専門が変われば診断が変わります。
Q:50歳になって両方の奥歯が噛むとちょっと痛く歯がグラグラしているような違和感を感じています。
歯みがきをすると血が出る時もあります。
コロナが流行しだしてからマスクをつけて出勤していると、自分の口臭がマスクの中で充満しているような気もします。
他人は言ってくれないのでどの程度の口臭なのか不安です。両親が入れ歯になってから一気に老け込み体調を崩しているのを知っているので自分も不安になってきました。
まずはどうすればいいでしょうか?
はじめまして。
かみあわせ専門歯科医師の吉本彰夫です。
ご両親が歯を失い入れ歯になった途端に体調を崩されていたことを身近で見ておられたからこそ、「ひょっとして私も・・?」と少しご不安になったのかもしれませんね。
今回の疑問は
①
奥歯の違和感の原因は何なのか?
②
口臭が気になるが、どの程度の口臭なのか?
の2つ、ですね。
まずは①からお話しましょう。
両方の奥歯が噛むと痛い、違和感を感じている、歯磨きをすると出血をする、グラグラしているという症状は、歯周病が原因である可能性が考えられます。
歯周病とは歯を支えている骨が溶けてなくなってしまう病気のことです。
多くの方が歯周病の原因は、ご自身が歯みがきを怠ったせいだとお考えですが実はそれだけが原因ではありません。
歯周病の原因は3つあります。
①
歯周病菌による細菌感染
②
かみ合わせ異常による破壊的な力
③
①と②の両方によるもの
① の細菌感染は口の中に悪さをする歯周病菌が感染しており、その菌が歯を支えて
いる骨にまで侵入し骨を溶かしていくものです。歯を支えているのは歯茎ではなく骨で
すので土台となる骨が溶けてなくなると当然ささっている歯はグラグラ揺れてきます。
② のかみ合わせ異常による破壊的な力というのはイメージしにくいかもしれません。
噛み合う歯同士のあたりが強すぎたり、かみあわせのバランスが悪いと毎食の食事の
たびに歯はガンガンと当たり続け、そのうち歯が欠けたり折れたり割れたり穴が空いた
りといったことが起こります。
① と②の両方をきちんと診察してもらうことが、とても大事です。歯周病であるという診
断はパノラマレントゲンを撮影し骨の状態を確認し、歯科医師による口腔内の診察が必要です。
50歳という年齢はそろそろ、歯の状態があちこち故障してきはじめる年齢です。
今の状態がどの程度なのかを患者さんご自身が知ることが、50歳以降歯を失わずにす
むかどうかの決め手になります。
まずは歯周病の診断をかみあわせを含め、診断を受けてみられてくださいね。
② 2つめ疑問にお答えしますね。
口臭に関しては生理的な口臭と病的な口臭の2種類があります。
家族以外はなかなか指摘しづらいのが口臭です。
自分自身では自覚できないのも口臭の特徴です。
歯科としてみれば歯石がたまりつねに歯と歯の隙間にモノが詰まっていたり汚れがつ
いている場合には当然口臭が発生します。
歯周病が進行している場合には「ドブ川のような臭い」と言われるようなにおいが発生
します。
しかし、口臭でご相談にお越しになられる患者様の多くは「口臭がひどいと思い込んで
いる」状態です。
人間ですので生きていると無臭ということはあり得ません。
口の中には絶えず唾液が流れているわけですのでにおいはします。
歯周病が進行している場合や、死んだ歯の神経が残っている場合には強烈なにおい
が発生することがありますので、こちらもひとつめの疑問と関係してきますが歯周病で
あるという診断はパノラマレントゲン写真を撮影し骨の状態を確認し、歯科医師による
口腔内の診察が必要です。
いずれの疑問も、お一人で不安になりネット等で不安な材料を検索していくとどんどん不安の渦に巻き込まれていくことがあります。まずはきちんと咬み合わせ状態と歯周病の診断をお受けになり、治療が必要であれば計画をたて治療を受けて頂くことが大事です。
【自分でできる歯周病チェック】
□ 朝起きたとき、口の中がネバネバする。
□ ブラッシング時に出血する。
□口臭が気になる。
□ 歯肉がむずがゆい、痛い。
□ 歯肉が赤く腫れている。(健康的な歯肉はピンク色で引き締まっている)
□ かたい物が噛みにくい。
□ 歯が長くなったような気がする。
□ 前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきた。食物が挟まる。
チェックが多かった場合には歯周病が進行している可能性があります。
専門が変われば診断が変わります。
香川県高松市の
かみあわせ専門 歯科医院
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
患者さんとお話していると
朝、起きたらすぐに冷たい水をゴクゴク飲むんです。
という方がいました。
よくドラマや映画では
カッコいい俳優がベッドから起きたらすぐに
冷蔵庫から冷たい水を出して
そのままゴクゴク飲んでいますよね?(^^:)
みなさんは
いかがですか?
