インプラントが入っている方が、
他の歯の治療をされる場合には
まずはいったんインプラントをされた先生のところにご相談されることをおすすめしています。
☑他医院でインプラントを入れたが、被せ物が取れたのでつけて欲しい
☑他医院でインプラントを入れたところが、腫れて痛いので治療して欲しい
☑他医院でインプラントを入れた部分があるが、反対側に虫歯ができているところを治療して欲しい
☑他医院でインプラントを入れているが、歯のメインテナンスをしてほしい
☑他医院でインプラントを入れているが、噛み合わせの点検をして欲しい
☑3年前にインプラントをした部分の被せ物が外れてしまったのでつけて欲しい
☑過去にインプラント治療を中断したまま放置している、腫れてきたので治療をして欲しい
☑インプラントのネジが外れた、折れた
☑インプラントを入れた後、顎が痛い
☑片方だけ奥歯にインプラントを入れた、反対側も抜けそうなので治療して欲しい
今、大変多いお問い合わせです。
10年前に比べると急増したご相談内容でも、あります。
こういう状況で
「吉本歯科医院で何とか後のフォローをして欲しい」
というご相談に実際にお越しになられます。
1本でもお口の中にインプラントが入っている場合、
吉本歯科医院ではまず
「インプラント治療をされた先生に、まずはご相談下さい」と
お願いしています。
理由はこちらをご覧下さい↓
https://www.8181118.com/implant/
人によっては
「え?インプラントは順調ですが、全然関係ない反対側の歯が痛いんですけど・・・」
「え?ダメなんですか?インプラントって、どこででも修理できるんじゃないんですか?」
「私は奥歯に1本だけインプラントが入ってるだけなので
他の歯はどこで治療しても問題ないと思うんですが・・・・」
とおっしゃられます。
また人によっては
インプラント治療を終えられた後、もう何年もお口のメインテナンスを受診していない。
インプラントを埋入して、被せ物が入った後は、もう何年もその医院さんへ
行っていない、という方もいらっしゃいます。
また人によっては
インプラント治療はある医院さんでしてもらって
小さな虫歯治療は、近所の歯医者さんで簡単に済ましている
という方もいらっしゃいました。
これは、
大変危険です。
危険である、ということを
まずご存知ない方がとても多いのです。
そして、
インプラントはインプラント
虫歯治療は虫歯治療
と、分業すれば問題ない、とお考えです。
しかし、少し冷静に考えてみて下さい。
お口の中の話です。
あなたのお口の中は
わけて考えることができる存在でしょうか?
右、左、上、下、真ん中、と分けて考えることができますか?
全部繋がっていますよね。
くっついていますよね。
建物を建てるとイメージしてみて下さい。
西側の柱は木造で
東側の柱は鉄筋で
1階部分は、土で
2階部分は、木で、
とわけて考えますか?
また、建物を建てる土地はもともとは沼地で柔らかいけど
上の建物はしっかり鉄筋コンクリートでお願いします
とは、絶対にならないですよね?
おかしいですよね?
あなたのお口の中は
上下左右で絶妙なバランスを取って一体として成り立っています。
右が傾けば、
つながっている
左も傾くのです。
左を触れば(治療すれば)
右に影響が出るのです。
左の柱が傾けば
右のも同じように傾いていくのです。
お口の中とは、そういうものです。
みなさんは
きかれたことはありませんか?
右足を骨折したら
右の奥歯が割れた
というような一見まったく関係ないと思われるような話を。
口の中の上下左右というだけでなく
実は口は全身とも繋がっています。
わけて考えて
部品のように
分業でいじることはできないのです。
決して
分けて考えてはいけないものなのです。
分業すると
必ず歪(いびつ)な部分が出てきます。
みなさんは、鏡の前でお口を開けた時
歯が並んでいる、ことは肉眼で見ることはできます。
しかし、歯茎の中にある歯の根っこや骨までは見えません。
もし、見えてしまうとしたら
すぐに「ああ、歯ってこうなってるんだ」と
おわかりになると思います。
歯やアゴは、全身のバランスを保つ重要な器官です。
もっと詳しく言えば、あなたの下顎(したあご)は、
あなたの全身バランスを司る重要な振り子の器官なのです。
吉本歯科医院では虫歯治療、矯正治療、審美歯科治療、インプラント治療、顎関節症の治療などあらゆる治療にこの噛み合わせの考え方が基本としてあります。
歯の噛み合わせというのは、実は地盤である顎(アゴ)骨の状態から考えなくてはなりません
例えば
上側の歯はガイコツ模型にしてみると
こうなっています。
上側の歯って実は動かないんです。
上の歯というのは
頭蓋骨と一体化している存在です。
上の歯と顎と頭蓋骨はくっついているんです。
頭蓋骨が傾いた時に一緒にその角度に合わせて、くっついたまま動くことはあるのですが
上の歯が単独で頭蓋骨からどこか別の方向へ動いてしまうということはないのです。
それに対して下顎というのは
頭から筋肉でもって、下の歯は下顎と一体化した状態でぶら下がっているだけなんです。
下顎というのは、頭蓋骨に対して固定されることなく、ぶら下がっているものなのです。
ぜひ
ご自分の頭蓋骨を触ってみながら確認してみて下さい。
前にも後ろにも右にも左にも上下にもぶらんぶらんと
360度振り子のように自由に動くようになっている。
これが下の顎です。
頭蓋骨の模型をご覧下さいね。
ヒモでぶら下っているように見えるのが下顎です。
ヒモがなければ下に重力で落ちてしまいます。
緑のヒモは筋肉と思って下さい。
振り子の糸のように筋肉でぶら下がっているだけ、です。
下顎は振り子のような存在になっているんです。
体の動きに対して体の重心を整えるための「振り子」のような役目をします。
下顎は体の中で左右に渡ってぶら下がっている唯一の骨です。
綱渡りをする時の長い棒の役目をしているのです。
つまり下顎がおかしいと全身のバランスを崩してしまう、ということが起こります。
「良い噛み合わせ」とは
顎関節が楽な自然の状態で上下の歯がキチンとかみ合い、
前後左右に下の顎を動かした時に、顎関節に無理な力がかかることなくスムーズに引っ掛かることなく動ける状態
と私は考えています。
つまり下顎がちょうど「振り子」のようにスムーズに動けるようになっていることが必要です。
虫歯で奥歯が抜けてしまった
歯周病で歯がグラグラしてきて抜けてしまった
そんな時、
たかが歯を1本失ったくらいで大袈裟なとお思いにならないで下さい。
たかが、歯、1本、されど1本、なのです。
虫歯により歯をことごとく削ることにより噛み合わせは簡単に崩れます。
歯医者は歯を元の歯通りに治すことは、できません。
できるのは悪くなった部分を削ったり補修したりして
新築ではなく
リフォームすること、なのです。
または、柱を失った場合には、
新たな柱を建てたりすること、です。
完全にもとのあなたの健康な歯の形、機能を持った状態に
生き返らせることはできないのです。
インプラントがお口の中に入っている方が、その後
インプラントをされた部分とはまったく違う部分が虫歯や歯周病に侵され治療が必要となった時、
噛み合わせを無視した歯科治療をしてしまうと、大変危険です。
結論から言うと、
簡単に壊れてしまいます。
ご自身の歯も、
