2021.10.19タバコがインプラント治療に与える影響
香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院の吉本彰夫です。
インプラント治療をご希望で来院される方の中で
タバコをやめられないという方がいらっしゃいます。
タバコを吸っていても
インプラント治療を受けていいという歯医者さんで
治療をお受けになられたという患者さんが
来院されました。
2年後、インプラント周囲炎を引き起こし
どうにかならないか?というご相談です。
インプラント治療をお受けになられる方は
タバコをやめて頂く事が必要です。
喫煙がインプラント治療にどんな影響を与えるのでしょうか?
インプラント治療後の大きなリスクとして、
タバコを吸っている方は
インプラント周囲炎を引き起こす可能性が指摘されています。
インプラント周囲炎とは、インプラントの周りの組織が炎症を起こすことで骨が溶け
最悪の場合インプラントが抜け落ちてしまう病気のことです。
インプラントが抜け落ちてしまうリスクは喫煙者の方が非喫煙者より2倍ほど高いと
言われています。
その原因の多くが喫煙によるインプラント周囲炎です。
タバコを吸っている方は
血流が悪くなります。
タバコを吸うことにより唾液も少なくなり
インプラント周囲炎を引き起こす細菌を抑制しにくくなあります。
インプラント治療にとって最も問題なのが
喫煙による血管の収縮です。
血管が細くなると栄養が歯肉や骨にしっかりと届かず、歯肉が酸欠状態になってしまいます。
インプラントは骨や歯肉に支えられることで機能しますが
血流が悪い事によりインプラントと骨がくっつかない場合があります。
少しくらい大丈夫だろう
とおっしゃられている方の多くが
インプラント周囲炎によりせっかく入れたインプラントを外さなくてはいけない
という最悪の状況に陥っています。
タバコを吸っているが
インプラント治療をご希望の方はまずはご相談下さい。
しっかりご説明させて頂き
手順を踏んで喫煙をし、成功するインプラント治療へ。
ご自分のお身体のことを
「それくらい大丈夫だろう」という安易な考えに
まかせていては
将来大変なことになってしまいます。