歯の神経を取ったらどうなるんですか?
と、みなさんきっと思われますよね。
というより、考えたこともないと思います。
ご説明させて頂きますね。
そうですよね。
歯の神経取ったらどうなるのか?
なんて、普通の生活されていたら
よほど、歯が痛くなって、「歯の神経抜きましょう」とか
言われない限り、考えもしませんよね。
一度、きちんと知っておいて下さると
嬉しいなあと思います。
歯の神経を取るとどうなるか?
っていうことは吉本歯科医院の動画ででもお話させて頂いてますので
ご覧下さいね。
https://www.youtube.com/watch?v=sBNdWQuuU7Y
歯の神経を取るとどうなるの?
歯の神経を取らなくても済むような、そういう手法があるのであれば試してみられたほうがいいと思います。
「歯の神経を取る」メリットほとんどありません。
逆に「歯の神経を取ることのデメリット」これはいっぱいあります。
まず歯の構造ですけれども、歯の表面非常に硬いですよね。
でも中はトンネルみたいになってます。
そして、そのトンネルの中には歯の神経や血管が通っています。
つまり「歯の神経を取る」ということは、「その中にある血管も一緒に取って除ける」そういうことを意味します。
まず歯の神経を取りますと、痛みを感じなくなります。
「痛いから歯の神経を取る」これメリットのようにも思えますけれども「自分の歯がしみる・自分の歯が痛い」これは自分の体が自分自身に警告を与えてくれているんですね。
これ以上放っておかないでほしい。
これ以上無理なことをしないでほしい。
そういう警告を体が教えてくれているんです。
もし神経を取ってしまうと「歯がしみる・痛む」そのような警告を無視しますからわかりません。
ですので手遅れになってしまうことがあるんですね。
手遅れになって、残念ながら歯が割れてしまう。
そして、歯の周りの支えている骨、これまで溶けてしまう。
この状態で「何とか歯を残したいんですけど」と言われても残念ながらもう手遅れ、抜かないといけないんですね。
ですので歯の神経を取ってしまうと、手が打てなくなるんです。
そのような早期に状態を把握し、悪くならないように手を打つ。
ということができなくなるんですね。
ですので「悪くならないように早めに治療ができる」これが一番歯の神経を残すメリットです。
次によく言われるのが色です。
生きてる木の枝と、
死んでしまった折れてしまった木の枝、
イメージしてみてください。
木の皮はどうでしょうか?
真っ黒になってますよね。
そのように神経を取った歯も色が変わっていきます。
歯もいっしょです。
そして強度ですが
木の細い枝は、曲げてもたわみます。
折れてしまった枝はちょっと曲げただけで、ある程度太い枝であってもポキンて折れてしまいます。
歯も同じように、生きている時であれば何の問題もないぐらいの力であっても、死んでしまった歯の場合には歯が折れてしまいます。
わずか十分の一ぐらいしか耐えられない、そんな強度のものになってしまうんですね。
奥歯は100kgぐらいの力がかかります。
そういう力に耐えられなくなってしまうんですね。
歯の神経を残すことができるのであれば、そのほうが長い目で見てきっといいと思います。
歯の神経を取る前に、よく相談されることが
とても大事です。
https://www.8181118.com/contact/
下の前歯がガタガタになって、上の前歯が出っ歯になってきたのでなんとかしたい
というご相談でお越しになられた女性の患者さんがいらっしゃいます。
とてもよくご相談いただくケースです。
できれば
上の前歯をセラミックなどに被せ物をやりかえて
ひっこめることは
できないか?
というご希望です。
出ている部分を
削って新しい被せモノをかぶしてしまえば
引っ込みそうな気が
確かに、しますよね。
しかし、
実は、出ている部分だけを
たんに被せ物だけでやりかえをしたとしても
すぐに壊れてしまったり
割れてしまう
ということが、起こります。
理由をお話しますね。
前歯が折れた
前歯がグラグラしてきた
前歯が前にぐっと飛び出してきた
また
顎が痛い
顔がゆがんできた
いろいろな症状がありますが、その全ての大きな原因に「噛み合わせ(噛みあわせ)」のバランスの悪さ」があるんです。
「虫歯ができやすい」ことと「噛み合わせ(咬み合わせ)の悪さ」が関係するのか?
噛み合わせ(咬み合わせ)が悪い、
つまり歯が正常に並んでいないので、
その歯並びの悪い部分には当然虫歯菌が溜まりやすく、
いつもバイキンが住み着いている状態になっています。
ですので、噛み合わせ(かみ合わせ)が悪い方のお口の中は虫歯でいっぱい、ということがよくあります。
そして
前歯が折れた、ということは、
今回、歯が折れる前からもう既に折れやすい状態だった、ということがいえるのです。
歯は28本が正常に並んで始めてバランスを保っています。
その中でどこかの噛み合わせ(かみ合わせ)のバランスが崩れると、前歯が本来耐えうる噛む力以上の負荷がかかって噛んでいることになります。
ですので、日々の咬む力で少しずつ、前歯は折れやすい状態になっていっており、少しの衝撃や少しの咬む力である日突然折れてしまいます。
正常な歯並びであれば前歯はそうそう簡単に折れることはありません。
全ての治療において、吉本歯科医院では「噛み合わせ(かみ合わせ)のバランスが歯科の治療には最も大切である」と考えています。
お時間あればぜひこちらをご覧下さいね。
前歯が飛び出てきたとか、
前歯がガタガタになってきた。
ある日突然気がついたら歯が動いてしまっていた。
こんなご相談とっても多く頂きます。
患者さんのお話をおうかがいしていると
歯は動かないと思われている方、多いんですね。
実は歯は動きます。
歯は一生動き続けるんです。
歯が動く理由にはいろいろあります。
一番大きいのは親知らずです。
イメージ的には満員電車に乗っていると思って下さい。
どんどんどんどん人は入ってきます。
その時にじっとそこに立っていられるでしょうか。
流れによってどんどん動かされて行きます。
そして、一番弱い子が弾き飛ばされる。
そのように
後ろから前、
後ろから前
というふうに歯が飛び出てきます。
強い力で歯を動かすと、動かないですよね。
でも、矯正治療という歯を動かす治療ってあるんですよね。
あれ実はゴムで引っ張っているだけです。
ゴムで引っ張っているだけ、わずか数十グラムの力で歯は動きます。
そして
この親知らず、もう何年もかけて押してるんです。
