2021.12.19抜歯した後の治療法の比較(インプラント・入れ歯・ブリッジ)治療メリット・デメリット
香川・高松市の噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院の吉本彰夫です。
歯周病などで歯を失った場合
治療法には選択肢があります。
それぞれの治療には
かならずメリットデメリットがあります。
それぞれの治療法の長所と短所をお話します。
①インプラント治療
失った歯の顎の骨の部分に外科手術により人工歯根を埋め込み、それを土台にセラミックの人工歯を取り付け、歯の機能と審美性を回復します。固定式で、周りの歯に負担をかけにくいことも特徴です。1本からすべての歯に対応できます。
メリット
①ご自分の歯に近い感覚で噛むことができる
②周りの歯に影響を及ぼさない
③違和感が少ない
④自然な見た目
⑤金属アレルギーの心配がない
デメリット
①自費診療となる(保険が効かない)
②簡単な手術が必要
③全身疾患がある場合やアゴの骨の量が少ない場合は治療を受けることができない可能性がある
②入れ歯治療
歯ぐきや歯の上に被せたり、バネなどでひっかけたりして使用する義歯のことで、取り外し式の補綴治療です。部分入れ歯と総入れ歯があり、保険適用のものから自由診療のものまで幅広くあります。入れ歯の種類により1本から全ての歯に対応。
メリット
①治療期間が比較的短い
②保険治療が可能なので安価
③手術が不要
④多くの歯を失った場合にも対応可能
デメリット
①周囲の歯に留め金をかけるため大きな大きな負担が健康な歯にかかる
②歯を失った部分の骨が吸収されてやせていく
③異物感を感じやすい
④外れやすい
⑤しゃべりづらい
③ブリッジ治療
失った歯の両隣の歯を削って土台を作り、その歯を支えに橋渡しをするように人工歯を被せて歯の機能を回復する補綴治療です。保険適用のものから自由診療のものまで幅広くあります。失った歯の本数が少ない場合に対応が可能。
メリット
①治療期間が比較的短い
②固定されているので違和感は少ない
③見た目は自分の歯に近い
④保険診療で対応可能
デメリット
①周囲の健康な歯を大きく削る必要がある
②大きな負担が健康な歯にかかる
③歯を失った部分の骨がやせる
④両隣の歯が揺さぶられてしまい折れる危険性がある
⑤清掃状態により歯周病や虫歯になりやすい
歯を失った場合の選択肢にはそれぞれの長所、短所が必ずあります。
多くの方は
「その治療を選択すれば、しばらくはいいけど
数年後、かならず起こるデメリット部分」
をご存じない方がほとんどです。
先に知っておくことで
将来何がご自身に起こるのか?
どんな状態になるのか?
がわかります。
わたしたちは人間ですので
必ず歳をとります。
必ず
老いていきます。
10年前なら平気でできたことが
10年後にはできなくなっていることは
たくさんあります。
死ぬまで
快適で「食べる」ことを苦痛に感じない日を過ごすために
起こりうることを先に知っておいて頂きたいのです。