習慣だから。
一番に水を飲むと
腸が刺激されて便秘知らずになるから。
寝ている間に減った水分を
補給しないといけないから。
目が覚めたらその足で
という方は、多いと思います。
朝起きてすぐの口の中には
朝起きたら
という経験は歳を重ねるごとに
あるはずです。
朝、起きてすぐの唾液をちょいと採り
特殊な顕微鏡でのぞくと
もうびっくりされると思います。
実際に
ご自分の目で
口の中のものすごい量のバイ菌が
動いているのを見た方は
恐ろしくて
飲み込むことができないと、おっしゃれます。
朝、起きたらまずは
口の中の唾液をゴックン飲み込む前に
ぷいっ
さらに
何度も何度もグチュグチュ、グチュグチュ、ガラガラぺー
何度も何度もグチュグチュ、
グチュグチュ、
ガラガラゴロゴロ、
クビを後ろに曲げ
喉の奥までガラガラゴロゴロ。
そして、ペー。
そうすることで
まずは夜の寝ている間に溜まった唾液、
繁殖している菌が口の中から外に出ます。
この段階でもってはじめて
きれいな水をゴクゴクと胃の中いいれるのです。
もし、朝起き抜けに
水をゴクゴクと飲んでいるとしたなら
あなたは口の中に繁殖している菌ごと
なります。
もし、
歯周病が進行している
といった診断をお受けになられている方なら特に
そして、「歯周病など言われたこともない」という方も。
「歯周病菌の毒素は胃酸では死なないのです。
そのまま腸に行ってしまうのです」
読売新聞「科学」からの
記事をご紹介します。
「歯周病の原因となる細菌を
のみ込むと腸内細菌が変化して
様々な臓器や組織に炎症を起こすことが、
新潟大大学院医歯学総合研究科の山崎和久教授(58)のグループの研究で明らかになった。
歯周病が動脈硬化や糖尿病などのリスクを高めることは知られており、
口腔内の衛生管理が全身の健康を保つことを裏付ける研究結果として注目されそうだ。
これまでは、歯周病になった歯茎などの患部から細菌などが侵入し、
全身を循環して血管や脂肪組織、肝臓などに炎症を起こすと考えられていたが、
具体的な立証はされてこなかった。
研究では、歯周病の原因菌の一つをマウスの口に投与したところ、
腸内細菌のバランスが崩れ、腸壁の細胞の間に生じた隙間に悪玉菌が侵入した。
これによって、悪玉菌の毒素が分解されずに腸から吸収され、血液を通して様々な臓器に広がることが証明された。
これらの変化は、肥満や糖尿病でみられる特徴と似ているため、
歯周病が全身に悪影響を及ぼすことの解明につながる可能性が高いという。
山崎教授は「早い時期からの口腔管理が、
将来的にメタボリックシンドロームなどのリスクを減らすことにつながる。
新たな治療法の確立につながってくれれば」と話している。」
病気は口から入ります。
口の中をいかに良い状態に保つかで
あなたの健康度は決まります。
何を食べるかという栄養の問題も大事ですが
口の中をどれだけベストな状態に保っておくかという意識も
どうぞ仲間に入れて下さい。
ちなみに私は、
朝起きたらまずうがい。
寝る前には
1.歯と歯の間をフロスできれいにする。
2.ソニッケア(音波ブラシ)で歯の表面、裏、奥をつるつるに磨きあげ
最後にうがいをしてバイキンを限りなく減らす。
さらに、寝ている間に口呼吸して口からバイ菌やウイルスが入らないように
3.口テープをして眠る。
風邪がはやる季節には、これが一番の予防です。
朝起きたら、まずはうがいを!!
今朝の新聞で
歯周病とコロナの関係についての記事が掲載されていました。
新型コロナウイルス感染症が恐れられていますが
あらゆる細菌やウイルス感染を防ぐ上で「口腔内の清潔」を維持することが
どれほど重要かということが書かれています。
高齢者や基礎疾患がある抵抗力が低い人は
細菌の影響で肺炎を引き起こし、症状が悪化することは
よく言われています。
たとえば
心筋梗塞、聞かれたことありますでしょうか?
