東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)被害に関わる吉本歯科医院での治療への影響について
先月掲載させていただきました影響は,ほぼすべての問題が解消されました.
ご安心ください.
今回の震災における吉本歯科医院からの寄付等について
歯科関係:日本歯科医師会(日本財団含む),JIADSクラブ
■身元確認に延べ540名派遣
■被災地での診療に50名派遣
■歯科診療車 被災地へ6台派遣等
■被災歯科医院への寄付等
加盟する一般団体等その他
個別にカセットコンロ,オムツ,水等の提供
被災者のための仮住まい支援サイト | 住まいりんぐ(被害に遭われた方のため に仮住まいや疎開先の提供)
http://www.smiling-net.jp/search/detail/id/576/
勤務医用のファミリー向け社宅マンションを提供いたしたいと思います。
家賃無償期間3ヶ月 家賃割引期間 24ヶ月
疎開予定の方がいらっしゃいましたら,ご連絡頂ければと思います。
また通常入居募集も並行されています.
「入れ歯」について書いてみたいと思います。
「私はまだ若いし、歯だってしっかりあるから関係のないテーマだわ」
「おじいちゃん、おばあちゃんの話でしょう?」
と思われる方も多いことでしょう。
しかし、こののテーマはぜひ、お若い、しかも、まだ歯がしっかり残っているという方にこそ読んで頂きたい内容なのです。
あなたはこんな風に思ってはいませんか?
「もし、歯が抜けたら入れ歯かブリッジにすればいいじゃないか」
「入れ歯が嫌なら今はインプラントがあるじゃないか」
「入れ歯でも、噛めるんでしょう?」
私どもにご相談にお越しになられる患者さんのほぼ9割の方は、このように考えておられる方でした。
また、同じように吉本歯科医院では「無料メール相談」ということを開業以来行っております。
この相談には毎日多くのご相談が寄せられます。
お悩みのご相談の内容を少しご紹介します。
■ 歯が抜けたのでそのまま4年ほどほうっておいたら口の中全体の歯並びが崩れてきた
■ 歯がなくなった部分に入れ歯をしたら、違和感がひどくて苦しい
■ 数十軒の歯医者さんで入れ歯を作り直ししているが、高い費用をかけてもすぐに痛くなる
■ 入れ歯を入れて噛むたびに、痛くてたまらない、神経に触るような痛みだ。
■ 入れ歯にした途端に食事の味が変わってしまった。
■ 長年入れ歯で噛んでいるうちに下顎の骨が薄くなってすっかり老人の顔になってしまった
■ 入れ歯安定剤を使ってもカラオケで歌っていると入れ歯がポロリ落ちてしまう
歯を失って、その後、失った部分に「入れ歯」を入れられている方は本当に多くいらっしゃいます。
しかも、歯を失う年齢というのは老年に限りません。
私どもには、30代、40代前半ですでに多くの歯を失ってしまったという患者さんも多くご相談にお越しになられます。
歯を失う一番の原因,歯周病としては
① 細菌性による感染症
② 噛み合わせから起こる過剰な力(破壊的な力)
③ ①と②が合わさったもの
この3つが上げられます。
また、虫歯や事故や怪我などの外傷によって歯を失ってしまう場合もあります。
お若い方であっても、ある程度お年を召した方でも
歯を失ってしまった場合には選択肢は4つ、です。
① 入れ歯(取り外し式の義歯)
② ブリッジ
③ インプラント(固定式の義歯)
④ 何もしない
まず①の入れ歯(取り外し式の義歯)です。
歯を失った場合に一般的にイメージされているものです。
例えば、金属製のバネで入れ歯を引っ掛ける場合ですが、この入れ歯は、その位置を維持する為に前後の歯に金属の針金を引っ掛けなければなりません。
違和感があり、清掃も難しく、見栄えも良くありません。
バネがかけられた健康な歯は、釘抜きのように咬むたびにこねられて、次第に抜けていきます。
総入れ歯の場合ですが、何枚も座布団を積み重ねた上に正座している状態ですので,力が掛かると、ぐらついたり、ずれたり外れたりします。
肉(歯ぐき)の上に乗っかっているだけですので,食べ物を噛むために充分な力をかけることが出来ません。
②のブリッジですが、両隣の健康な歯を削って人工の歯をかぶせます。
この形のブリッジでは、健康な歯を全面全周に渡って大きく削らなければなりません。