そのように持続的な力というのは、弱い力であっても歯を動かせるんです。
またベロ(舌)でも100g200gの力で押してきますから、そういうことでも歯は揺れます。
歯の形体は前歯と奥歯、まったく違います。
前歯の根っこは歯茎に隠れていて見えないんですけれども1本です。
それに対して奥歯は根っこがカメラの三脚のように3本だったり、さらに強い4本だったりします。
本来であるならば噛む、噛む力を支える、これは奥歯の役目です。
奥歯で噛んで前歯はほとんど当たらない、そういう状態が本来の形です。
ところが、奥歯が押されることによって崩れてきた。
歯が抜けることによって奥歯で十分に噛めなくなった。
歯は前後的、上下的にお互い支えあってますから、歯を抜けた状態(はがない)にしておくと両隣の歯が倒れてきたり、噛み合う相手の歯が相手を求めて飛び出てきたりします。
そのような原因から
奥歯で十分に噛めなくなる。
そうすると、必然的に前歯同士が強く当たってしまうんですね。
前歯は少し、気持ち出っ歯の状態が噛みやすいようになっています。
奥歯がない状態(はがない)で前歯だけがガンガン当たります。
そうすると上の歯は更に上へ、相手は逃げますから下の歯はさらに上へ、というふうに歯が動いていってしまうんですね。
次ぎに多いのが歯周病です。
歯の周りの病気です。
歯は何で支えられるか、何で支えられているかご存知ですか。
よく鏡で見て歯茎があるから、歯茎っておっしゃられる方が多いんですけれども、
歯茎は肉です。
肉なので、こう力をかけると変形します。
奥歯のように100kgとかそういう力を支えることは出来ません。
歯茎の下には骨があるんです。
骨があって、そこに歯が植わっている、そういう状態です。
イメージ的には砂の山があって棒が刺さっている、そのように思ってください。
そして、この状態で歯が支えている周りの骨が溶けていく。
砂の山が骨だとすると、
どんどん砂が減っていくと
刺さっている棒がグラグラしてきて
そのうち倒れますよね。
こんなイメージです。
なので動きやすくなるんですね。
同じ力でも動きやすくなります。
そのようないろんな原因によって歯は一生動き続けるんです。
では動いていっているこの歯をどうするのか?
ほおっておけば間違いなく悪くなるだけです。
置いておいて良くなることはないです。
崩れていっている状態であれば、その後そこで止まるというのもないです。
どんどん悪くなります。
ですので、それを今の状態で止める。まっすぐだったらしっかり止めますが、
倒れてますからそれを支える。
もっと理想的には、元あった場所に戻してあげる、そういう治療もあります。
また奥で噛めないのが原因であれば、奥で噛めるようにキチッと奥歯を作ってあげる、
そういう治療もあります。
その方その方の状態に応じて、その治療法は選択肢があると思いますので、それぞれの治療のメリットやデメリット、それをよくかかりつけの先生とご相談なさってください。
ちなみに私は倒れているのをこれ以上倒れないように止めておくということで、
「マウスピース」というのを使っています。
スポーツ選手でも格闘技の選手でもないのに「マウスピース」と思われるかもしれませんけれども、歯は一生動き続けますから、それを夜寝る時にマウスピースを入れることによって、弱い歯いっぱいを一つのものとして力を止めるんですね。
そうすると歯が動きにくくなります。そしてマウスピースは変形しません。
形いっしょです。
常に同じサイズを同じところに入れますから、歯の位置関係が変わらないんですね。
もちろん日中、お食事の時は外さないといけませんから、日中の力によってダメージを受けます。
ですので、夜着けることによって悪くなることを遅らせる。
24時間歯が揺らされるのでなく、なるべく揺らされる時間を少なくする。
それによって歯の寿命を延ばすということが出来ます。
先生それぞれによって考え方はいろいろあると思いますので、いろいろな治療法のメリットやデメリット、そのようなものを相談してお決めになられることをお薦めします。
https://www.8181118.com/director/2016/02/post-113.php
ある患者さんのご相談の時のことです。
Hさんは、同じところが何度も何度も痛くなり何度も歯医者さんに通い治療を繰り返していました。
そして、ある歯医者さんで「悪くなっているのでこの歯はもう神経を取ってしまいましょう」と診断されました。
そんなことを繰り返していると、だんだん状態がひどくなり、歯医者さんに行ったら「歯の神経を取りましょう」と言われ治療したという体験、あなたにもありませんか?
私はHさんのお口の状態を詳しく診させて頂きました。
私の診断では、「歯の神経はまだ生きているので神経を取らなくても良い」という判断でした。
今までの医院さんでは「歯の神経を取りましょう」と診断されました。
私の医院では「歯の神経を残す治療をしましょう」と診断しました。
この診断の違いによってその後の治療が全く違ってくるのです。
これが「診断が変われば治療は変わる」という事になるのです。
「歯の神経がもう死にそうなのでいっそ取ってしまょう!」と診断すると、実は治療をする側としては簡単です。
歯の神経が残っていると、触っても痛いので患者さんも痛がるし、嫌がります。
歯科医師にとって何よりも嫌なこと、それは自分が関わった患者さんが、痛い!と思うことです。
そんな馬鹿な!と思われるかもしれません。
しかし、歯科医師だって人間です。
痛がられると嫌なのです。
患者さんが痛そうな、辛そうな顔をしていると辛いのです。
ましてや治療中に、「痛いっ!!」なんて言われようものなら、内心はつらくて心がグサグサと傷ついてしまうものなのです。
歯の神経を取るということはつまりはその歯は死ぬということを意味します。
心臓がバクバクと生きていた状態から内臓を抜いて剥製(はくせい)にしたという状態です。
生きている木の枝は細くても簡単には曲げても折れません。枯れ木はすぐにポキッと折れてしまいます。
ですので、その歯はたとえ表面的に見た目は白くきれいな歯であっても神経を取っているので枯れ木と同じです。
強度は1/10まで一気に落ちます。
なぜなら神経を抜いているので歯に栄養や水分が届かないから、です。
何か力がかかった瞬間にポロリ折れてしまうことも十分考えられるのです。
有り得ますよね?
だって、死んだ歯なんですから。
歯の神経を取る=生きた歯から死んだ歯になる
ということをどれほどの人がご存知でしょうか?