心臓の血管が物が詰まって血が流れにくくなってしまった状態。
よく動脈硬化や全身糖尿病やそういうことが大きく取り沙汰されていますが、
その詰まっているのは何だろうと研究した先生がいらっしゃいました。
実はその詰まっている物の中にいくつもの口の中の歯周病菌、バイ菌が見つかっているのです。
つまり口の中にいたバイ菌がそういう心臓の中で発見されたり、誤嚥性肺炎といって肺炎の中で肺炎球菌といっしょに肺炎を起こしていたり、口の中だけに留まらず全身にまで影響を及ぼしているのです。
歯周病菌は
コロナウイルスだけでなく、肺炎や他の病気への感染に
大きく影響しています。
口腔ケアは自己流になりがち、です。
ご自分に合った歯ブラシ、フロス、歯間ブラシ等を組み合わせ
正しい口腔ケアを!
歯を失わないための歯ブラシの順番
歯は上下左右お互いに支えあっているので、
歯の無い状態を放置すると
残っている歯が相手の歯を求めて飛び出してきます。
ガタガタになって擦り合わせができなくなっていきます。
部分入れ歯の最大の目的は
残っている歯がガタガタにならないようにつっかえ棒のように
押さえておくです。
残念ながら噛むためではないのです。
軽くなら噛めます。
ドンドン噛めば痛いです。
ドンドン噛めば引っ掛けている歯が順に抜かないといけないようになります。
部分入れ歯の長所といえば
噛んで痛くなくても噛むことをお勧めしません。
なぜ痛くないかというと残っている歯に密着していて
掛かる力を残っている歯に分散できているからです。
どんどん長年噛むと、歯茎が赤くなり歯茎が沈み込み、骨が溶けていきます。
もちろん残っている歯がガタガタにならないようにつっかえ棒のように
押さえておくために使用されることはお勧めします。
しかし噛むための目的ではありません。
専門が変われば診断が変わります。
香川県高松市の
咬み合わせ専門歯科
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
このようなご相談の患者さんが来院されました。
↓
歯科医院で先生に
「あなたは歯周病だと言われた。
歯がぐらぐらしているので歯を抜かないといけないと診断された。
歯を抜いた後、どのようにすれば他の残っている歯を予防できるか?」
これは本当によくあるご相談です。
揺れている歯がある場合には
クリーニングをしてもほとんど揺れは止まりません。
実際、ご相談に来られる患者さんの多くは
これまでも普通にブラッシングや
定期的な歯科検診はなさってこられた方も多いのです。
しかし、
今回
「歯周病で歯を抜かないといけなくかった」
のです。
歯周病菌だけが原因で歯周病になっている場合には
しっかりとお口の中の菌を減らすことで
これ以上悪くならないように維持することができる可能性もございますが
「歯周病で歯を失った」場合には
そもそも今回歯周病になられた根本原因を
まずは
きちんと突き止めることが大事です。
歯周病によって骨が溶ける原因は2つです。
1、口の中の細菌によるもの(細菌感染)
2、噛み合わせから起こる「破壊的な力」(外来的要因)
今まで掃除をきちんとしているにもかかわらず歯の揺れがとまらない、
のであれば
1、ではなく、2の噛み合わせから起こる問題
または1、2の組み合わせが原因であることが多いです。
詳しくはこちらをご覧下さいね
https://www.8181118.com/director/2016/02/post-109.php
歯周病って、骨が溶けてなくなる病気なんです。
さあ、では
原因2の、かみ合わせからくる破壊的な力をお話します。
重たい物を持つ、
一人で重たい物を支えるよりも
二人、二人よりも三人、三人よりも四人のほうがいいわけです。
それぞれの一人に対する負担が減るわけです。
歯の数は親知らずを除くと28本になります。
親知らずを含めると32本になるのです。
そもそもなぜ神様がこのように人間に歯を多く作られたのか?
歯がそれほど丈夫なものであれば、そんなに本数いらなかったのではないでしょうか?
つまり人間の食生活においては28本は必要だと考えて、28本作られたのだと思います。
ですから
すでに「歯を抜かないといけない」ということになった
ということは本数が減るのです。
重たい物を運ぶと思って下さい。
例えば車で運ぶ場合、タイヤは4本ですよね。
では次に
4本のタイヤの普通の車には乗せられないような大きな物、重たい物を乗せると思って下さい。
トラックやトレーラーなどタイヤがいっぱいなもので運びます。
その大きなもの、重たいものを車の上にポンと載せてみたらどうでしょうか?