③ のインプラントですが、10年前に比べ圧倒的にインプラントを選択される方が増えてまいりました。
失われた歯根の部分にチタン製のネジを埋め込んで義歯の支えとするのが、今日行われているインプラント(人工歯根)療法です。
この治療法では、残っている健康な歯への負担が増加することはありません。
インプラント治療では、ブリッジ治療のように両隣の健康な歯を削る必要がないため、両隣の歯はそのままで負担がかかりません。
また、歯を失った所にインプラントを土台にして人工の歯を固定しますので、従来の入れ歯のように取り外す必要がありませんので、見栄えも美しく、清掃も自分の歯のようにおこなうことができます。
しかし、失った歯を再現できる、と夢のような治療を想像される方がほとんどですが、実は全ての方に適応できる治療ではございません。
また、それぞれの治療には全て長所と短所がございます。
全ていい、ということは絶対にないのです。
まずはそのことを知って下さい。
次回は、それぞれの長所と短所を書いてみますね。
最近、私共、吉本歯科医院にお越しくださる患者さんが
こんなお声をかけて下さることが多くなりました。
「勉強してどんどん知識が増えてきました」
「自分の状態が自分でわかるようになった」
「レントゲンの見方が自分でわかるようになった」
長く通われている患者さんは、
「今ではちょっとした医学雑学博士よ(^^)」
「そのへんの歯医者さんよりは知識豊富になりました」
「どんどん知識が増え、もっと詳しいことを知りたくなりました」
こんな風に、ご自身の歯やお口の中に対する意識と知識が格段に上がっていることに患者さんご自身が驚かれていることがあります。
私どもにお越しになって、今までどれだけ自分の歯や口の中のことに無関心だったか、もっと早く知っていれば良かった、ということを痛切にお感じになり、いろいろなことを私どもに興奮気味にお話下さいます。
これが本当に、患者さんご自身の歯科に対する意識レベルが高まったということだと思います。
やっぱり、発信してよかった。
やっぱり、カウンセリング室で、診療室で、詳しいご説明をするようにしてよかった。
そう、思います。
日本人の健康に対する意識はまだまだ、低いと言われています。
こと、歯以外の部分に関しては、いろいろと気を遣っているけれど歯やお口に関してはまだまだ低く、国際的にみて、意識が低いそうです。
アメリカでは賢く意識の高い患者さんは、自分の診断をしたカルテや紹介状が手元になくてもある程度は、自分の症状や病気については、明確にかつ、完結に医師に伝えられる人が多いそうです。
日本では、まだまだ、そんなことは難しいですよね?
それは医療を提供する側にも責任があると思うのです。
医療側がどのように患者さんに接していったのか?
きちんと情報を提供しようと努力をしたのか
伝えようと努力したのか?
患者さんの意識を育てようと努力したのか
おそらく、そこまで意識をもって患者さんと接している現場はまだまだ少ないです。
患者さんの意識を育てるのは、医療行為のひとつである、そう私は考えています。
それも最も重要な医療行為である、と。
吉本歯科医院では、患者さんご自身が今、どういう状態なのかを自分でわかることができるようにするために、レントゲンの見方をお教えし、ご自分で診られるようになって頂く、ということを行っています。
今月号のニュースレターの原稿を仕上げています。
11月号でお話する内容なのですが、私が日々患者さんに何度もお伝えしている
言葉があります。
それは
「道具には道具にあった使い方がある」
ということです。
患者さんに日々接していると
「ほとんどの方が、道具に合った使い方をしていない」
ということがお話の中で見えてきます。
歯を失った時に選ぶ治療
① 入れ歯
② ブリッジ
③ インプラント
④ 何もしない
その4つの治療は、あくまでも「道具」だということです。
それ以上でも、それ以下でも、ありません。
ですからどの治療を選択したとしても最初の歯の機能はないのです。
ご自身が生まれもった歯と同じような機能は持ち合わせていません。
もし、歯を失った時、私は患者さんにまずこう質問します。
今後の生活をどう過ごしたいかによって、私がご提案するものが違ってきます、と。
どういう食生活をお望みなのか?