治療した後に被せた被せ物や詰め物も、
ブリッジも、
インプラント、
入れ歯(義歯)も、
所詮噛むための道具にすぎません。
インプラントだから噛めるということではないのです。
すべてあくまで道具なのです。
その道具の本来の使い方を無視した使い方をすれば必ず壊れるのです。
取扱説明書が重要なのです。
インプラントは自分の歯とまったく違うことが、あるのです。
それは
インプラントは動かないということです。
これに対し
自分の歯は一生動き続けます。
それに対してインプラントはまったく動きません。
1ミリも動きません。
インプラントは骨にしっかりと埋めこめられ硬く固定されているものです。
硬いものと柔らかいものがぶつかれば
当然、柔らかいものが壊れます。
ここで私が言う「柔らかいもの」とは、ご自分の歯のことです。
インプラントが口の中に入ったがために、
インプラントというネジががっちり骨に埋め込まれたがために
インプラントがかみ合う相手の歯や隣り合う歯たちがどんどん破壊されていくのです。
なんだか被せ物がすぐ割れるなあ
なんだか反対側の歯が痛くなるなあ
なんだかやけに神経の治療をする歯が増えてきたなあ
口の中に症状が出た時
ほとんどの方は
「歯磨きが足りなかったからだろう」
「口の中にバイ菌がいるからだろう」
そう思われています。
しかし、歯が痛くなった原因は
細菌だけでは、ないのです。
歯が折れるのも
歯が欠けてしまうのも
歯にひびが入ってしまうのも
被せ物が何度も壊れてしまうのも、
それを引き起こしている根本原因があるのです。
その根本原因を突き止めずに、どんな治療を繰り返したとしても
あなたは歯をどんどん失うことになってしまうのです。
インプラントが1本でもお口に入っている方は
どうぞ知っておいて下さい。
あなたの口の中に入っているインプラントは骨にしっかり固定され
動かないものである、と。
そして、インプラント以外のご自分の歯は、一生動き続けているものである、と。
動くものと
動かないものが、
共存している状態である、ということを。
インプラントをしていない方のお口の状態とは
まったく条件が違うのです。
歯を失わないために
残っている歯をさらに失わなせないようにするためには
その特殊な条件に合った考え方が必要です。
インプラントをそれなりに多く治療を手掛けられている先生方、インプラントを専門とされている先生方では当然知っている内容であってもインプラント治療を専門にやっていらっしゃらない先生にとっては、残念ながら調整の仕方はよくお分かりになっていらっしゃらない、これが現実であります。
歯科には専門があります。
医科が内科や外科、整形外科、脳外科というふうに専門があるように、
さらに循環器内科、糖尿病内科、膠原病内科、内分泌内科、神経内科、心療内科等あるように内科の中だけでもさらにさらにと細かく専門が別れているのです。
実は歯科にも専門があるのです。
歯科にも専門がある↓
https://www.8181118.com/examination/index.ph
そのように
なぜなら専門外のことは教わる時、教わる場所がないのです。
一生勉強だといわれますが、医学の発展により専門内のことだけでもものすごく多くのことを学ばないといけないのです。
専門外のことまで教わる時、教わる環境ではないのです。
大学でも教えていないこと、開業した先生にとっては、そういうことを教わる場所すらないのです。
またインプラントメーカーは、各インプラントのメーカーは当然ですが自社商品を売り続けたいがために、すごくインプラントはよく噛めるものだ、自分の歯に取って代わるものだ、ということを誇張します。
マイナスの部分はほとんど、表に出されていません。
ですので、そういう知識だけを持って「インプラントは噛めるものだ。本来の歯の力以上の力が加かっても大丈夫なものなんだ」というふうに誤った認識を持っている歯科医師が多いのも現実であります。
私の吉本歯科医院ではインプラントを設計する場合には、口の中全体の他の歯のバランスや設計を考えて調整をしております。
その調整が長く維持できるようにマウスピースで他の歯への揺れをなくすように力の負担が変わらないように維持していただくようになっております。
よくマウスピースはインプラントを保護するためだと思われている方多いのですが、確かにその役目もあります。
ですが、動くものと動かないものが共存する口の中においては、そのバランスを一定に保つ、
つまり他に残っていらっしゃるご自身の歯をいかに長く今の状況で残すかということが非常に求められているのです。
ですからインプラント治療で大事なことは
■将来他の歯がいつダメになるのか
■どのようにダメになるのか
■ダメになった時にどうしなければいかないのか
ということが実は重要なのです。
『インプラントと関係ない歯が故障した』
『インプラントと関係ない歯を抜かないといけなくなった』
という時に実は噛み合う場所であったり、重心バランスが変わったりするのです。
そのような状態でもある程度のものは噛めるのです。
しかしその状態で噛み続けると実は壊れてしまうのです。
必ずインプラント治療をされた患者様は他の歯を治療したとしても、インプラント治療をした先生に全体のバランス、そのままで大丈夫なのかどうか、なんらかの調整が必要なのかどうか、ということを診て貰う必要があるのです。
『噛んだ感じ、わからない』
『違う歯だからいいだろう』というそういうことで治療していると実は後でとんでもない悲劇に遭ったりするのです。
https://www.8181118.com/director/2013/04/post-68.php
↑インプラントをされた方で、他の歯の治療をお受けになった場合は必ず噛み合わせのチェックを受けて下さい。
全部の歯を失われた方は全部インプラントにしてしまえば、実はそういうトラブルは少ないのです。
非常に起きにくいことになります。
ですから何十年も問題なく機能している方は十分にいらっしゃるのです。
他の歯がダメになった時にどうするのか、ということをしっかりと考えてからインプラント治療を受けないと、後で大変なことが起こってしまうのです。
今さえ良ければいいという考えではダメなのです。
インプラントというものは将来、他の歯がダメになった時にどのようにするかというところまで治療計画を立てておく必要があると思います。
そして何よりも大事なこと、残っている歯がダメにならないようにするために、歯は簡単に動いていきますから残っている歯が動かないようにするために、どういうことをしないといけないのか。
例えばマウスピースです、
毎日必ずマウスピースを付けるということ。
そして
必ず定期的なメインテナンスを受けるということ。
これが
『面倒くさい』
『定期的な歯のメインテナンス、掃除なんか』
ということであれば、逆にインプラント治療は受けてはいけないのです。
インプラントはとても素晴らしいものだと私自身感じています。
自分の父親にも母親にも
妻の母親にも、私の医院のスタッフにも
歯を失った時には、迷わずインプラントを薦めました。
しかし、インプラントも入れ歯もブリッジも
しょせん、噛むための道具のひとつです。
道具なので、それぞれの道具に合った使い方、メインテナンスが必要なのです。
電気製品でも、楽器でも、説明書通りにきちんと使わなかった場合どうなりますか?
