理解できたのです.
また,サイナスリフトを行う術式で最も大事なこと,骨壁に器具を直角に添わして擦るように粘膜を剥離する.
慣れれば出来る?のですが,口の中には一方向からしか器具を挿入することができないだけでなく,器具の形や種類が多くあり,また慣れるまでは直角に当てられているかどうかも判断できません.
実際,プロフェッショナルといわれる先生方のデータやお話でも穿孔の経験を多く聞かせていただきます.
口で言うのはたやすいのですが,個々人によってまた左右によって形・大きさ・彎曲の状況が全く違う上顎洞に手探りの感覚だけできちんと対応すること自体がいかに困難なことか.特に隔壁を乗り越える時の予想を超える穿孔.
もちろん穿孔したとしてもその後の対策がきちんとできれば問題ないのですが,果たしでどの程度の先生方が慌てることなく,確実にリカバリーできるものでしょうか?リカバリーできたとしても,それは患者様の想像を全く越えた手術になっているはずです.
今回我々が作製した石膏顎骨模型は,実際に手術をする患者様の骨が術前に手にとって解かるのです.手術前に実際に削ってみたり,器具を入れて角度や器具の選択ができるのです.慣れた先生であればもちろんこのような費用のかかることをする必要はないかもしれません.しかし,慣れるまでは練習としてやってみるのはすごく良い経験になると思います.
さらに,サイナスリフト(上顎洞底挙上術)6ヶ月後のパノラマレントゲン写真も提示させていただき,隔壁の前方部に骨が上顎洞内に作られているのを確認し,その骨によって隔壁がくっきりと写し出されているのが確認できました.術前のパノラマレントゲン写真と見比べてみても,そのような隔壁は確認できませんでした.もし,隔壁があることを事前に知らずにサイナスリフト手術をしていたらどのようなことが起こっていたかと思うと本当に血の気が引きます.
http://www.8181118.com/implant/synuslift.php
サイナスリフトの症例であってもサイナスリフトせずに治療できた症例もあります.
http://www.8181118.com/example/2009/04/post-3.php
次回第2回目は第2症例で上顎無歯顎・即時荷重・即日荷重のAll-on-4(オールオン4)の症例です.
http://www.8181118.com/implant/oneday.php
http://www.8181118.com/example/2009/04/post-11.php
FDI World Dental Federationの2009 FDI Annual World Dental Congressがシンガポールにて開催され参加してきました。
http://www.fdiworldental.org/home/home.html
今月末に大阪で開催される第 39 回(社)日本口腔インプラント学会・学術大会において院長 吉本彰夫が発表を行うにあたり,類似発表を研究するためでした.
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1日目、9月2日は午前午後と下記演題を受けました。
Implantology The State of the Science
James Ruskin, United States of America
Dean Morton, United States of America
James D. Ruskin先生はとても有名なフロリダ大学の教授です.
このシンポジウムでは,ビスフォスフォネート患者に対する対応や,ドクターが自分で治療可能かどうか症例の難易度を見極められていないことが問題である.
症例の難易度を各カテゴリー毎に区分し,リスク評価して検討することが重要である.つまり経験が十分でない場合には専門医に依頼することが必要であることを訴えられていた.
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夜にはWelcome Ceremonyに参加しました
FDIは100カ国を超える国々から歯科医師が参加し,盛大に執り行われました.
JAPANの国旗入場の際には,日本からの参加者数十人が総立ちとなり手持ち国旗を振りました.
2日目、9月3日は午前は下記演題を受けました
Esthetic Consideration in Implant Therapy
Mastering Procedures for Optimal Esthetics in Single Tooth Implant Restorations
Inaki Gamborena, Spain
数千人は入ろうかというメイン会場です.
Gamborena先生は正面のスライドの下に小さくライトが光って見える演題で講演されています.
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この後もインプラントのメインプログラムに従って受講する予定でしたが,スペインのGamborena先生は矯正治療を利用してでも審美インプラントを獲得するというこだわりを持たれていらっしゃったので,私は非常に興味を持ち質問をしに行きました.