食べたいものは何なのか?
ステーキが食べたいのか
うどんやおかゆばかりでもいいのか
フランスパンをかじりたいのか
お刺身のイカを食べたいのか
また、食事をするスタイルですが
家族と一緒に同じものを食べたいのか
家族とは別に柔らかいものを用意してもらって一人違うものを食べるのでもいいのか
また、生活スタイルや趣味に関してですが
山登りをしたいのか
お友達と旅行をしたいのか
カラオケが好きなのか
なぜ、歯の治療にこんなことをお聞きするのか?
そう思われると思います。
しかし、「歯を失われた方にはすぐにご理解いただける」ことなのです。
先日もある患者さんとのお話でこんなことが出てきました。
この方は長年入れ歯で本当にご苦労されてこられました。
この患者さんは、とっても明るく交友も広い方でしたので、お友達ともしょっちゅう旅行に行ったり、カラオケに行ったり楽しんでおられました。
しかし、みんなで旅行に行った時、入れ歯だとみんなと同じ料理が食べられないのです。
地元で取れた美味しいお刺身をどうぞ、と言われても、みんなが美味しそうに食べていても食べられないのです。
夜になってみんなで楽しくカラオケを歌っている時に、ポロリ入れ歯が外れて落ちてしまうことも、あります。
そして眠る前には、入れ歯をはずし、洗浄剤につけておかなくてはなりません。
旅館でみんなと一緒の部屋で、一人入れ歯を外す行為は、なんともいえない気持ちになるそうです。
生活スタイル、趣味嗜好というのは、本当に人によってさまざまです。
歯を失った後、私はどんな質の生活を維持したいと思っているのか?
ということをきちんと考えておく必要があります。
そういう視点でもって、その方の求める生活の質によって私がご提案する治療が変わってくるのです。
例えば入れ歯を入れたからといって、最初の自分の歯の時と同じような食事の仕方をしてはダメなんです。
十分の一の柔らかさのものしか噛めても噛んではいけないのです。
硬いお肉はダメなわけです。
とろけるように柔らかいお肉であればそこまで負荷はかかりませんが、グニグニ力を入れて噛まなくてはいけないようなお肉を食べるのだとしたら、入れ歯にはもともと支える力はないわけですので、必ず、痛くなるとか、神経に触って痛いとか、噛めないということが起こってきます。
なので、どうぞ知っておいて欲しいのです。
入れ歯やブリッジをした場合には、治療する前と同じような硬さのようなものを噛んではいけないということを。
「噛めば歯が強くなる」と長年信じ続けて、お年寄りでも毎日毎日、煎餅をバリバリ噛んでいる方がいらっしゃいますが、硬いものを噛んで顎の成長が発育するのは20歳頃までです(――:)。
それ以降になりますと、硬いものを噛みすぎたことが原因で顎の骨がすっかりすり減ってしまいます。
それがいわば
顎が痛い
顎がカクカク音がする
口が開きにくい
といった症状に代表される
「顎関節症」の症状が出てくることが多くあります。
最近では、私どもには20代~30代の若い女性がこの「顎関節症」の症状を訴えられる方が多いのです。
お聞きしてみると、「硬いものをよく噛めば美容にいいと思ったから」とおっしゃられる方が本当に多いんです。
余談ですが、こういった症状が出る方は8割方が、いわゆる「美人顔」つまり、顎がしゅっと小さくて、小顔の女性が多いのです。
美しいのはいいですが、顎が痛いのは考えものですね。
一般的に「エラの張った」「がっちりした顔」の方は、よく「噛めている」方が多いです。
顎の骨がしっかり、しているんですね。
見た目と機能が一致するのが一番ですが、それはどうやら難しいようですね。
よく噛むということは、確かに唾液の分泌を促しますし、頬の筋肉も動かしますのでお肌にも良くボケ防止にもいいのですが、現代人は実は「噛めている」と思っているようで、お口の中を実際に拝見いたしますと「きちん噛めている」という方は本当に少なくなりました。
噛み合わせのバランスの悪さが原因ですが、噛み合わせがきちんと整っていれば、特に意識して「噛む」ということをしなくても普段の食事の中で、きちんと噛めています。
きちんと噛めている方は、3度の食事の噛むという行為でもって、いわば内側から顔筋マッサージをしているようなものなのでお肌はつやつやです。
額は動いてはいけません.