寿命がはやくなってしまう
故障をくりかえしてしまう
ということが、起こりますよね。
これと同じです。
すべて道具なのです。
だから、ご自分が使っている道具の使い方を知って下さい。
そして、どの程度までなら許容範囲なのかな?ということを正しく知って下さい。
毎食の噛む力により
その破壊的な力は、あなたの道具を簡単に壊していきます。
そして、あなたご自身の歯さえも、
あなたご自身の身体さえも
破壊していくのです。
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入れ歯を何十個も作り変えされている患者さんがお見えになった時の話です。
その方は
今まで入れ歯で
硬いものでもなんでも苦労なく食事ができていました。
入れ歯を作ってから10年くらいは
十分噛めていたんだ、とおっしゃいます。
でも、ある時期から
入れ歯をいれると痛くてしょうがない
入れ歯を何度調整してもらってもすぐにがたがた合わなくなる
入れ歯で噛むと神経に触るように飛び上がるほど痛い
噛めないから、食事ができなくなったのだ
すぐに合わなくなるから、合う入れ歯を探して
こうして定期的に何回も入れ歯を作り替えをしているんです、と
おっしゃられました。
何かがうまくいかない時、ほとんどの場合は
■ その方法が間違っているか
■ 正しい方法を選択する知識が不足しているか
のどちらか、です。
この方は
入れ歯を使い続けることにより
健康な歯の人が食べる食事内容と同じくらいの硬さのものを
入れ歯で噛み続けたことにより、
歯茎の下に埋まっている骨が溶けてきてしまっていました。
しかし、入れ歯を使われている多くの方は
ご自分の骨が溶けていることに
気が付くことはできません。
入れ歯が変形したのだろう
入れ歯そのものが作りが自分の歯型にあっていないのだろう
入れ歯の質が悪いのだろう
だから、お金をかけて
作り変えたら
きっとまたもとのように噛めるはずだ
と、思われています。
しかし、
現実はその逆です。
入れ歯はプラスチックや金属で作製されています。
入れ歯は簡単には変形しません。
変形したのは
患者さんご自身の歯茎であり
その歯茎の下にある、ご自身の骨なのです。
https://www.8181118.com/menu/10info.php
何度作り直してもあなたの入れ歯が合わなくなる理由
入れ歯を使っている人と使っていない人の顎の骨の厚みは違う
これは入れ歯を長年使い続けたことによって、歯を支える骨が溶けてしまっている患者さんのCTデータ三次元立体構築画像です(写真②)
こちらは通常の人の顎の骨です(写真①)
使い続けれらると上部の骨が溶けて、あたかも穴が真ん中ではなく上の方に位置しているように見えてしまします。
この写真を見てお分かりのように同世代の人でも入れ歯を使っている人と入れ歯を使っていない人では、の骨の高さ厚みが違うのです。
顎の骨の高さ厚みが違うということは、つまり、
顔貌(かおかたち)も大きく違ってくるということです。
下顎の中に丸い穴(矢印のところ)が見えると思います。
これは下歯槽神経といって下顎の中で一番大きな神経や血管が骨の外にでてくる穴(オトガイ孔)です。
通常は写真①の方のようにちょうど骨の高さの真ん中ぐらいに位置します。
次に写真②をご覧下さい。
本来骨の高さの中央部分にあるはずの穴が上に向いて開いています。
つまり大きな神経や血管はとても大切なので、本来骨の奥深くに埋まって保護されているのです。
しかし、骨が大幅に溶けてしまって大きな神経が歯茎直下にまで出てきてしまっているのです。
歯があるときから神経が上にでているということは考えられませんので入れ歯を何年も使っていたために
本来骨の中にある神経のところまで骨吸収が起こったと考えられます。
神経が骨よりも上に出ていて入れ歯でこすられる状態ですので、
入れ歯を入れただけでも飛び上がるほどの痛さです。
よく、入れ歯を長年使われた方が、
「入れ歯を入れると、神経に触るように痛い」
「柔らかいものを咬んでも痛い」
こう訴えられる理由はここにあります。
入れ歯を入れていると骨が磨り減るのです。
入れ歯を入れていると骨が磨り減る
まず、イメージしてください。
ご自分が座布団に座っていることを。
座布団から降りて座布団を見ると、体重がかかっていた場所だけが凹んでいますよね?
特に柔らかいものほど。
その原理と同じです。
入れ歯で、物を噛むと、力がかかりすぎて
粘膜がダメージを受けます。
噛めば噛むほど強い凹みとなります。
この写真をご覧下さい。
指で肉を軽く押しています。
軽く押しているだけなので痛みは感じません。
しかし、何度も何度も力がかかることで肉や骨は
どんどん凹んで変形していきます。
今度は指で肉を強く押しています。
この状態がつまり、口の中で言えば、
入れ歯で物をギュッと咬んだ状態です。
この状態が何度も繰り返されることで肉の中に
埋まっている骨はどんどん凹んで変形していきます。
さらに押し込むと痛くなります。
つまり、痛いと感じる時点ですでに大きな変形が起きているということです。
噛んで痛くないから噛んで良いのではなく、変形が起きる硬さのものを噛んではいけないのです。
別の道具を使う必要があります。
ダメージを受けた粘膜の下には骨があります。
骨に過度の力が加わることによって骨は退縮していきます。
退縮とは、強い力が加えられることによって骨がやせ細ることです。
骨がやせ細ることで入れ歯の人と自分の歯の人では
骨の高さが下がって顔貌(顔つき)まで変わってくるのです。
つまり顔が変わるのです。
白黒の立体画像では骨の高さや神経の出口、歯の形などが分かりますが、
骨の厚みや神経血管がどんな走行をしているかはわかりません。
そこで、詳しく骨の中の状態を見るためにはCTを撮影して、さらにCTデータ3D立体構築画像変換検査をしていきます。
この検査によって3次元的に対象部の形態や位置関係をさらに詳しく知ることができます。
これは骨が溶けて神経が露出している状態です
この検査によりどこに重要な神経血管が通っているか一目瞭然です。
骨が溶ける、ということは、ご自身の歯を支えている骨が
どんどんなくなっていく骨の病気です。
歯周病とは、骨の病気なのです。
私が患者さんに質問することがあります。
「歯周病ってどんな病気だと思われますか?」と。
ほとんどの方がこう答えます。
「歯ブラシができていなくてバイキンで歯肉が腫れて、膿がたまって、歯がグラグラしてきて、しばらくして歯が抜けてしまうんでしょう?」と。
おっしゃる通り歯周病は歯肉が腫れてきますし膿もたまります。
歯周病はいわば「歯の周りの病気」歯茎だけではなく「骨の病気」です。
骨の病気ですので、肉眼では見ることができません。診断にはまずはレントゲンの撮影が必要です。
もっと詳しく診断するにはCT装置による撮影を行い、
歯を支えている骨(歯槽骨)や顎の骨、顎関節の状態まで確認することが必要になります。
なので、診断が大事ですし、診断の時期も重要です。
この図をご覧下さい。
歯は歯槽骨という骨に支えられています。
あなたの歯がまだしっかりとしてグラグラともしていないのは、
この歯を支えている骨がしっかりしているからなのです。
歯周病は骨の病気。歯は歯槽骨という骨に埋まっているのです
骨はつまり基礎です。
家でも何でも基礎がきっちりしていなければ、
少しの地震や台風ですぐ壊れてしまいますよね?