すると,プログラムには掲載されていない,近隣のコンラッドホテルで開催されるノーベルバイオケア社主催の特別講演があるということでご招待していただけることになりました(^^)
いやあ・・・私の慣れない英語でもなんでも言ってみるもんです(笑)
興味のあることにはすぐに首を突っ込みたくなる性分なのですが、この性格は得することが多いので
結構気に入っています。
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Meet the Expert session at FDI 2009. 14:00~15:30
午前は数千人の前での講演でしたが,今回は十数名程度の非常にクローズドされたアドバンスのコースでした.日本人はもちろん私一人だけ(^^;)
これだけでもシンガポールに着た甲斐があったと思わせる非常に内容の濃いものでした.
Gamborena先生も非常に熱心で,参加者からの質問に丁寧に考え方と解説をしていただき,終了予定を1時間以上も延長してお付き合いくださいました.
例えば,下記の写真は上の前歯2本を失い,取り外しの入れ歯を使用されていた方の症例で,左が入れ歯を入れた状態で右が治療後の写真です.
暗い会場でものすごいスピードでスライドが流れていきますので綺麗に写せませんでした.
ただ呆然と見ると,インプラントで綺麗に治るんだなと感じられるかもしれません.
しかし,このような症例は非常に困難を極めます.このように治療できる先生は世界中に何人もいらっしゃらないと思います.治療方法を聞き,そのようにやれば出来るかもしれません.
私も同じ治療が出来るように細かくポイントを教えていただきました.
私にもできるという確信を持って帰国しました.しかし,そのような治療法を自分で考え編み出されたというのは感激しました.
またそれを惜しみもなく,外国人である日本人に教えていただけたことは非常に感謝しています。
本当、嬉しい!
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どのような治療法であったかは,私からはお話できませんが,このようなケースではいくつもの問題を抱えています.
・歯を並べたい場所に骨と歯ぐきが溶けてしまって無い
・インプラント治療を行うと不自然に長い歯になる
・インプラント治療を行うと不自然な歯ぐきになる
・インプラントとインプラントの間の歯ぐきが黒くなる
これを解消するために日本では何をするかというと,
骨が無いので,骨を造るいわゆるGBRをして,歯ぐきが足りないから上あごの歯ぐきから歯肉移植を行う.
これである程度解消されるということです.
ある程度だけなのです.
そして造られた骨は期間がたつと溶けてなくなる.さあ困った困ったとなる訳です.
これを解消するために,GBR後2本ではなく,1本だけのインプラントで延長ポンティックという技で克服するということも試みられています.
これは見た目綺麗です.費用や期間に制限がある場合,このような方法を選択する場合も有ります.
しかし,延長された部分に力が加えられると大きな回転力がかかってしまい,破折や緩みというトラブルに見舞われます.つまり咬んではいけないということです.
やはり2本のインプラントで両端をしっかりと支えるという手法とは強度的にも全く違うものといえるでしょう!
Gamborena先生はこれを見事にクリアされているのです.素晴らしい!感激しました.
吉本歯科医院にまた一つ大きな技(武器)を手に入れることが出来ました.この武器の種類が多ければ多いほど,多種多様な状況,困難な症例に対応できるようになる訳です.
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おみやげ
ついに購入することが出来ました.70Nトルクレンチです.
インプラントの即日荷重時にこれがあれば正確に70N以上のトルクを測ることが出来ます.
これはポルトガルのマロー先生に教えていただきました.日本では購入することが出来ませんので,海外の学会のたびに探していました.
吉本歯科医院ではオールオン4をはじめとして,早く歯を入れたいとのご希望に答えるべく,即時荷重さらには即日荷重を行うことが増えてきました.
オールオン4を行う場合,しっかりと強い力で骨に噛みこんでいなければ失敗になりかねません.
通常のインプラント埋入では10Nという弱い力で固定しても,数ヶ月半年という長期間待てば歯を入れることが出来ます
長くて太いインプラントが何本も入る骨がある患者様は30Nくらいでも問題なく早期に歯を入れられるのですが,歯周病で歯を抜かなければならなくなった患者様や骨が溶けてしまっている患者様の場合,残っているわずかの骨に対して固定を求めなければなりません.つまり70Nのような大きい力でのインプラントトルク値が必要になることがあります.
いままでは35N以上の場合は,手指感覚のみでトルクをかけていましたが,これで正確に70N確保することが出来ます.
楽しみです.