頭痛の原因になります.
女性の方は、やはり美容やアンチエイジングは気になるところだと思います。
いろいろな努力をされていることと思います。
しかし、私の考えでは、外からお肌にどんなにいいものを与えても、顔の皮膚は骨にくっついているものなので、そこを活発に日々動かし続けるということが最高のアンチエイジングに繋がると思っています。
顔の皮膚も筋肉ですので、鍛えなければ残念ながら重力にそって下へ下へ落ちていきます。
しかし、日々「噛む」という行為でもって、顔の筋肉を動かせていたとしたら、5年後、10年後、15年後の顔貌の様子ははっきりと違ってくると思います。
きちんと噛めている、ということは、最高のアンチエイジングなんですね。
道具には道具に合った使い方をしなくてはなりません。
では、例えば、入れ歯にしました、ブリッジにしました、という場合に、どの程度の硬さであれば耐えることができるのか?ということです。
ここからはとっても重要なポイントになります。
道具の間違った使い方はダメです。
間違った使い方をするとどうなるか?
これは上物が壊れるんです。
11月号のニュースレターでは
「道具に合った使い方」をお話してまいりたいと思っています。
「歯を失うその前に」
どうぞ、知って下さいね。
今日お越しになられた患者さん
「下の前歯がいきなり崩れてきて前に前に倒れてきた」というご相談です。
お若い頃はキレイに並んでいたのに、50歳を越えた頃からだんだん前歯が崩れ
前に飛び出してくる、というご相談は、吉本歯科医院でもとても多いご相談です。
原因は
患者さんにより、原因となることは異なりますが
多くは、歯周病が原因です。
歯を支える骨(歯槽骨)が溶け始め、土台となる部分が不安定になるため
歯がグラグラと揺れ始めます。
その上に、毎度毎度かみ合う上下の咬む力による負担で、グラグラの歯はどんどん
崩れてきます。
崩れるのを防ぐために、マウスピースをお作りし、夜間、または可能な限り装着して
頂ければいいのですが、マウスピースを習慣化して使っている、という方はまだまだ少ない、です。
マウスピースの重要性に気がつかれた方や
歯は少しづつ日々動いているんだ、ということをご存知の方は
どんなことがあっても、マウスピースをし忘れることはありません、とおっしゃいます。
お若い頃は、歯がきれいに並んでいたのに、40代を過ぎた頃から
歯がだんだん崩れてきた、前に飛び出してきたわ、という方は
要注意です。
https://www.8181118.com/symptom/out.php
ご自分の歯はご自分で守る時代がやってきました。
質の高い人生を送って頂くためには、歯は本当に大切です。
「私はどうかな?大丈夫かな?」と、意識を向けてくださることが、まずは大事です。
吉本歯科医院は噛み合わせを専門とした歯科医院です。
・・・と、申しておりますと、お越しになられた患者さんからは
「私の場合はちょっと先生の専門外でしょうか?」とおっしゃれれることがあります(苦笑)
いえいえ、そんなことはございません。
私が常々患者さんに申し上げていること、それは
虫歯治療であれ、審美歯科であれ、入れ歯であれ、矯正であれ、インプラントであれ
すべての歯科治療にとってもっとも重要なことは噛み合わせです、ということです。
ですので、どのような患者さんも「専門外」ではなく、全ての歯科治療をお求めの患者さんに
とって必要な考え方です。歯に関するお悩み、自覚症状で下記のような場合は
吉本歯科医院にまずご相談下さい。
噛み合わせのバランスを考慮に入れた最善の治療をご提案いたします。
吉本歯科医院では、歯を失った方にハイクオリティデンチャー(高品質な入れ歯)、そしてインプラントを行っていますが、その全ての考え方の根底にあるのは「噛み合わせのバランス」です。
噛み合わせのバランスを考えた設計抜きに、インプラント治療、入れ歯治療を行うこと、
それは、大黒柱のない家を建てるようなものとお考え頂いたらわかりやすいかと思います。
あなたのお口の中にある歯は、全部で何本あるかご存知でしょうか?