骨が溶けて、歯が揺れだして抜けてしまったら......。
歯が失われる原因は「老化」ではありません。
「もう年だからしょうがない...」とおっしゃられる方が多いのですがそれは大いなる誤解です。
まさに、日本人が今身につけている歯に対する「常識」が間違っているからこそ、
ここまで日本人は歯を失い続けているのです。
さて、ではこの歯周病、一体どうすれば治るのでしょうか?
そのためにはまず歯周病に対する考え方をはっきりとさせておかなければなりません。
私は患者さんに「どうして、歯周病になってしまったんだと思いますか?」とお聞きすることが、あります。
そうすると多くの患者さんが
「私がちゃんと歯みがきをしなかったからです」
「私の歯ブラシの仕方が悪かったからです」
とお答えになります。
また、最近はテレビのCMでもこんな内容が流れています。
「歯周病菌をブロック!」
確かに歯周病の原因の一つが「歯周病菌」である、ということは事実です。
しかし、「歯周病菌さえ殺してしまえば、歯周病は治るのか?」と言えばそうでは、
ありません。ここに歯周病に対する考え方の大きな認識の違いが、あります。
私がお伝えし続けている「噛み合わせの重要性」ということが実はこの「骨が溶ける」ということに大きく関係しているのです。
それは今までどこの歯医者さんでもあまりお聞きになったことはないかもしれません。
破壊的な噛み合わせのストレスが、歯を破壊する骨を破壊する
骨が溶ける原因は大きく2つあります。
①口の中の細菌によるもの(細菌感染)
②噛み合わせから起こる「破壊的な力」(外来的要因)
そしてその両方が同時に起きている方がいます。
私がこれから申し上げることは、
噛み合わせ(咬み合わせ)というお話です。
私は開業以来患者さんにお伝えし続けてきたことが、あります。
それは「破壊的な噛み合わせのストレスが、歯を破壊する」
ということです。
つまり、噛み合わせが悪いとそこで上下に噛み合う力に本来受け持てる強度を超える過度な負荷がかかってしまいます。
その力によって歯に穴があいたり骨が溶けたり、ということなのです。
噛み合わせの悪さで骨が溶ける?
そんな話はあまりお聞きになったことは、ないかもしれません。
しかし、これは事実です。
ここで重要なことは、ほとんどの方が想像されるように「歯ブラシを怠ったから」とか
「口の中を不潔にしていたから」という理由だけで、歯周病になっているのではない、ということなのです。
掃除さえしていれば進行を遅らせれるということではない。
つまり、掃除だけしても進行を止められない!ということです。
掃除だけでは進行を遅らせることができない!
「あなたは少し歯周病になりかかっています」と歯科医師に診断され、その後せっせと歯科医院に通い、
歯のお掃除をされている方が多くいらっしゃいます。
確かに細菌のみが原因でよくない状態となっていてその細菌を除去さえすればいい状態の方はそれでよくなります。また他に原因があっても細菌も関与している場合には改善がみられます。
しかし、かみあわせにも原因がある場合には歯周病が進行していきます。
それは専門が違いますので診断が変わってしまうわけです。
歯周病を治療する、またはならないようにするために必要な
考え方は、歯周病の根本原因に対してアプローチすることです。
歯周病によって骨が溶ける原因は大きく2つです。
①口の中の細菌によるもの(細菌感染)
②噛み合わせから起こる「破壊的な力」(外来的要因)
①の歯周病菌によるものに対してはプロによる手で歯周病菌を除去することや薬によって除菌することが必要です。ご自身で掃除できる環境づくりが大事です。
②の噛み合わせから起こる「破壊的な力」の問題に対しては私、歯科医師が噛み合わせ治療によってアプローチを行います。
この2つのことがそろってはじめて、https://www.8181118.com/director/2016/03/post-122.php
吉本歯科医院では歯周病に対する問題が改善されていくのです。
「歯周病が進んでいるので、定期的にお掃除していきましょう。」
「また来月来て下さい。」ということは、歯周病治療では
まったくない、ということになります。
自分の歯を守るためには
自分の歯の構造は一体どうなっていて、
どうなることで歯を失うことになるのか?
まずは知って頂くことが大事です。
知れば、手を打てます。
噛み合わせ異常による咬合ストレスにより
歯を支えている骨
歯茎の下に埋まっている骨は溶けるんです。
入れ歯を使われている方は
お食事内容をいまいちど点検して下さい。
今まで通りのお食事は、はっきり申し上げて難しいです。
痛みが出て噛めなくなるのは時間の問題です。
柔らかい
できるだけ噛む力がかからない程度のお食事内容に切替えていただくことが大事です。
まずは、骨は過剰な力がかかると
溶けてどんどん薄く細くなって溶けていくことを知って下さい。
噛んだ時に痛くなりにくい
噛んでも痛みにくい入れ歯(義歯)、
噛んでも沈みにくい入れ歯(義歯)、
食事中にズレにくい入れ歯(義歯)
に最適なのが
インプラント固定式入れ歯(インプラントオーバーデンチャー)
噛んでも痛みにくい入れ歯(義歯)、
噛んでも沈みにくい入れ歯(義歯)、
食事中にズレにくい入れ歯(義歯)
に最適なのが
固定式総入れ歯(インプラント入れ歯)です。
では、
通常の完全固定式インプラントとインプラント固定式入れ歯の違いは何でしょうか?
どんなことができてどんなことができないのか?
まずは「できること、できないこと」
そこを知って頂くことが大事です。
https://www.8181118.com/director/2016/01/post-107.php
入れ歯が合わなくなる原因
どんなに技術が進化しても
ご自分の歯より、いい、というものはありません。
つまり、
人工的なものになります。
通常のインプラントと違って、インプラント入れ歯によって出来ることと出来ないこと、それはまず何なのか?