知っていれば恐ろしくて早々簡単に「神経抜きますね」「ハイお願いします」とはならないはずなのです。
そんな、歯ぐらいで大袈裟な、とお思いでしょうか?
歯を軽んじる人はかならず将来歯で泣くことに、なるのです。
では、そもそも歯の神経ってどこにあるのか?
どうやって取るのか?
お話しますね。
では歯髄はどんな仕事をするのでしょう?
歯髄は、主に象牙質と呼ばれる部分に栄養を行き渡らせたり修復したりする役目があります。
さらに虫歯菌などの細菌が歯から体の中に入り込もうとするのを防ごうとしてくれます。
先ほども申し上げた通り、「ほうっておいて良くなることがない」虫歯の治療では、歯の痛みに対して、私達歯科医師が一番治療しやすく単純で確実な治療法は、
抜歯
です。
歯を抜きますか?
神経を取りますか?
という話になるのです。
つまり、歯を抜いてしまう、ということです。
神経ごと歯も全部抜いてしまう、という治療です。
抜歯(歯を抜くこと)に比べれば、時間や期間、費用などもかかりますが、歯を残すための最後の手段として用いられるのが一般的です。
このような方はまずはご相談下さい
https://www.8181118.com/contact/
☑歯の神経が死んでいるといわれた
☑歯の神経を取らないといけないと言われた
☑歯の神経が死にそうだといわれた
☑歯の神経が痛む
いろいろなお悩みを抱えて吉本歯科医院に
患者さんがお越しになられます。
特に歯の神経治療に関してのお問い合わせは多く
患者さんご自身でも、ご自分の歯の神経が
今、生きているのか?
死んでいるのか?
死にかけているのか?
それとももう死んで腐っている状態なのか?
そもそも、歯の神経を昔に取り除いている状態なのか?
ご存知ない方がほとんどです。
ではそもそも
歯の神経が死んでしまうって
一体どういう状態をさすのでしょう?
例えば歯に食べ残しがあり、そこに虫歯菌が繁殖し、そうすると歯の表面が一層溶けていきます。
そうすると歯がしみるようになります。
それを放置するとさらにさらに穴が開いていきます。
歯が溶けて穴が開いていきます。
イメージしてみてください。
バケツに水が入っていると思って下さい。
バケツに小さなキズがあったとしも大した問題は起こりません。
しかしどんどんどんどんバケツにキズが付くと穴が開いていきます。
そうすると中に入っている水が溢れ出します。
これが穴が歯の神経・血管に到達した状態だと思って下さい。
そこには防ぐことの出来ない穴が開いてしまうのです。
そうするとバイ菌がもう入り放題です。
大事に大事に硬い壁、エナメル質、歯のの壁、象牙質で覆われていた
歯の神経や血管が露出してしまうのです。
水の入ったバケツがある程度の衝撃に対しても耐え切れる状態だったのが何度も何度も擦れるうちに小さい穴が開くたびに、完全に穴が開くことによって、そこに穴が開いてしまい、そこからどんどんどんどん広がっていってしまうのです。
バイ菌にとって実は神経や血管・血液、これは重要な栄養素なのです。
とっても美味しい大好物なのです。
もちろん人間の体はバイ菌が入ってきた時には、そのバイ菌に対して戦おうという免疫という防御機構があります。
しかしながら余りにバイ菌の量が多いとその防御機構で食い止ることはできなくなるのです。
ですのでバイ菌はどんどんどんどん増殖を続けていきます。
最初は歯の表面だけだったんですが、歯の神経・血管にまで到達することが出来ればそのバイ菌は一気に歯の神経・血管をやっつけていきます。
そして最初は歯が沁みたり、痛んだり、ズキズキということが起こっていくのですが、それはバイ菌と戦っている証拠でもあるのです。
これが負けると痛みを感じなくなっていくのです。
よく歯を治療せずにほったらかしにしていたら、
「歯がボロボロと欠けていった」
「痛みが和らいだ」
「痛みが止まった」
ということが、あります。
例えばこの時期に痛み止めの薬を飲むという行為は、確かに日常生活において痛みを和らげる、戦っているその痛みを、戦っているということを脳に知らせようとしている報告を警告を一生懸命、一生懸命体は送ってくるのですが、それに対してそれを無視しろというのが、これが痛み止めなのです。
特に昨今、痛み止め、以前であれば病院から処方箋がないと薬局から出せないような強い痛み止めの薬が日常的に薬局で買うことができるようになってきましたので、簡単にそういうお薬を手に入れることができています。
その影響もあってか虫歯が本当に進んでしまってから来られる方が増えているようにも思います。
さらには、菌が繁殖し、鼻の部屋まで突き抜けていたり
歯を支える骨まで溶かしているケースも少なくありません。
年齢がお若くても関係ありません。
すでに歯の神経が死んでしまっている方がいらっしゃるのです。
通常であれば歯の神経とバイ菌が戦い、「痛い、しみる」とのことで来られていたはずなのですが、その痛みも痛み止めの薬を飲むことにより痛みを止めるというのはバイ菌を殺すお薬ではありませんから、治っているわけではありません。
ただ日常的に痛みを感じることが減りますので、そういうお薬を取ってしまうお気持ちはよくわかります。
しかしながら歯は自然に治りませんので、どんどん悪い状況になっていきます。
そしてとうとう歯の神経や血管が死んでしまった時には、逆にまったく痛みを感じなくなってしまうのです。
ではそのバイ菌達はどうするのか。
さらにさらに歯の奥へ奥へ侵入して行きます。
そして歯の根っこを越えて、根っこ周囲にある骨や歯茎を溶かしていくのです。
その時点で、バイ菌の住処である根管の中、そこを早く掃除してあげないとどんどんどんどんバイ菌は奥へ奥へと入っていきます。
ですから歯の神経を取る治療というのは歯の神経を取る治療だと思われている方が多いんですが、実はこの時点では死んでしまった、バイ菌に侵されて神経が死んでしまっていて、神経が残っているのではなく神経が腐ってしまった、生きていない神経がそこにいるのです。
つまり生ゴミが腐敗していっている状態だということです。
そうするとにおうと臭いですよね。
発酵食品を思い浮かべていただくと膨らんできますよね。
腐っていくとガスを出すのです。
そうすると圧力が高まります。
そうすると歯の神経は死んではいるんだけれども、周りの骨や歯茎が溶かされることによりそこで顔が腫れてくるような方までいらっしゃいます。
すでに歯の神経の治療で神経を取ってしまった方でバイ菌に侵された場合にはいきなりこの状態にまでなってしまうこともあります。
この場合には早く根っこの中をバイ菌が少ない状態に減らしてあげるということが必要です。