親知らずを除くと、全部で28本あります。
そして28本、すべてが「形」も「大きさ」もまったく違います。
歯は28本なんですが、その28本、1本たりとも同じ「大きさ」「形」は無いんですね。
驚きですよね?
例えば航空機事故などで遺体がぐちゃぐちゃになっていて誰が誰だかわからない、という時には「身元を発見する為に、「歯の形」「レントゲン」その様な物で、個人を特定したりします。
これを法歯学と言います。
歯には、28本「形」「大きさ」がそれぞれ全く違う、いう事は、 このことにどんな意味があるかお分かりになりますか?
それぞれの歯の持っている役目、役割、機能が違うと言う事です。
28本のうち、2本や3本歯が無くなった(はがない)、でも噛める、いいじゃないか!
と思いますよね。
もちろん噛めるかも知れない。
でもそれは、なくなった歯の代わりを代償する歯は実はどこにもないのです。
バランスが崩れてしまうのです。
神様が人間というものを本当に完璧に作り上げているんですね。(^^)
歯はおみこしのように支えられている
歯が28本有るという事で、私は噛み合わせの事を「おみこし」で例えたりします。
28本、上下で14本づつで28本、左右だと7本7本、上下左右7本づつです。
7本7本7本7本で、28本です。
つまりおみこしで、片方に7人、片方に7人、合計14人でおみこしを支えている。
その様にお考え頂いたら良いと思います。
その14人、全員が元気な14人ではございません。
大人もいれば、子供も居ます。
大きい人もいれば、小さい人も居ます。
大きい人ばかりであれば、大丈夫かも知れませんけど、残念ながら小さい人もいる訳ですね。
次に下の歯の前歯を見てみましょう。
先が尖っていますね。
根っ子は細いですね。
1本ですよね。
ではこれを立ててみましょう。
すぐ倒れます、棒ですから。
すぐ倒れちゃいます。
つまり私が例えとするところでは、歯と言うのは、畑に大根が植わっている様に、骨の中に植わっている、もっと言い換えれば、砂の山に棒が刺さっている状態だとお考え下さい。
そこに力が加わると、棒は倒れて行きますよね。
では次に奥歯を見ていきましょう。
その歯は6歳臼歯って言いますよね、6歳臼歯、6歳の時に生えてくる訳です。
ものすごい役目をします・・・家で言う大黒柱です。
見てみましょうね、臼状の形をしています、根っ子は3本も有りました。
カメラの三脚はどうでしょう?
自分で支えますよね。
つまりこの奥歯は力を支えることが出来る、その様な構造になっています。
それに対して前歯は、根っこが1本ですから、その様な力を支えることは出来ません。
つまり人間というのは、臼状の部分(奥歯)、ここで力を支え、噛む事をし、磨り潰すという事をする訳です。
では前歯は?・・・そんな力はありません。
草食動物、肉食動物、その両方を持ちえる事が出来たのが人間なんです。
奥歯で支え、奥歯で磨り潰す、しっかりと奥歯で支える。
そして前歯は、奥歯で噛んだ時当たらない、当たらないと言う事がものすごく大事なのです。
もちろん矯正治療の様に、歯を残念ながら、上下左右1本づつ抜かれた方、いらっしゃるかも知れません。
歯を抜いた場合は、もうその時点で28人が24人になっちゃってます。
4人足りないわけです。
そうすると、奥歯の人が、支えることが出来ませんので、矯正の治療をした方の中には、わざと前歯を当てる様にしている先生もいらっしゃるかも知れません。
そういう特殊な事を除くと、奥歯で支えて、前歯は当たらないって言うのはすごく大事な事なのです。
前歯にはそもそも、自分で力を支える、噛む事をする、その様な能力、そのものが無い訳ですから、その前歯で噛んでいたら何が起こるのか・・・。
当然、出っ歯になっていきます。
だんだん崩れて行きます。
いきなり揺れだしてあっという間に抜け落ちてしまう場合もあります。
そのうち歯は、倒れて行きます。
最も分かり易いのは、上の前歯を両手の指で上から押さえてみて下さい。
歯を直接押さえて下さい。
ガンガンガン・・・もしその時に上の前歯が揺れていませんか?