それをしっかり知った上でそれぞれの治療法のメリットとデメリットを知った上で、治療方針をお決めになられることをお勧めします。
どうして入れ歯では噛めないのか?
まずどうして入れ歯が噛めないのか?
入れ歯はあなたご自身の歯と一体何が違うのか?
本来のあるべきご自身の歯とは
どうなっているのか?
違いを分かっていただくと、
一体なぜ入れ歯でうまく噛めないのかということが分かってくると思われます。
https://www.8181118.com/director/2016/01/post-107.php
入れ歯が合わなくなる原因
噛むという行為
噛む、
すり潰す、
これは、物を粉砕するということです。
お食事の際に食べ物が口に入ってきます。
あなたは歯で噛んで細かく粉砕します。
そして飲み込んでいます。
「よく噛んで食べなさい!飲み込んじゃだめ!」と
言われるのは、
噛まずに飲み込んでしまうと
胃が荒れてしまうから、ですよね。
これは歯だからどうこうということではなく、すべてに共通します。
ヒトという存在は
肉食動物と草食動物がもちえる機能の両方をもった存在なのです。
ご存知のように多くの動物が肉食動物もしくは
草食動物なのです。
①カチカチ噛む(上下的な運動)
②すり潰す(左右にスライディングさせる運動)
この①②両方によって行われています。
ですから、この両方が持てない場合には残念ながらうまく本来の機能を果たすことが出来ないのです。
①②両方出来るようになるには
上下相方が固定式の物が必要となります。
自分の歯とは上下のアゴの骨に固定されたもの、なのです。
取り外したりせず
しっかりとこのように顎の骨に固定されていますよね?
既にもう歯がない場合には
上顎、下顎に入れ歯ではなく
インプラントを埋込み、被せ物により人工歯を再建する、ということです。
しかし
それではさすがに費用がかかってしまいすぎて治療は難しいと思われる。
また、治療の期間がかってしまう、というお悩みの方は多いのです。
そこまではいかないけれども、総入れ歯よりも安定して噛めるものは出来ないのか?
という方にこのインプラント固定式入れ歯(インプラントオーバーデンチャー)をお勧めいたします。
まず、このインプラント固定式入れ歯(インプラントオーバーデンチャー)というのは
上側でも下側でも両方できるものではあります。
しかし、現実的に上側の場合には固定式インプラントとほぼ変わらない費用が発生いたします。
費用対効果ということを考えるのならば、
下側に付けるものだと思って下さい。
固定式のインプラントでは歯肉(歯茎)は一部しか回復できません。
歯肉(歯茎)を回復させるため、
もしくは十分な清掃ができなくなった時のリフォームとしては優れています。
それでは、
普通の一戸建ての民家を建てると思って下さい。
大きくて太い柱が4本入れば
頑丈なものができます。
しかし、広い平屋の大きい家をもし建てようと思ったならばどうでしょうか?
柱が4本ではちょっと、柱同士を梁で繋ぐ柱も梁も強度的に難しくなります。
ですから柱と柱の間にもう1本柱を、
さらに間隔が広ければその間にもう1本柱を、
というふうに梁がたわまないように柱の本数を多くします。
つまり
強い力を支える、広いところの力を強く支える
ということに於いては柱の本数はある程度多いほうが有利なのです。
そして、次に
すり潰す、
スライドさせる、
という噛み方をするには
前後左右に下あごが動きますから、
前後左右に擦り合わせるように動きます。
なので隣り合う歯の高さが同じでなければ、うまく上下で擦り合わすことが出来ないのです。
もしあなたが例えば今
上の入れ歯で困っている
下の入れ歯で困っている
と思われていたとしても
歯は
上と下で噛んでいますので
上と下、例えば上がたわんでいるならば下はそのたわみに合わせた形にしなければカチンと噛み合うことはできません。
入れ歯を何度作り変えても合わなくなる 痛くなる調整しても合わなくなる 原因
しかしながら
擦り合わそうとした時に
たわんでしまうわけです。
一ヶ所に集中してしまうのです。
でこぼこしているわけです。
壁にぶつかるように引っかかってしまうのです。
その時点で回転力がかかってしまい入れ歯が落ちてくるのです。
基準となる面がないとまっすぐなものは立たない
仮に上の入れ歯が今困っている。
下の入れ歯が困っている
とはいっても、結局上の入れ歯と下の入れ歯の両方を触らないと本来の顎の動きを回復できないのです。
両方を触るということが実は必要なのです。
例えば家を建てる時にはまず更地にして整地しますよね。
まずは更地にして整地にして
地面を水平にして固まってから、基礎を建てますよね?
坂道に傾いたままの状態では家は安定しませんよね?
まずは水平的な地面というのを造り、その上に基礎を造り、垂直な柱を立てて家を建てます。
家を建てる時と同じように
基準となる面がないと真っ直ぐなものは立たないのです。
傾いている柱は簡単に倒れてしまいます。
上下の総入れ歯の方が噛みにくい理由
上下が総入れ歯の方の場合どうして噛みにくいのか?
どうして噛めないのか?
どうしてすぐに入れ歯が落ちてくるのか?
いろんな問題があります。
まず
噛み切りにくい
ということからお話ししましょう。
例えばナスの煮た物、噛めますでしょうか?
肉厚の柔らかい部分は噛めるかもしれない。
しかしナスの皮はどうでしょう?
皮になったとたん
ズルッと滑って噛めなくなります。
これは歯茎の上に乗っかっているだけの入れ歯(義歯)ですから
入れ歯がナスの皮よりも先に
動くわけです。
動くものを動くもの同士で物を粉砕しようとしているからです。
例えば何かをつまむと考えて下さい。
指でつまむのは簡単ですよね。
では分厚い手袋、例えばスキーの時につけるような分厚い手袋、柔らかいフワフワした手袋です。
それで物を摑んでみたらどうでしょう?
力加減はうまく入りますでしょうか?
ひしゃげてしまうかもしれません。
一番弱いところが壊れる
実は入れ歯が歯茎の上に乗っているということは、
歯茎に力を加えれば歯茎も単なる肉の塊ですから、力が加われば変形してしまうのです。
ひしゃげてしまうのです。
動いてしまうのです。
沈んでしまうのです。
入れ歯は歯茎に乗っかっているだけの存在
変形した肉の塊、歯茎の上に
さらに動く入れ歯(義歯)が乗っかっているだけですので
動くもの同士がただ二重三重に乗っているだけです。
そこに物がはさまるのです。
そして上から下から噛む力が加わるので動きやすいところは結局グニュッと動くのです。
かたいお食事になればなるほど
一番弱いところが壊れます。
ある程度肉厚のものは押しつぶす力でもって噛み切れるかもしれませんが、
ヌメッとしたところ、例えばナスの煮た物の皮の部分ですよね。
噛み切ろうとしてもその噛み切る力の前に入れ歯装置と粘膜が動きます。
そして入れ歯が落ちてきたりだとか、
噛み切れなくなったりだとか、
擦り切るということが
出来ないのです。
例えば紙を切るのであればハサミですよね。
スパッと切れます。
紙を上から手のひらでいくら押しつぶしても紙ってなかなか切れませんよね。
切れる力の差、より強い力が必要になってしまうのです。
つまり
動くものと動くもの同士で物を挟んでつぶす、
両方が変形しますのでうまく粉砕することができないのです。
例えば腰が曲がっている方に重宝されているスポンジのように柔らかいベッド、よく売れていますよね?