では歯を支えている骨を溶かしたバイ菌達はどこへ行くのでしょうか。
実は歯の神経というのは脳と繋がっているのです。
例えば指先、指先の神経は指先だけでしょうか。
これは脳から繋がった神経なのです。
その一部に過ぎないのです。
つまりバイ菌は歯の中の神経だけを死なせるわけではなく、さらには歯の外の周囲の骨や歯茎の神経も殺して行きます。
そして骨を溶かしていくのです。
そしてとうとうその奥には太い神経・血管が控えているのです。
そこにたどり着いたバイ菌はどうなるんでしょう。
一気に全身を巡って行ってしまうのです。
心筋梗塞、聞かれたことありますでしょうか。
心臓の血管が物が詰まって血が流れにくくなってしまった状態。
よく動脈硬化や全身糖尿病やそういうことが大きく取り沙汰されていますが、その詰まっているのは何だろうと研究した先生がいらっしゃいました。
実はその詰まっている物の中にいくつもの口の中の歯周病菌、バイ菌が見つかっているのです。
つまり口の中にいたバイ菌がそういう心臓の中で発見されたり、誤嚥性肺炎といって肺炎の中で肺炎球菌といっしょに肺炎を起こしていたり、口の中だけに留まらず全身にまで影響を及ぼしているのです。
ですから歯の神経の治療をした方が良いのか、しない方が良いのかと単純に考えたならば、神経の治療は神経が生きているのであれば残せる方向で治療してもいいと思いますが、それを越えてしまった場合には早くそういう治療を行なわないと全身に対して影響を及ぼす。
また上の歯の場合には歯の根の奥には鼻の部屋があります。
鼻の部屋にバイ菌が侵入していってしまうのです。
ただ単に歯や口だけの問題ではなくなり、鼻の手術を含めた処置が必要になったりもするのです。
水の入ったバケツに穴が開いた場合には水が流れ出ます。
どんどん流れ出ます。
決して歯の葉1本を最終的に抜けば済むという問題ではなくなることもあるのです。
次に力です。
重たい物はみんなで持ったほうがいいですよね。
ところが他の歯に比べ早く当たる歯がある場合には、例えば飛び出してくる歯とかです。
歯は一生動き続けます。
後ろから前に下から上にというふうに歯は動いていくのです。
例えば砂場で手を置いてかき寄せてみてください。
砂が盛り上がってきますよね。
そのように動きがあれば歯も同じように飛び出ていくのです。
そうすると重たい物をみんなで均等に力をわけわけして持っていれば大丈夫ですが、一人だけが飛び出るとその飛び出た歯に力が集中します。
押されて押されて、満員電車で押されてすごく痛いですよね。
横の人が退いてくれてよけられたらいいですよね。
でも歯は顎の骨の中に埋もれているのです。
支えられているのです。
どこへでもは動いていけないのです。
ついには割れてしまうこともあるのです。
今まで虫歯なんかまったくなかった。
虫歯なんかなったこともなかった。
なのに突如すごい痛みが。
その痛いという場所を観察すると、レントゲンを見ても、肉眼的にも何もないんです。
ただ押さえると痛いんです。
すごく痛いですからあまり強く抑えることはできません。
よく見ると亀裂が何本も入っています。
触ると痛いので麻酔をし、麻酔をしましたから強く押さえても痛みません。
強く押さえるとそこから血がじわぁっと浮き出てきます。
そうです、歯が真っ二つに落花生のごとく割れていたのです。
歯は徐々に徐々に溶けてくることによっても穴が開きますが、そのような衝撃的な一撃によっても歯は割れるのです。
この場合は一気に神経・血管のいるところまで真っ二つに割れるのです。
バケツに入った水がちょっとづつちょっとづつ欠けて行き穴が開くのと同じように小さい力ではそうですが、大きい衝撃がバーンとかかった時、バケツが一気に真っ二つに割れますよね。
砕け散りますよね。
そのように歯も割れるのです。
その場合はいきなり歯の神経が口の中に露出しますからものすごい痛みとなります。
小さい穴が開いて水が出るのであればそれを防げばいいのですが、大きく真っ二つに割れた場合は残念ながら封鎖することはできません。
この場合にも早く神経を除けてあげないと痛みを抑えてあげることはできなくなるのです。
ですのでバイ菌による影響と力による影響、そういう大きい二つの理由、そしてその組み合わせというのがありますので、今まで虫歯がなかったからといって安心もなかなかできないのです。
そのうち痛みが出た時には
「もうこの歯の神経は取らなくてはいけません」
という治療しか、なくなってしまうのです。
私は今、一般的に保険診療で行なわれている
虫歯治療は、外科的な発想だと思っています。
つまり、現在の保険診療で一般的に行われている虫歯治療というのは
悪いところは削って取ってしまいましょう
という発想です。
虫歯が見つかったから
虫歯部分を含めて健康な歯まで大きく削り取ってしまいましょう。
虫歯菌がさらに歯の神経近くまで到達してしまったから
歯の神経を取ってしまいましょう。
悪いところは全部
切りすてて除去してしまいしょう。
という発想です。
「え?それが普通じゃないの?」
「そんなものじゃないの?」
「虫歯は削って詰めて治すものじゃないの?」
と、ほとんどの方はそう思われることでしょう。
詳しくお話しましょう。
虫歯治療の場合は虫歯の原因が「バイ菌」がほとんどだと考えられています。
だからその「バイ菌」を取り除こうとという考えです。
ばい菌部分を削って取り除こうという考えなのです。
たとえば病気で足が腐りかけているとしましょう。
このまま放置しておくとばい菌が体内にどんどん入っていきます。
腐っている範囲がどんどん広がってどんどん切り取らなくてはいけなくなってくるので
場合によって命を落とすかもしれません。
だから悪くなったところは、日常生活は不自由にはなりますが、
足そのものを切り取ってしまいましょう。
という発想です。
悪いところを削って除去するのです。
歯も同じで外科処置です。
虫歯菌が入り込んでいる部分を全て削って取ってしまおうという考えです。
そしてバイキンが歯の神経部分に達している可能性があるのであれば
歯の神経の中にバイキンが入っているわけだから
歯の神経ごと取ってしまおうという発想なのです。
それを確かめるのは
う触検知液(うしょくけんちえき)という赤い液体があるのです。
その液をたらして、その液が赤くつくところは、すべて削って取り除く
といように大学では教えております。
見た目で虫歯になっていなくても、歯にレーザーの光をあてて、初期カリエスを発見し治療する。
つまり、早期発見早期治療を教えています。
バイ菌が神経のほうまでいってしまうと、神経を抜かなければいけないのです。
では神経が死んでしまった歯はどうなのでしょうか?