タイヤが悲鳴を上げますよね。
パンクしますよね。
お口の中の歯も同じことが起こっているのです。
すべて噛む為の道具なのです。
噛むための
ご自身の歯、
被せ物、
ブリッジ、
入れ歯(義歯、総義歯)、
インプラント、
すべて道具なのです。
本来受け持っている力以上の力を受け持つと
簡単に壊れてしまうのです。
歯がグラグラしている。
歯周病で歯を抜いた後どうすればいいのか
というご質問をよくいただくのです。
歯がグラグラしているというのは動いているということですよね。
何か噛んだ時、歯は動くんです。
というこうとは、それは力を支える能力が実はあまりないんです。
弱いんです。
つまりどういうことか?
車でいうとタイヤがパンクしている状態だということです。
当然パンクしているわけですから、ないのと同じです。
残っているタイヤに負担がいっているのです。
トラックやトレーラーでないと運べないような物、重たい物、大きい物、それを普通の車にポンと載せたら耐えられないわけです。
確かに車でも重たい物を運べるのかもしれない。
でもそのような限度を超えたような物は運べないのです。
言うなれば、車で運べる荷物の量は限られている。
トラックやトレーラーでないと運べないような物はそもそも運べないのです。
運ぼうとすると次々壊れていくのです。
もちろん昔食事できていた物と同じ物を食べたいという気持ちはよく理解できます。
家族みんなと
お友達と一緒のものを
同じように噛んで召し上がりたい
というお気持ちよくわかります。
しかしながら
残っている歯の現状、
残っている歯の本数であったり、
残っている骨の量だったり、
揺れているのか揺れていないのか、
生きている歯なのか、
死んでいる歯なのか、
という状態によって
噛める物、
噛んでもいい物が
変わるのです。
歯の神経を取るから
噛んでも痛くないから噛んでもいいというわけではないのです。
確かに噛むということは良いことです。
噛むということによって脳への血流量が増し、筋肉が動く、ということによって脳への刺激が強く脳を活性化させる。
つまり噛むということはすごく大事なことです。
しかしながら堅い物を噛むと歯は骨はやられてしまいます。
つまり噛んで大丈夫な方が噛んでいいのです。
その限度を超えた噛み方をすると、実は非常に危険なのです。
「歯を抜いた後どのようにすれば良いのか」
本数が減っているわけですから、その本数分増やしてあげればいいわけです。
例えば
インプラント治療のようになくなった歯の本数分、そこを支えられる本数のインプラントでもって支えるということが一つ。
もう一つはもうすでに揺れているわけですから、
すでに他の歯に対して負担が掛かっているわけですから、
今のお食事そのものが実はご自身の歯にとって耐え切れない力だということを知ってください。
今の食生活そのものが非常に危険なのだということを知ってください。
ご自身では「その食事は硬くない」と思っていらっしゃるかもしれません。
硬いかどうかを判断するのはご自身の頭ではなく、ご自身の歯なのです。
頭では「これくらい大丈夫だろう」
と認識されていても
確実にお口の中の歯は壊れていっているのです。
以前に食べていた物よりもやわらかいもの、出てきた食卓の中でやわらかいものを選んで食べている、であればいいということではないのです。
今のご自身の歯にとって十分余裕をもって耐えられる食事なのかどうかということが大事なのです。
ですから今すぐにその食事の質を変えるということがすごく大事なのです。
歯を抜いた後、傷が治るには時間がかかります。
期間がかかります。
その間も残っている歯にはものすごい負担がいっているのです。
傷が治るには休養というのが必要なのです。
足が骨折をして、その足を治すためにギブスをして、
その傷が治るまで動かさない、動かない、力がかからないようにする。
この休養がすごく大事なのです。
ギブスをしてそのままマラソンに出たら当然壊れるのです。
傷が治り、治療が終わるまでは走ってはいけないのです。
この2点はとても大事なことなのです。
「あなたは歯周病だと言われた。
歯がぐらぐらしているので歯を抜かないといけないと診断された。
歯を抜いた後、どのようにすれば他の残っている歯を予防できるか?」
予防するためには
今の現状の歯に対して
これ以上負担をかけないような
お食事の質を変えて頂くことがとても大事です。
「硬いものを食べないで下さい。」
「お食事の内容を変えて下さい。」
「できるだけ柔らかいお食事に変えて下さい。」
こんなお話をあなたは聞かれたことは、ないでしょうか?
