2021.04.17奥歯がなくなってからの生活は今とどう変わるの?
香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
人生100年時代と言われるようになりました。
女性では87歳、男性81歳。
女性の過半数は90歳までは生きる時代と言われています。
しかし歯の寿命はどうでしょう?
奥歯に関して言えば、奥歯の平均寿命は約50年と言われています。
90歳近く生きるけれども
奥歯は50年程度しかもたない。
多くの方が奥歯がない生活をかなり長い間送ることになります。
奥歯の1本や2本くらいなくなっても
他の歯があるからいいんじゃないか?
そう、思われる方も多いはずです。
しかし、奥歯とは他の歯とは
全く違う役目働きをする
非常に重要な「歯」なんです。
奥歯というのは
左右上下2本づつ【親知らずを除く)生えている歯です。
奥歯はこのような形態をしています。
奥歯、いわゆる6番目や7番目
という表現をします。
そのうち1本の歯は6歳臼歯って言いますよね。
6歳臼歯、6歳の頃に生えてきます。
これはものすごい役目をします・・・
家でいうところの
大黒柱です。
噛み合わせの面は臼状の形をしています。
根っこは3本
もあります。
何かに似ていませんか?
カメラの三脚
です。
カメラの三脚はどうでしょう?
自分で立てますよね。
重たいカメラを支えていますよね。
つまりこの奥歯は力を支えることが出来る
その様な構造になっています。
それに対して前歯は?
根っこが1本ですから、
そもそも力を支えることは出来ません。
人間というのは、
臼状の部分(奥歯)で力を支え、
かんだり
すりつぶしたり
という事をするのです。
前歯は?
・・・そんな力はありません。
カメラの1脚と同じです。
前歯は
一人で立つことはできない存在
です。
棒みたいなものですから。
すぐ倒れちゃいます。
歯は、
それぞれ決まった
役目、役割、機能が
有るわけです。
奥歯は、
臼状の形状でもって、
大きな力を支えることが出来る。
力のあるお父さんだと思って下さい。
それに対して前歯は、
細くて小さい、
子供達です。
真ん中の歯は、
4番目5番目、
お母さん
というところでしょうか。
6番目7番目の大黒柱の歯が無くなった途端、
歯は、どんどん崩れて行く訳です。
おみこしをいつもは、14人で支えていました。
その内4人がお父さんお兄さんでした。
しかし、
ある時から
お父さんが1人抜け、
2人抜け、
最後にはお父さん4人が
全員いなくなってしまった。
残った子供達や
お母さんで
おみこしを支えなくてはならなくなった。
そしてどんどん、
その力に耐えられなくなる
その重さに耐えられなくなって
崩れて行く、
こんなイメージでドミノ倒しの様に崩れて行く訳です。
例えば片方の奥歯をすべて失うと
会話やお食事に支障をきたしはじめます。
また顔貌にも変化があります。
失った奥歯に入れ歯を入れても
入れ歯では噛む力はほとんどありませんので
今までのようにお食事を楽しんで頂くということが
できなくなってしまいます。
なので、バランスが必要なのです。
噛み合わせって、
実はとっても重要なことなんです。
知らなかったでは済まされない重大な問題が
「噛み合わせ」には隠されていることが多いんですね。
奥歯はとっても重要な働きをする大黒柱
前歯は自分ひとりでは支えることができない子供達
と覚えておいて下さいね。
知らなかったから
大切あな奥歯を失ってしまった
ということにならないように
先に知って欲しいことがあるんです。
まずはお気軽にご相談下さい。
専門が変われば診断が変わります。