神経が死んでしまっているので神経は痛いとはいいません。
痛みを感じません。
だから治療しなくていいのか?と考えられるのかもしれません。
しかしながら歯の根っこというのは何で支えられているのか?
骨で支えられているのです。
畑に植わっている大根のように固い土のように骨で覆われているのです。
その根っこをバイ菌が侵されたままおいておくと
歯の根っこまわりの骨が溶けてしまうのです。
だからはやく歯の神経を取り除きそこのばい菌を、ばい菌の周囲ごと削って取り除きましょう
という考えなのです。
こういう発想なのです。
いわゆる外科的な考え方なのです。
ほとんどの方は歯医者さんは歯を治せると思ってこられている方がほとんどです。
しかしながら歯医者さんは歯の神経をよみがえらせたり元通りに治すことはできません。
インフルエンザとかであればお薬を飲んで五体満足きれいに治る
これは治る
しかしながらどうでしょう?
イメージしてみてください。
交通事故で残念ながら足を失われてしまった方が
救急車で病院に運ばれてきました。
さあ、外科の先生が治療し、
はい、治療は終わりましたよ
退院していいですよ
となりました。
その時、歩こうとしたら足どうなっているでしょう?
想像している通りです。
足、ないのです。
残念ながらそのような外科的処置が歯科でも行なわれているのです。
歯科では再生はまだまだないのです。
では、虫歯を薬を使って治療するとはどういう考えなのでしょうか?
吉本歯科医院で行なっている薬、薬で治す治療法は
薬にも種類がありますが、抗生剤を使ったりいろんな薬があります。
薬を使うということはどういうことか?
ばい菌を殺すということです。
ばい菌を殺すとどうなるのか?
バイキンが侵入している骨や歯を削らなくてもよくなるということなのです。
多く削る必要がなくなる
ということなのです。
それにより
骨を残すことができたり
歯の根を残すことができたり
歯の神経を残すことができることがあるのです。
吉本歯科医院にお越しになられる患者さんの多くが
「歯の神経を抜かないといけないと診断されたのに、
吉本歯科医院では神経を抜かずにすんだ」
とおっしゃられる理由はここに、あるのです。
もちろん
状態によってはもうすでに歯の神経が死んでしまっている
死にかけてしまっているこのような状態では残せないかもしれません。
そのように薬でもって削って削り取りという発想ではなく
今いるバイキンを極力消毒して菌だけを殺す
そのような内科的な発想なのであります。
ここでよくある質問なのですが
歯をまったく削らなくていいのか?
ということです。
歯は一部削ります。
削るのですが、従来的な歯を削る量とはまったく違うのです。
10分の1、もしくは100分の1程度しか削っていません。
削るのですか?
削らないのですか?
といえば削ります。
しかしながら削る量、程度、削る部分がまったく違うのです。
では、薬で菌を殺すのに、なぜ歯を削らないといけないのか?
説明しますね。
例えばよく、殺虫剤のCMで流れています
「すみずみまできく・・・」というキャッチで流れています。
殺虫剤、ありますよね。
煙の薬効成分が隅々にまでいきわたることで部屋ごとばい菌や虫を殺そうという発想です。
イメージしてみて下さい。
家の扉や窓、
開けっ放し
窓が全開で
空気が入れ替わっているような状態
ここで、そういうお薬を使ってどうでしょう?
本当にその薬は部屋のすみずみまでいくでしょうか?
おそらくほとんどの薬効成分が部屋の外にもれ出て
むしろ、窓や戸のところに多く薬が流れ出て
すみずみまではまったく薬が広がらないのではないでしょうか?
つまり
☑閉鎖空間
☑薬が漏れてないような
☑閉鎖環境を作る
これが薬が効くか効かないかの決定になるのです。
ですから
歯の外周囲、辺縁を封鎖するところが例えば柔らかくて封鎖できない状態だったらどうでしょう?
ばい菌だらけだったらどうでしょう?
ばい菌の入口のように穴が開いているわけですから
そこを封鎖をすることはできないのです。
例えば何かを貼ると思って下さい。
貼るためにはのりしろがいりますよね。
ののりしろ部分、つまり外周の部分ですね。
ここは
一層削ってきれいな面を出すのです。
きれいな紙同士はのりで貼ったらくっつきますよね?
濡れた紙同士、汚れた紙同士でくっつけてもすぐ剥がれちゃいますよね?
きれいな紙同士で貼り付ける必要があるのです。
外周一層だけはきれいな面を出して、
そして
中にお薬を閉じ込めるような
☑閉鎖環境を作る
☑封鎖環境を作る
これが、薬を効かせる鍵となるのです。
逆に言えば
この綺麗な外周を作って封鎖することができない状態の歯に関しては
薬で治すことはできないのです。
薬で治すことができないケースを一部ご紹介します。
☑歯の根っ子が折れている
☑歯の根っ子の周りまで、または歯の根っこの歯茎より下までバイキンが入り込んでいる
☑歯の根っ子にヒビが入っている
☑歯の根っ子の健全な部分が歯茎に埋もれている
☑神経は生きているが、根っこだけが残っていて、被せを支える土手が少なく被せられない
☑被せをできたとしても咬む力(女性で100キロ、男性で200キロの噛む力がかかります)に耐えうる強度が不足する場合
このような状態である場合には封鎖することができません。
封鎖できたとしても噛むのに参加させることができない。
閉鎖できない場合は
歯を抜かないといけないなどの治療になってしまうのです。
よく治療途中の方が吉本歯科医院にお越しになられます。
「歯の神経に非常に近いので痛みがでたら神経を取らないといけないと言われた。
心配なので相談にきました。」
または
「痛みがではじめましたので、神経取りたくないので相談に来ました。」
と。
残念ながらその場合には薬で治す治療法はできないケースが多いのです。
なぜでしょう?