腰の曲がった形に合わせベッドのマットレスが変形してくれるのです。
ですから体に痛みが出にくいんですね。
すごくいいと思います。
しかしながらスポンジの上に寝転がっているような状態ですので
もし寝返りを打とうと思った時に
体が沈みこんでいますからなかなか寝返りが打てないんですね。
下がスポンジのようになっていますので動こうにも動けないんです。
固いところでは簡単に動けます。
例えばいちごのショートケーキを想像して下さい。
上に乗ったイチゴををポンと押してもイチゴは
生クリームに埋もれてますから動きません。
イチゴはそのままです。
しかし板の上に乗せたいちごは
でチョンと指で倒せばコロンと簡単に動きます。
いちごをちょっと傾けてあげれば、
板を傾ければいちごはコロコロと転がっていきます。
スポンジの上に乗っているイチゴはあまりその場から動きません。
つまりいちご自体は何も変わらないのです。
イチゴが乗っている環境が
まな板のように固いのか、
それともクッション性があったり、
窪むようなものであると
動きにくい。
そのようなことが起こってしまうのです。
両方が動くもの同士で押しつぶすので
噛み切ることができないのです。
両方が変形しますので、
どういうふうに変形するか?というと
いろんなことが起こってしまうのです。
常に一定方向に変形させるということができないのです。
仮にこれが片方が動かないものとなっただけで状況は大幅に改善されます。
インプラント固定式入れ歯(インプラントオーバーデンチャー)はある程度の力で固定されるもの
インプラント固定式入れ歯(インプラントオーバーデンチャー)というのは、
固定式の入れ歯が骨に若干の遊びがある状態で固定されますので大きくは動かないのです。
物が当たってから
グニュッとずれる、
グニュッと動く、
ということがとても少ないのです。
動かないものと動くものを使って粉砕をすると何が起こるのか。
動くものがひしゃげてある程度のかたさになると、それ以上潰れなくなりますから、
そのあいだに挟まれた物は粉砕することが可能となります。
例えば固いニンジンを包丁で切るとイメージしてみてください。
固い机の上に固いまな板を置き、
そしてそこにニンジンを置いて手でニンジンを押さえたままニンジンを包丁で押し切ってみてください、
イメージしてみてください。
切れますよね。
では次に
柔らかい座布団、フカフカの座布団の上にニンジンを置いて同じようにやってみてください。
どうでしょうか
同じような弱い力で切れたでしょうか?
切れますでしょうか?
おそらく少し力が加わったくらいではまったく切れません。
とても鋭利な包丁であれば切れるかもしれませんが。
まずはクッションが沈みますので、ニンジンはまったく切れないですね。
ある程度クッションが潰されて、
そのクッションがそれ以上押し潰されなくなったところでニンジンが切れ始めていきます。
そしてスパンと切れるのです。
こういうことが
入れ歯をお使いの方は
お口の中で起こっているわけです。
やわらかいクッションが歯茎や骨で
硬いにんじんが入れ歯
です。
では次に布やフェルトで作った包丁で
硬いにんじんを切ったと思って下さい。
切れますでしょうか?
切れませんよね?
にんじんに当てると先に布の包丁がグニャンと捻じ曲がってしまいますよね。
これが上下の入れ歯がユルユルで動きやすい状況です。
両方がユルユルだとまったく切れないわけです。
つまり「噛めない」のです。
変形したのは入れ歯ではなく、あなたご自身の歯茎と骨なんです
両方がユルユルだとまったく切れないんです。
逆に、両方が強くなるとスパッと切れます。
しかし、その道具の方が壊れてしまいます。
ご自身の体でいうと
ご自分の肉(歯茎)や骨が変形してしまうのです。
骨が溶けていってしまうのです。
片方を固くすることによって、
ある程度の力がかかった時にはもう一方はひしゃげてその弾力性を失います。
片方が弾力性を失ったことにより
もう片方が堅さを発揮することができます。
それによって間に挟まれたものが粉砕可能となるのです。
では上でも下でもいいんじゃないか?と思われるかもしれません。
確かに何もない両方がグラグラよりはどちらか片方が固ければ粉砕可能です。
しかしながら
上と下ではまったく状況が違うのです。
理由をお話します。
上側の歯は頭蓋骨と一体化している
上側の歯って実は動かないんです。
これは頭蓋骨の模型です。
上の歯というのは実は上顎と頭の骨が一体化しております。
頭蓋骨が傾いた時に一緒にその角度に合わせて動くことはあるのですが、
上の歯単独が頭蓋骨からどこか別の方向へ動いてしまうということはないのです。
それに対して下顎というのは
頭から筋肉でもって、下の歯は下顎と一体化した状態でぶら下がっているだけなんです。
前にも後ろにも右にも左にも上下にも360度振り子のように自由に動くようになっている。
これが下の顎です。
頭蓋骨の模型をご覧下さいね。
上の歯の上顎です。
緑のヒモは筋肉と思って下さい。
筋肉でぶら下がっているだけ、です。
ご覧のように上の歯は頭蓋骨にくっついている存在です。
この上顎の頭蓋骨を逆さにひっくり返します。
横から見るとこうです。
ひっくり返して下から見るとこうです。
見えている歯は頭蓋骨にくっついている上の歯です。
上の歯に板を乗せてみました。
上顎がまな板、下顎が包丁のように見ることもできるんです。
いろんな方向から包丁がまな板の上のニンジンに向かって切り込んできます。
どうやって切り込むのが一番強いか。
真直ぐ真上からがもちろん強いですよね。
真直ぐ切ればバサッといきます。
斜めからすると切れるかもしれない。
でも板が動いちゃいますよね。
ずれちゃいます。
入れ歯がずれる理由です。
ずれるということは下のまな板にも負担がかかりますから、押しつぶす骨の左右に負担がかかりますから痛みが出ます。
取り外しの入れ歯(義歯)というのは
真上から骨に対して、分厚い骨に対して真直ぐな方向からかかる力に対しては強いんですけれども、横にずれる力って実は弱いんです。
それに対して逆に下顎は動きますから
下顎に合わせて上の方を動かしていく。
実は難しい。
安定しません。
これと同じ状況が上と下逆では起こってしまいます。
つまり動かない上に対して動いてくる下顎が突っ込んでくる。
その時に下顎のほうに簡単に外れるような入れ歯(義歯)がかかれば、簡単にずれちゃうんです。
噛めないんです。
つまり上と下、どちらかしか費用がかけられないのであれば、下が固定式になっている方が実はすごく噛みやすいんです。
下にしっかりとしたものを回復させることが必要なのです。
正しい使い方をすれば。
上と下が動く場合は両方がずれます。
