専門が変われば診断が変わります。
ご存じない方が非常に多い事実ですが
入れ歯を使っていると骨と歯茎がやせ細っていきます。
1年で約0.5ミリ、10年たてばなんと5ミリもやせほそっていくのです。
歯を支えている顎の骨がやせほそっていくということは
入れ歯はそのたびにどんどん合わなくなっていきます。
また金属のバネがついた入れ歯ではひっかけている健康な歯まで
揺さぶられ最終的には「抜歯」という状態にまでなってしまいます。
新しい入れ歯でも2~3年たてばすぐに合わなくなり
何度も何度も作り替えをしなくてはいけなくなる理由はこういったことが原因です。
合わない入れ歯を使い続ける危険性を知って下さい。
歯は上下左右お互いに支えあっているので、
歯の無い状態を放置すると
残っている歯が相手の歯を求めて飛び出してきます。
ガタガタになって擦り合わせができなくなっていきます。
部分入れ歯の最大の目的は
残っている歯がガタガタにならないようにつっかえ棒のように
押さえておくです。
残念ながら噛むためではないのです。
軽くなら噛めます。
ドンドン噛めば痛いです。
ドンドン噛めば引っ掛けている歯が順に抜かないといけないようになります。
部分入れ歯の長所といえば
噛んで痛くなくても噛むことをお勧めしません。
なぜ痛くないかというと残っている歯に密着していて
掛かる力を残っている歯に分散できているからです。
どんどん長年噛むと、歯茎が赤くなり歯茎が沈み込み、骨が溶けていきます。
もちろん残っている歯がガタガタにならないようにつっかえ棒のように
押さえておくために使用されることはお勧めします。
しかし噛むための目的ではありません。
専門が変われば診断が変わります。