硬いかどうかを判断するのはご自身の頭ではなく、ご自身の歯なのです。
歯周病と診断された方
歯を抜かないといけない診断された方
すでに多くの歯を失ってしまった方
まずは、
ご自分が「歯を抜かないといけないと診断された」根本原因
歯周病だと診断された根本原因を
お知りになって下さい。
歯を抜かないといけない
と診断された方は
まずは、ご相談下さい。
現状をきちんとお知りになる、それが最も重要なことです。
専門が変われば診断が変わります。
奥歯が部分入れ歯になってから
隣の歯や下の歯が噛むとグラグラとしてきた
歯が抜けそうになっている
年齢を重ねるとこのようなことを体験される方も
少なくはありません。
歯がグラグラになってきて
歯が抜けてしまうのは
老化現象だろう
年を取ると歯茎がやせてくるからしょうがない
そう、思われている方は
本当に多いです。
しかし歯がグラグラして抜けてしまうのは
老化現象では
ないのです。
年を重ねられても
予防対策をちゃんとなさっている方は
歯を失う時期をうんと遅らすことができています。
歯は
寿命との追いかけっこですので
最後の最後まで
噛めるような状態で
お口の中にあれば
いいのです。
いかに歯を失う時期を遅らせることができるか、なのです。
多くの方は歯周病(歯槽膿漏)により
歯を失います。
どうして歯周病になるのか?
多くの方は
このように思われているのではないでしょうか?
①加齢のせい
②歯磨き不足
③歯周ポケットにばい菌が溜まって炎症を起こすから
④ストレス
⑤歯磨きの回数が少ない
⑥体調不良のせい
⑦磨き方が悪いから
⑧歯間ブラシやフロスを使っていないから
⑨甘いものを食べ過ぎたから
⑩遺伝のせい
⑪歯周病菌が口の中にいるから
⑫普通の歯ブラシを使ってて隅々まで磨けていないから
⑬唾液の成分が歯をダメにして炎症を起こすから
⑭歯茎の中に菌が入って炎症を起こすから
⑮歯茎の中にある虫歯菌が炎症を起こすから
これは実際に
患者さんから「どうして歯周病になると思いますか?」と
おたずねして
出てきた生の声です。
歯周病(歯槽膿漏)による歯が抜ける原因は
2つあります。
歯周病とは
歯を支えている骨が溶けてなくなる病気の事を言います。
歯を支えているのは歯茎ではなく
骨、です。
骨が溶けて痩せてなくなるので
土台となる支えが消え
当然、埋まっている歯がグラグラと揺れ始めるのです。
横揺れの力に歯は恐ろしく弱いので
食事のたびに揺さぶられ
グラグラ揺れ出した歯は
あっという間に抜けてしまいます。
歯医者に行ってわざわざ抜いてもらわなくても
毎回の食事で抜けてしまうことも多いです。
重要なことなのでもう一度
歯周病とは
歯を支えている骨が溶けてなくなる病気の事です。
歯周病により歯が抜ける原因は2つあります。
歯周病の原因
①細菌感染
②咬み合わせ異常による破壊的な力
①
の細菌感染によるものはこちらをご覧ください。
歯周病は感染症です。
そして盲点となっていることがあるのです。
それが②の噛み合わせ異常による破壊的な力です。
このことをご存じないがために多くの方が
老化だからしょうがないと思われどんどん歯を失い続けていきます。
定期的に歯磨きをしていたのに、クリーニングに通っていたのに歯を抜かなくてはいけなくなったという患者さんが後を絶たないのは②の噛み合わせ異常による破壊的な力のことをご存じないから、です。
知って下さい。
歯がないと噛めなくなるんです。
歯を失うことは
歯を失ってからでないとその重みに気が付きません。
あたりまえに噛めていた
あたりまえに食事ができていた
それは
噛むに耐えうる歯があったから、です。
揺れている歯がある場合には
クリーニングをしてもほとんど揺れは止まりません。
実際、ご相談に来られる患者さんの多くは
これまでも普通にブラッシングや
定期的な歯科検診はなさってこられた方も多いのです。
しかし、
今回
「歯周病で歯を抜かないといけなくかった」
のです。
歯周病菌だけが原因で歯周病になっている場合には
しっかりとお口の中の菌を減らすことで
これ以上悪くならないように維持することができる可能性もございますが
「歯周病で歯を失った」場合には
そもそも今回歯周病になられた根本原因を
まずは
きちんと突き止めることが大事です。
歯周病によって骨が溶ける原因は2つです。
1、口の中の細菌によるもの(細菌感染)
2、噛み合わせから起こる「破壊的な力」(外来的要因)
今まで掃除をきちんとしているにもかかわらず歯の揺れがとまらない、
のであれば
1、ではなく、2の噛み合わせから起こる問題
または1、2の組み合わせが原因であることが多いです。
詳しくはこちらをご覧下さいね
https://www.8181118.com/director/2016/02/post-109.php
歯周病って、骨が溶けてなくなる病気なんです。