よってうまく噛むということが出来ないのです。
しかしながらやはり下側を固定式にしたとはいえ、無理な力がかかった時には外れるようにしておいた方が、柱が支える本数が少ない場合には有利です。
本数が多ければ外れないようにしておいても問題はありませんが、本数が少ない場合、弱い場合には折れる可能性があります。
ですので無理な力がかかった時には外れるような設計にしておかなければ次の弱いところが壊れてしまいます。
値段を安くするということで言えば、柱の本数を減らせば安くなるんです。
単純ですよね。
マンションを建築する時と全く同じです。
マンションの柱、太くて長くて何本か入っていれば、例えば四隅に太くて長い柱が4本ボンボンボンと入っていれば丈夫なビルが建ちます。
1本抜けば安くできるんですね。
単純な話です。
ただ、いずれ崩れます。
次に面積の問題です。
力がかかると思った時に、
実は噛む力というのは女性でも100kg、男性では200kgかかると言われています。
「へえ、そんなに力が?私そんなに力がないわよ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
実はそのくらいの力がかかっております。
今噛めていないから、力がかかっていないだけ、であり
噛めるようになると、女性でも100キロ程度の力で噛んでいます。
噛めるようになればその力が発揮されるようになっていくのです。
噛めるようになったことを想定して設計しなくてはいけない
筋肉においては年齢制限というのはありません。
いくつになられたとしても筋肉は働かせれば強くなろうとします。
年齢制限がないのです。
今まで噛めてないから、噛んでいなかったから筋肉が衰えているのです。
噛めるようになった途端、その破壊的な力がかかってくるようになります。
つまり女性でも『100kg近い力がかかるんだ』ということを想定して設計をしておかなければ大変なのです。
長く安定して持つということはできないのです。
ある一定の力がかかる時に例えば利き手でないほうをパーにし、利き手の力の強い、例えば人差し指でグッと押さえつけてみてください。
手のひらはへこみ、沈み、強く押さえると痛いですよね。
では次に利き手の手のひらで先程と同じくらいの力で同じ場所を押さえてみてください。
先程のような突き刺さるような痛みはないんじゃないでしょうか。
どうしてでしょうか?
それは力が分散されたからです。
例えばトランポリンをイメージしてみてください。
トランポリンの上でご自身が立ったとイメージしてみてください。
足元がふらつきますよね。
そして沈み込みますよね。
では次に横になってみてください。
沈みますが沈む量がまったく違いますよね。
そして左右に動いた時に、トランポリンに立った時はすごく不安定でしたが、
横になった状態でコロコロと多少動いたとしても、手を足を大きく広げて大の字に動いたとしてもそれほど沈みませんよね。
不安定になりませんよね。
安定していますよね。
つまり同じ力がかかった時には小さい面積で受けるよりも広い面積で受けた方が安定しやすいということです。
そしてそれは一方向、直線的な方向よりも
広い面積のように面としてなったほうが安定性がいいのです。
ベッドで気を付け、手と足をピタッとつけてコロコロと寝返りを打てば簡単に寝返りを打てます。
では手足を大の字に広げて寝返りを打とうとしたらどうでしょう。
手が突っ張り、足が突っ張り、寝返りが打てませんよね。
なぜなら手の先、足の先がつっかい棒になって回転という力を抑えているからです。
上に取り外しの入れ歯(義歯)が入った時にもちろん小さいほうが違和感が少ないかもしれません。
しかしながら小さい入れ歯というのは一ヶ所にかかる力はすごく大きいのです。
ですから噛んだ時にすごく痛いのです。
大きい入れ歯はもちろん違和感としてはあるかもしれませんが、
噛んだ時の痛みの軽減という意味合いでは実は痛みは少ないのです。
そして回転する時に、回転に対して防止する。
反作用がかかりますから動きにくいという入れ歯(義歯)になるのです。
ですから上の入れ歯(義歯)の場合にはなるべく広い上顎も埋めるような形態をお薦めします。
小さい入れ歯を作れば作るほど痛くなるのです。
噛んだ時に痛いのです。
真ん中をくり抜くという馬蹄型の形態をすることもありますが、
どうしても違和感が大きいという方の場合には、
馬蹄型にし、そして後ろを真ん中で繋ぐということをするだけでも効果は強くなります。
そこをくり抜くとUの字になりますので、変形が一気に起こりやすくなります。
噛んだ時に痛い。
落ちてきやすいということになってしまうのです。
沈まない義歯ができれば痛みが起き難くなる、骨が溶けるスピードを遅らせることができるのです。
これこそが、インプラント固定式総入れ歯なのです。
土地改良でセメントやコンクリートを流し込む状況をご覧になれらたことはありませんでしょうか?
大工さんがサラサラのセメントだけで基礎を作られていたでしょうか?
サラサラの砂だけではなく、大きな石や小さな石を混ぜたり、鉄骨を混ぜたりしている光景をご覧になられたことはありませんでしょうか?
つまり、骨の中に骨が簡単に崩れてしまわないように硬いもので補強されていれば、嘘のように痛みが軽くなります。嘘のようにズレにくく擦れなく安定した状態になります。
骨が崩れていくのを遅らせることができます。
これこそがインプラント固定入れ歯なのです。
通常のように多くのインプラント体を必要としません。
下の場合は、たった2本は入っているだけで安定します。
上だと4本は必要になります。
予算的な問題や手術ということに抵抗があれば下だけそのような治療をすれば不思議と上の入れ歯の揺れが減ります。
安定するのです。
残念ながら上だけというのは安定しません。
下側が大事なのです。
下側を安定させるというのがキーとなります。
もちろん予算が許すならば、上も同じようにすればさらに安定します。
噛み合わせを無視したインプラントをするとどうなるのか?
結論から言うと簡単に壊れてしまいます。
ご自身の歯も、
治療した後に被せた被せ物や詰め物も、
ブリッジも、
インプラント、
入れ歯(義歯)も、
所詮噛むための道具に過ぎません。
インプラントだから噛めるということではないのです。
すべてあくまで道具なのです。
その道具を無視した使い方をすれば必ず壊れるのです。
この時に許容範囲が広いのがインプラントです。
ですのでインプラントにすれば壊れやすかったものが壊れにくいということは確かにあるのです。
しかしながら何でも噛めるというわけではないのです。
そこが難しいのです。
例えば両足で歩けば1km 2km歩けるでしょう。
しかし、片足ケンケンだとどうでしょうか?