歯が揺れるんです。
ビックリしないで下さいよ(――;)。
カチカチカチと噛んだ時に、上の歯が動いてくる歯があるかもしれません。
実際によくあります。
奥歯がないとか、奥歯で噛めない状態が長年続いていた方や、入れ歯をされていた患者さんは、奥歯で支えることが出来ませんから、前歯が食事のたびにガンガンと当たります。
そうすると、上の前歯が揺れていく訳です。
話は戻りますね。
砂の山に挿してた棒を揺らすとどうなるでしょうか?
まず、砂の入り口ですよね、棒の挿さっている部分、ここの砂が崩れますよね。
さらに大きく揺らしてみましょう・・・イメージして下さい。
どんどん周りの砂が崩れて行きます。
そして棒は、倒れて行きます。
歯はどうでしょうか?
同じ運命を辿る事となります。
歯は、それぞれ機能が有るわけです
。
奥歯は、臼状の力でもって、力を支えることが出来る。
つまり、力のあるお父さんだと思って頂いたらいいでしょう。
それに対して前歯は、細くて小さい、子供達・・・
真ん中の歯は、4番目5番目、お母さんというところでしょうか・・・
奥歯でしっかり支える、6番目7番目の歯が無くなった途端、歯は、どんどん崩れて行く訳です。
おみこしをいつもは、14人で支えていました。
その内4人がお父さんでした。
しかし、ある時からお父さんが一人抜け、二人抜け、最後にはお父さん4人が全員いなくなってしまった。
残った子供達やお母さんでおみこしを支えなくてはならなくなった。
そしてどんどん、その力に耐えられなくなって、有る程度の期間は持つかもしれませんが、その重さに耐えられなくなって崩れて行く、こんなイメージです。
ドミノ倒しの様に崩れて行く訳です。
噛み合わせのバランス、つまり、顎のバランスが崩れる、ということは、全身のバランスをドミノ倒しのように崩していくんですね。
噛み合わせって、実はとっても重要なことなんです。
知らなかったでは済まされない重大な問題が「噛み合わせ」には隠されていることが多いんですね。
吉本歯科医院の噛み合わせ治療に関して
噛み合わせのバランスを崩すと、全身にまでその影響が出てまいります。
吉本歯科医院には、「噛み合わせ」治療を求められ四国各地から患者さんがお越しになられていますが、実際に「噛み合わせ」が原因でどんな症状を訴えられているのかと申しますと
「平衡感覚がうまくとれずめまいやふらつきがする」
「まっすぐに歩こうとしても右へ右へ歩いてしまう」
「夜眠る時に、ティッシュを口に入れないと苦しくて眠れない」
「首の筋肉が張って苦しい」
「朝起きた時に、顔に噛み締めたシワの後がくっきり刻まれている」
「首の後ろから頭の上の部分が痛い」
など、患者さんによってお体に出てくる症状はさまざまです。
私の医院では、「噛み合わせ」のご相談にお越しになられた患者さまには、事前にどのような全身症状がでているかという項目にチェックをして頂くのですが、その項目は人によっては数十項目になってしまう方もいらっしゃいます。
では、いったい「良い噛み合わせ」ってどんなものなのでしょうか?