それは、既に一層削られてしまっていて乾かすことができない状態になってしまっていることがほとんどだからです。
歯の神経に近い部位をもう既に治療が行なわれた場合
かなり歯を削っておられることが多いのです。
削っていくから、神経にどんどん近くなり出血して
そして痛みが出てしまうのです。
歯の神経は神経だけで成り立っているのではなく、
血液があるのです。
栄養を送りますので。
歯の神経を取るということはつまり血管も一緒に取り除いてしまうということです。
つまり
その神経が通っている根の中には血液が充満して流れているのです。
例えば指先のようにです。
例えば水が入った風船を想像してみて下さい。
お祭りなどでありますね。
水が入った風船です。
その風船に小さな小さな穴があきました。
風船は当然割れます。
水はどうなるでしょう?
バッシャーと飛び出てきますよね。
神経血管の場所を歯髄と言います。
入っている場所を歯髄腔と言います。
歯髄腔を触ってしまった場合には何が起こるのか?
削った瞬間、
目には見えないほどの
小さい穴があいてしまうのです。
そこにはもう穴があいてしまいますからそこから目に見えない微量の出血をきたすのです。
出血をしているところに薬をおいたとしても
それは漏れてしまうんですね。
乾かすことができないんです。
封鎖することができないんです。
乾かしても乾かしても、中から血が溢れてきます。
ですから一度すでに削ってしまった場合には
この治療法は使えないのです。
逆に何も削っていない状態
治療をほどこされていない状態
ばい菌だらけの状態の方が
よほど神経を残すことができるのです。
薬を使って治療を行う場合には
外周一層は削る
というお話をしました。
内側は削らないのです。
ほとんど削らないのです。
もちろん人工的なものがある場合には削って除けます。
削る必要がないのです。例外的に詰め物の強度が必要な場合には、厚み分は削る必要があります。その程度です。
削らないから神経を触ることがないのです。
歯の神経を触らないから、当然、出血が起こらないのです。
歯の神経に損傷を与えることがないのです。
歯の血管の際(きわ)を触るから
出血もするし
歯の神経が過敏になり
歯の神経が死んでしまうのです。
歯の神経近くの歯を削ることをしないから
歯の神経を残すことができるということです。
ですから
前の先生のところですでに治療し削ってしまっている場合には
なかなかこの治療法での成功率は下がってしまうのです。
ですから「その状態のまましばらく様子をみましょう」とお話をすることになるのです。
そして
ご自身の持っている免疫
ばい菌に対する抵抗力
というものに期待する
ということしか手立てがなくなってくるということです。
もしあなたが歯の神経を取らないといけないという診断がなされ
さらにはもし、吉本歯科医院の薬を使った治療をお受けになられたいのなら
どうぞ歯を削られる前に私どもにご相談いただきたいのです。
しかし、なかなかそうはならないのが現実です。
なぜなら
歯は痛くなってからでないと、歯のことを詳しく知ってくださる機会はなかなかないし
歯医者さんに行くことさえないのが、日本人の現状だから、です。
香川県高松市の噛み合わせ専門 吉本歯科医院 合わない入れ歯でお悩み インプラントにしようか入れ歯にしようかお悩みの方 噛み合わせを無視した治療は必ず壊れます。
歯科医院で先生に
「あなたは歯周病だと言われた。
歯がぐらぐらしているので歯を抜かないといけないと診断された。
歯を抜いた後、どのようにすれば他の残っている歯を予防できるか?」
実際によくあるご相談です。
揺れている歯がある場合には
クリーニングをしてもほとんど揺れは止まりません。
実際、ご相談に来られる患者さんの多くは
これまでも普通にブラッシングや
定期的な歯科検診はなさってこられた方も多いのです。
しかし、
今回
「歯周病で歯を抜かないといけなくかった」
のです。
歯周病菌だけが原因で歯周病になっている場合には
しっかりとお口の中の菌を減らすことで
これ以上悪くならないように維持することができる可能性もございますが
「歯周病で歯を失った」場合には
そもそも今回歯周病になられた根本原因を
まずは
きちんと突き止めることが大事です。
歯周病によって骨が溶ける原因は2つです。
1、口の中の細菌によるもの(細菌感染)
2、噛み合わせから起こる「破壊的な力」(外来的要因)
今まで掃除をきちんとしているにもかかわらず歯の揺れがとまらない、
のであれば
1、ではなく、2の噛み合わせから起こる問題
または1、2の組み合わせが原因であることが多いです。
詳しくはこちらをご覧下さいね
https://www.8181118.com/director/2016/02/post-109.php
歯周病って、骨が溶けてなくなる病気なんです。
さあ、では
原因2の、かみ合わせからくる破壊的な力をお話します。
重たい物を持つ、
一人で重たい物を支えるよりも
二人、二人よりも三人、三人よりも四人のほうがいいわけです。
それぞれの一人に対する負担が減るわけです。
歯の数は親知らずを除くと28本になります。
親知らずを含めると32本になるのです。
そもそもなぜ神様がこのように人間に歯を多く作られたのか?
歯がそれほど丈夫なものであれば、そんなに本数いらなかったのではないでしょうか?
つまり人間の食生活においては28本は必要だと考えて、28本作られたのだと思います。
ですから
すでに「歯を抜かないといけない」ということになった
ということは本数が減るのです。
重たい物を運ぶと思って下さい。
例えば車で運ぶ場合、タイヤは4本ですよね。
では次に
4本のタイヤの普通の車には乗せられないような大きな物、重たい物を乗せると思って下さい。
トラックやトレーラーなどタイヤがいっぱいなもので運びます。
その大きなもの、重たいものを車の上にポンと載せてみたらどうでしょうか?
タイヤが悲鳴を上げますよね。
パンクしますよね。
お口の中の歯も同じことが起こっているのです。
すべて噛む為の道具なのです。
噛むための
ご自身の歯、
被せ物、
ブリッジ、
入れ歯(義歯、総義歯)、
インプラント、
すべて道具なのです。
本来受け持っている力以上の力を受け持つと
簡単に壊れてしまうのです。
歯がグラグラしている。
歯周病で歯を抜いた後どうすればいいのか
というご質問をよくいただくのです。
歯がグラグラしているというのは動いているということですよね。
何か噛んだ時、歯は動くんです。
というこうとは、それは力を支える能力が実はあまりないんです。
弱いんです。
つまりどういうことか?