私、吉本彰夫が考える良い噛み合わせとは、
1. 「頭の骨」
2. 「関節」
3. 「歯の並び」
4. 「筋肉」
これら噛み合わせを構成する要素が
■全てバランスが良い状態になっている
■無理な力がかからない状況になっている
これが良い噛み合わせだと考えています。
顎の骨は、左右対称と思われるかも知れませんが、実は顎の骨って、左右対称ではない人がほとんどなんですね。
よく美人は、右と左が左右対照になっていると言われますけど、実際ほとんどの方が右と左ってちょっとづつ違うんですね。
また、上顎って言うのは、頭の骨にくっ付いていて、まったく動きません。
それに対し下顎って言うのは、顎関節と言われる場所でもって、頭からぶら~んとぶら下がっている状態です。
それが、筋肉によって閉じられるその瞬間に、無理な力がかかる状態の場合には何が起こるかと申しますと
■「体のバランスが取れなくなる」
■「噛んだときの衝撃が頭に響く」
■噛める場所が悪ければ「目の上のあたりが重くなる」
そんな症状が出てしまうことになります。
歯には2つの大きな役割があります。
① ものを咬む、という咀嚼機能
② 平衡感覚を司る、という機能
です。
特に②は、下顎部分を示します。
下顎は、人間の平衡感覚を司るとても重要な部分なのです。
噛み合わせが数ミリずれただけで、
■どちらか一方の肩だけが上がるような姿勢になった
■まっすぐ歩こうとしても左に左に傾いて進んでしまう
■めまい、ふらつきが頻繁に起こるようになる
というようなことが起こります。
これは実際に、吉本歯科医院へお越しになられた患者さまの口から実際に出た生の言葉です。
また、平衡感覚を司っていますので、当然、自律神経系にも大きく影響しますね。
噛み合わせでお悩みの患者さんは、同時にいろいろなお体の不定愁訴を抱えていらっしゃることが本当に多いのです。
一番多いのは「眠れない」です。
つまり、「不眠症」です。
眠れない、という状態が3日続きますと、人間は脳の中に、不安な気持ちを誘発させるような物質が出てくる、と報告されています。
単純に考えても、「眠くて眠りたいのに、眠れない、脳が休んでくれない」という状態は人間にとって地獄の苦しみです。
人間は深く眠っている時にはじめて、起きている間に傷がついた細胞を修復する機能が備わっていますので、眠れない、という状態になりますと、当然、体の免疫機能も落ちてくるわけです。
噛み合わせを考慮に入れた全体的な設計が、実はとても大事であるということ
知っていただければ、と思います。
このあたりの詳細は吉本歯科医院のニュースレター4月号~6月号に紹介しておりますので
ご希望の方はお問い合わせ下さい。お送りさせて頂きます。
https://www.8181118.com/concept/biting.php
吉本歯科医院の噛み合わせについての考え方
なぜ吉本彰夫がここまで『歯科治療において最も重要なことは噛み合わせである』とお伝えしているのか、についてお話させて頂きます。
噛み合わせを基本として歯科の治療を考えていくということは、つまりは「痛いところだけを治す」「目に見えている部分のみを治療する」という対処療法的な発想とは対極にある考え方、「全体的な治療」ということを行う、ということです。
通常は、どこかが故障した、となると、その原因を突き止めようとします。
しかしながら、日本は戦後、国自体が、医療に対して「できるだけお金をかけない」という考え方が主流になってきました。
日本の保険制度で歯科の治療をしようと思えば、最低限の材料で、最低限の技術で、という内容です。確かに治療は受けられますが、あくまでも国が認めた最低限の治療なので、その治療によって「金属アレルギー」を引き起こそうが、歯周病が進行しようが、それは自己責任で判断してね、という実態があります。
また、ここまで医療がサービス業化してきてしまったのも、戦後はじまって以来ではないでしょうか?