車でいうとタイヤがパンクしている状態だということです。
当然パンクしているわけですから、ないのと同じです。
残っているタイヤに負担がいっているのです。
トラックやトレーラーでないと運べないような物、重たい物、大きい物、それを普通の車にポンと載せたら耐えられないわけです。
確かに車でも重たい物を運べるのかもしれない。
でもそのような限度を超えたような物は運べないのです。
言うなれば、車で運べる荷物の量は限られている。
トラックやトレーラーでないと運べないような物はそもそも運べないのです。
運ぼうとすると次々壊れていくのです。
もちろん昔食事できていた物と同じ物を食べたいという気持ちはよく理解できます。
家族みんなと
お友達と一緒のものを
同じように噛んで召し上がりたい
というお気持ちよくわかります。
しかしながら
残っている歯の現状、
残っている歯の本数であったり、
残っている骨の量だったり、
揺れているのか揺れていないのか、
生きている歯なのか、
死んでいる歯なのか、
という状態によって
噛める物、
噛んでもいい物が
変わるのです。
歯の神経を取るから
噛んでも痛くないから噛んでもいいというわけではないのです。
確かに噛むということは良いことです。
噛むということによって脳への血流量が増し、筋肉が動く、ということによって脳への刺激が強く脳を活性化させる。
つまり噛むということはすごく大事なことです。
しかしながら堅い物を噛むと歯は骨はやられてしまいます。
つまり噛んで大丈夫な方が噛んでいいのです。
その限度を超えた噛み方をすると、実は非常に危険なのです。
「歯を抜いた後どのようにすれば良いのか」
本数が減っているわけですから、その本数分増やしてあげればいいわけです。
例えば
インプラント治療のようになくなった歯の本数分、そこを支えられる本数のインプラントでもって支えるということが一つ。
もう一つはもうすでに揺れているわけですから、
すでに他の歯に対して負担が掛かっているわけですから、
今のお食事そのものが実はご自身の歯にとって耐え切れない力だということを知ってください。
今の食生活そのものが非常に危険なのだということを知ってください。
ご自身では「その食事は硬くない」と思っていらっしゃるかもしれません。
硬いかどうかを判断するのはご自身の頭ではなく、ご自身の歯なのです。
頭では「これくらい大丈夫だろう」
と認識されていても
確実にお口の中の歯は壊れていっているのです。
以前に食べていた物よりもやわらかいもの、出てきた食卓の中でやわらかいものを選んで食べている、であればいいということではないのです。
今のご自身の歯にとって十分余裕をもって耐えられる食事なのかどうかということが大事なのです。
ですから今すぐにその食事の質を変えるということがすごく大事なのです。
歯を抜いた後、傷が治るには時間がかかります。
期間がかかります。
その間も残っている歯にはものすごい負担がいっているのです。
傷が治るには休養というのが必要なのです。
足が骨折をして、その足を治すためにギブスをして、
その傷が治るまで動かさない、動かない、力がかからないようにする。
この休養がすごく大事なのです。
ギブスをしてそのままマラソンに出たら当然壊れるのです。
傷が治り、治療が終わるまでは走ってはいけないのです。
この2点はとても大事なことなのです。
「あなたは歯周病だと言われた。
歯がぐらぐらしているので歯を抜かないといけないと診断された。
歯を抜いた後、どのようにすれば他の残っている歯を予防できるか?」
予防するためには
今の現状の歯に対して
これ以上負担をかけないような
お食事の質を変えて頂くことがとても大事です。
「硬いものを食べないで下さい。」
「お食事の内容を変えて下さい。」
「できるだけ柔らかいお食事に変えて下さい。」
こんなお話をあなたは聞かれたことは、ないでしょうか?
硬いかどうかを判断するのはご自身の頭ではなく、ご自身の歯なのです。
歯周病と診断された方
歯を抜かないといけない診断された方
すでに多くの歯を失ってしまった方
まずは、
ご自分が「歯を抜かないといけないと診断された」根本原因
歯周病だと診断された根本原因を
お知りになって下さい。
歯を抜かないといけない
と診断された方は
まずは、ご相談下さい。
現状をきちんとお知りになる、それが最も重要なことです。
香川県高松市の噛み合わせ専門 吉本歯科医院 合わない入れ歯でお悩み インプラントにしようか入れ歯にしようかお悩みの方 噛み合わせを無視した治療は必ず壊れます。
『歯を抜歯しなければいけないと診断されたが、どうしても抜きたくなかった。
抜かずに治療してもらえる歯科医院を転々としているうちに鼻の部屋と口を仕切る硬い壁(骨)に穴があいてしまった』
※これはある患者さんの骨の模型です。右上に穴が空いている部分があります。
「歯を抜歯しないといけないと診断された」でも抜きたくない。
お気持ちはよく分かります。
そして、私の医院にも大変多くご相談に来られる内容でもあります。
人によっては、ご遠方から何時間もかけて
「ここなら歯を抜かずに治療してもらえるかもしれない」と思われ
ご相談にお越しになられる方もいらっしゃいます。
しかし
数件の歯科医院で「これは抜歯しなければいけない」と
診断された場合には、やはり当院でも「抜歯はまぬがれない」という
診断になってしまうことが、多いのです。
まず、なぜ歯を抜かないといけないのか、ということをお話します。
もし歯を抜かないと何が起こるのか?をどうか知って下さい。
私のところにご相談にお越しになれる方の
ほとんどが歯を抜きたくないということだけで誤った選択をされる方が多いのです。
例えばよくテレビドラマでもありますが、何か悪い病気になった時に、その病気をどうするのか。
イメージしてみてください。
その悪いものを早く取るのか、取らないのか。
取らずに他の方法があるのか。
他の方法をした時にどのような結果が起こるのか。
またその併用。
例えば化学療法なり薬でもってその悪い部分を小さくし、取る部分を少なくする。
これもいい治療かもしれません。
しかし、
治療というのはすべてご自身の体に対して行なうものです。
結果責任ということは聞こえがきついかもしれませんが、
最終的に必ずご自身がその責任を取らないといけません。
将来のご自身が責任を取らないといけないのです。
その痛みや
その苦しみや
その不快さを
他人に代わってもらうことができないものなのです。
ですから今取りたいか取りたくないか、
ということと同時に
もし、取っておかなければ将来何が起こるのか。
その将来起こった時にどのようなことを自分自身が受け入れなければならないかということをしっかりとその先生にお聞きになられてください。
その上での判断になります。
もちろん専門が違えば、まったく同じ患者さんであったとしても言う事が変わります。
診断が違うからです。
治療方針が変わるのです。
ですからそのような重要な診断を受けられた場合には、いろんな専門の先生に聞かれるということはすごく大事なことだと思います。
ほとんどの多くの歯を抜かないといけないと言われたときには、何が起こるのか、是非知ってください。
歯を支えているのは骨なのです。
下の図でいえば
大根が歯、
黄土色部分が、骨です。
大根も顔の頭が見えているのは3分の1程度で
残りに3分の2は骨に埋まっています。
歯を抜かないといけない原因には、例えば虫歯とか歯周病とかがあります。
虫歯でもって悪くなった場合、
歯周病で悪くなった場合、
歯の神経を治療した歯で歯が割れてしまった場合、
このような場合には歯を支えている周りには骨があるのですが、
その骨が実は溶けてしまいます。
骨が溶けるとはどういうことでしょうか。
よく分からないですよね。
歯の周りの骨が溶けるということです。
骨が溶けたら歯は支えられませんから歯が抜けます。
つまりほうっておいても抜けてしまうかもしれません。
砂の山に棒が刺さっているイメージ、
こんな感じで骨に歯が植わっていると思ってください。
砂の山に棒が刺さっています。
砂の山の周囲の砂をを少し削ったら砂が崩れます。
何回か砂を除けていくと更に砂が崩れ、いつか棒が倒れます。
その棒が倒れたら負け、みたいなゲームを昔されたことがあるかもしれません。
そんなイメージです。
骨がなくなれば棒は倒れます。
イメージしてみてください。
次に棒を2本、3本立てます。
その間に砂があるわけです。
砂を除けていきます。
1本倒れます。
2本目の棒はどうでしょうか。
もちろん距離が離れていれば何ともないかもしれません。
しかし2本目の砂も崩れてますよね。
隣の歯の骨も溶けていくのです。
そうすると何が起こるのか。
隣の歯も抜かないといけなくなることがあります。
「歯を抜かないといけない」と診断された歯があったが、
抜きたくなったし
特に痛くなかったし
食事もできていたので
そのまま抜かずに期間をおいていたら
隣の歯まで抜かないといけなくなった。
ということは実はよくあるのです。
骨が溶けるということはその場のその歯の骨だけが溶けるということではないのです。
骨は繋がっています。
隣の歯の骨まで溶かせます。
では上の歯ならどうなのか、
下の歯ならどうなのか。
今は横に骨が溶けた場合の話しです。
上の骨が溶けた場合、上には何があるのでしょうか。
鼻があります、鼻の部屋があるのです。
鼻と口はそれぞれ単体であるものではなく
頭蓋骨をご覧頂くともっとよくわかりますね。
鼻とお口はこうして
繋がっているんです。
「歯を抜かないといけない」と
診断された歯を抜かずに置いておくと鼻の骨まで溶けていきます。
※これはある患者さんの骨の模型です。右上に穴が空いている部分があります。
鼻の骨が溶けたらどうなるのでしょうか?
口と鼻は肉で繋がる状態になります。
その肉は良い肉でしょうか?
悪い肉でしょうか?
悪い肉ですよね。
ですからその悪い肉は除けないといけなくなる時期が来ます。
その肉を除けたらどうなるんでしょうか?
当然鼻と口には穴があきます。
小さい穴であれば自然にふさがります。
大きい穴であれば塞がらないですね。
穴があいたままになります。
通常は食べたものが喉を通り、食道に入り胃に流れていきますよね?
しかし
鼻の部屋と口の部屋を塞ぐ壁に穴が開いていたら
食べ物が鼻に入るんです。
食べたものが鼻に入る。
鼻から喉に伝わり食べてしまう。
と同時に鼻の入り口からも出てくる。
「食べたうどんが鼻からでてきてしまって困る」
イメージしたくないですよね。
実際にそんな方もいらっしゃいます。
介護の現場での実際のお話です。
お皿に頭を近づけて、姿勢を悪くして食べている方がいらっしゃいます。
実は中には食べたものが鼻から出てくるから、それを受けないといけない。
そのためにそのお皿を使っている方もいらっしゃる、という現実もあるのです。
全員が全員そういうわけではありませんが。
次に下側、下顎で水平でなく垂直に骨が溶けた場合どうなるのか?
上の顎と違い、下顎には大きい神経、血管が通っています。
例えば腕を怪我した場合を想像して下さい。
ちょっと怪我した場合は血が簡単に止まります。
大きく腕をバッサリと怪我した場合、血が噴水のように飛び出てきますよね。
ものすごく流れのいい大きい太い神経、血管というのが、奥深くにはいるのです。
下顎にはそういった大きい神経血管があるのです。
そのようなところに骨が溶け、バイ菌が血管の中に入ったら、何が起こるんでしょうか。
全身にばい菌が回ってしまいます。
全身に口の中のバイ菌が回ってしまったら危険ですよね。
心筋梗塞で心臓で倒れてお亡くなりになられた方を心臓の中に何が詰まっているのか調べた先生がいらっしゃいます。
詰まったから心臓が止まってしまったのです。
だから心臓病で亡くなられたのです。
詰まったものは何なのか?
いくつもの論文でその詰まったものの中から歯周病菌が発見されています。
口の中にいるはずの歯周病菌が心臓の血管で見つかった。
こんな報告、論文がいくつも出ているのです。
どこから入ったのでしょうか。
歯周病、実は非常に危険な病気なのです。
それが大きい神経、血管のところまで流れ込んだら、大量の歯周病菌が口の中の菌が全身に回ります。
非常に危険なのです。
その責任も将来のご自身が取らなければいけません。
ですから
なぜ抜歯しないといけないのか?
今すでに歯の周りの骨がどこまで溶かされてしまっているのか?
この状態で置いておくと噛めないのは分かると思いますが、どんなことが起こりうるのか?
それがどういう運命をもたらすのか?
ということをぜひキチンとお聞きになり、ご理解になった上で
いつ歯を抜くのかというのを判断されるようにされたほうがいいと思います。
ただ今この瞬間のこれを何とか逃れたいという結果が
10年後のご自身が実は大きいものを背負わなければいけないということに直結してしまうことがあるのです。
歯を抜かないといけない
と診断された方は
まずは、ご相談下さい。
現状をきちんとお知りになる、それが最も重要なことです。