医療側にとって、患者さんがいつしか、「お金を落としてくれるお客様」になってしまった、そう思います。
そうなってくると医療の本質というものが全く見えなくなり、医療までもが「お客さんを満足させるサービス業」になりはじめてきているように思えてなりません。
はっきり申し上げておきます。
医療はサービス業ではありません。
医療を提供する私たちに、患者さんに対して優しい心で接していく、共感していくという気持ちはもちろん必要です。
しかし、それは心の問題であり、こと、医療という技術に対してはサービス業ではないのです。
患者さんのニーズを重要視していく、ということは医療の本質とはおおよそかけ離れたものになってしまいます。
例えば、歯医者さんを例にすると
「ここが虫歯になったので、ここを治療して下さい」
「前歯が出っ歯になってきたからここの部分を引っ込める治療をして下さい。」
「ここだけを歯の掃除をして下さい」
「ここの歯だけ削って低くしして下さい」
このような患者さん側のニーズに医師は「ただ、患者さんのニーズに応えていく」ということが繰り返されているのが実際の医療の現場で多く行われていることです。
しかし、そこの部分が虫歯になるには必ず理由があります。
前歯だけが出っ歯になっていくには必ず原因があります。
同じ部分が腫れてしまうのには必ずその根本原因があるのです。
そのことを患者さんにご説明し、その根本原因を探り、治療をしていきましょう、ということをお伝えすると、
「虫歯を治してほしくていったのに、違うところを治された」
「前歯だけ引っ込めて欲しいのに、違う理由を説明された」
というような受け止め方をされる患者さんがやはり、今までは多かった、んですね。
先日、ある建築家の先生が患者さんでお越しになられた時に、私が歯の構造、顎の構造、噛みあわせのバランスをお話をさせて頂いた時にこうおっしゃられました。
「ああ、建築と全く同じですね」
構造が大事
基礎が大事
大黒柱が大事
基礎基本となることがそれほど重要か、また、そこを整えない限りどんなに上に良いものを乗せてもいずれは崩れてくる、ということをよくご存知の先生でいらしたので、私の話には「まったくその通りですよ」と、ストレートにご理解くださいました。
全国にもやはり、根本的な原因を突き止め全体的に治療をしていき、本当に治してあげたいと頑張る先生がいらっしゃいますが、そんな先生ほど受け入れられにくいような時代です。
これは私たち医療という業界だけが抱えている問題ではございません。
「目に見えているところだけをとりあえず良くみせる」
しかし、ひと皮むいてみれば嘘ばかり、偽造ばかりの張りぼてだった。
ということは、どこの業界でも起こっていることです。
本物が通っていかない
受け入れてもらえにくい
ということは、裏を返せば
、
それを受け取る人の質の低下です。
それを買う人がいる限り、ニーズはありますので、売り手はどんどん売ろうとするでしょう。
欠陥住宅や、偽造建築などは、わかりやすい例で、偽造することや、安かろう悪かろう、でも「わからなければいいや」というそれを実際に関わっている人の心のモラルの問題です。
そして、それをやっている人格、美意識、です。
「儲かればいい」という考え方で全てを計った時、そこには必ず「嘘」が出てきます。
私は、開業当時より、「根本原因は何か?」という全体的治療を行ってまいりました。
そしてここ2~3年で徐々にその考え方に共感して下さる方が増えはじめ、現在では、私の医院には「ここだけを治してくれたらいいから」という患者さまは、ほとんどお越しになられません。
それはなぜか?
と申しますと、「どこに行っても治らない」「何度も同じ症状を繰り返す」「噛めなくて死ぬほどつらい」という心底歯でお悩みになられてきた患者さんには、私の言うことが本当にストレートに「ああ、そういうことなんだ」と伝わっていったからだ、と確信しています。
対処療法的な治療をすることにって患者さんが負うリスクは
① 将来的に大きな費用を負担しなくてはならなくなる
② 将来歯を必ず失い、噛めない食べられない、というシーンに直面する
③ 対処療法をすればするほど、歯を失っていく
④ 痛い思いをする機会がどんどん増えていく
縁あって、吉本歯科医院にお越しになられた患者さんに対しては私は、対処療法的な治療を行うことはしたくはありません。
あなたの症状が今、そうなってしまった原因は一体どこにあるのか?
そして、今後あなたが快適に生きていくために必要な治療は一体何なのか?
10年後も、きちんと噛め、噛み合わせのバランスが整うことにより、お体全体の体調を整えていける、そんな全体的な治療を行ってまいります。