どんなに元気な方であっても100mも片足ケンケンすれば
膝が痛くなったり
腰が痛くなったり
されるのではないでしょうか。
何とかもったとして、その後普通に右足左足両足で普通に歩けるでしょうか?
ねじれてしまって歩けないんじゃないでしょうか?
実はインプラントにも欠点というのがあります。
それは
インプラントは動かない、
ということなのです。
動かないのは実は長所なのです。
動かないから噛めるのです。
ではなぜ「動かない」ということが欠点なのでしょうか?
実はご自身の歯は簡単に動くのです。
ご自身の歯は歯根膜というクッションによって覆われていますから物と物を噛んだ時に一瞬当たった後、動いているのです。
ご自身の歯は動くもの、
インプラントは動かないもの、
なのです。
動くものと動かないものが共存するということはどういうことでしょうか。
例えば車をイメージして下さい。
昔の車に対して今の車はとても乗り心地がいいものとなりました。
大きな影響としてはタイヤ、車輪ですよね。
車輪がタイヤになったということです。
まだ車にゴムのタイヤがなかった時代、
たとえば
金属製の車輪だった頃、イメージしてみてください。
ガタガタガタガタ、すごく乗り心地の悪かったことでしょう。
タイヤになることによって、スプリングが入ることによって、その衝撃が車体や乗っている方にいくことを緩められ、故障が少なくなったり乗り心地が良くなったりしたのでしょう。
昔のインプラントは残っていらっしゃるご自身の歯と繋げる、いわゆるブリッジのようなことをしていたことが過去の先生方には多くありました。
例えば歯を失われた場合、両隣の歯を繋げるブリッジという方法があります。
それによって弱いもの同士を繋ぐことによってすごく強くなり長く持っている。
だからインプラントを入れた後、本数を多く入れると当然費用が掛かるわけですから残っている歯と繋いでブリッジにしよう。
単純に考えればすごくいい治療のように思われます。
しかしながらこの治療の結果は、「いやそれで今もうまくいっているよ」という方もいらっしゃるかもしれませんが、多くの方が実はトラブルになっていらっしゃいます。
そして公益社団法人である日本口腔インプラント学会という日本で歯科の中で一番大きな学会がありますが、その「インプラントを治療するにあたって」という治療指針の中にインプラント同士は繋いでもいいが、残っているご自身の歯とインプラントを繋いではいけないと明確に書かれています。
ご自身の歯とインプラントを繋ぐ治療法は過去の治療法であり、その結果はよくない。
それゆえにその結論としてご自身の歯、つまり動くものとインプラント動かないものを繋いではいけない。というふうに明言されているのです。
実は口全体ということで考えると、動かないインプラントと動くご自身の歯が共存しているわけです。
ご自身の歯が動くとはいえ、そんなに大きくグラグラ動くわけではありません。
歯周病でもない限り。
当たって少し動く程度です。
ですからインプラントと繋いだ場合には、少し動いた力がすぐにインプラントにかかります。
ですからダメです。
口全体ということになれば、例えばトラックやトレーラー、タイヤがいっぱいのものをイメージしてみてください。
口の中の歯は28本です。
28本のタイヤがあるとイメージしてみてください。
この内2~3本が金属の車輪だったとしたら乗り心地どうでしょう。
そんなに大きくは変わらないかもしれません。
金属の車輪を少し低め、当たりを少なくする。
他のタイヤのほうはへこんだりしますから、そのへこみ分小さいタイヤ(金属の車輪)を付ければ乗り心地はほとんど変わらないですよね。
ですからご自身の口の中でインプラントとご自身の歯が共存する場合には、実はインプラントの当たり方は弱くしているのです。
弱くするような調整をしないと長く持たせられることができないのです。
インプラント治療した後、
「なにか噛んだ感じが低い感じがする」
「他の歯より弱い感じがする」
とおっしゃられる方が多くいらっしゃいます。
あえてわざとそのように調整をしているのです。
実はインプラント治療を開発されたブローネマルク先生はそこまでよくわかっていらっしゃいました。
ですからすべての歯を失われた方への治療法としてインプラントを推奨されていたのです。
つまり総入れ歯の方、総入れ歯だった方を対象にインプラント治療を推奨されていたのです。
すべての歯を失われた方のためのインプラント治療なのです。
何本かの歯を失われた方に対してインプラント治療は推奨されていないのです。
その後研究が進み、そのような力の差、動く動かないものの差、ということがわかってきて他の歯よりも若干弱めにすることによってある程度噛むという行為が取り外しの義歯よりも出来るということが分かってきたので、今応用されているのです。
治療した年齢の時はあくまでも残っている歯がいかに長く残っているか、残って居続けるものとして治療計画は進んでおります。
ですからインプラント治療で大事なことは
■将来他の歯がいつダメになるのか、
■どのようにダメになるのか、
■ダメになった時にどうしなければいかないのか、
ということが実は重要なのです。
『インプラントと関係ない歯が故障した』
『インプラントと関係ない歯を抜かないといけなくなった』
という時に実は噛み合う場所であったり、重心バランスが変わったりするのです。
そのような状態である程度のものは噛めるのです。
しかしそこで気付かず噛み続けると実は壊れてしまうのです。
必ずインプラント治療をされた患者様は他の歯を治療したとしても、インプラント治療をした先生に全体のバランス、そのままで大丈夫なのかどうか、なんらかの調整が必要なのかどうか、ということを診て貰う必要があるのです。
『噛んだ感じ、わからない』
『違う歯だからいいだろう』というそういうことで治療していると実は後でとんでもない悲劇に遭ったりするのです。
https://www.8181118.com/director/2013/04/post-68.php
↑インプラントをされた方で、他の歯の治療をお受けになった場合は急に噛み合わせのチェックを受けて下さい。
全部の歯を失われた方は全部インプラントにしてしまえば、そういうトラブルはないのです。
非常に起きにくいことになります。
ですから何十年も持っている方は十分にいらっしゃるのです。
他の歯がダメになった時にどうするのか、ということをしっかりと考えてからインプラント治療を受けないと、後で大変なことが起こってしまうのです。
今さえ良ければいいという考えではダメなのです。
インプラントというものは将来、他の歯がダメになった時にどのようにするかというところまで治療計画を立てておく必要はあると思います。
そして何よりも大事なこと、残っている歯がダメにならないようにするために、歯は簡単に動いていきますから残っている歯が動かないようにするために、どういうことをしないといけないのか。
例えばマウスピース、必ずマウスピースを付けるということ。
必ずメインテナンスを受けるということ。
これが
『面倒くさい』
『定期的な歯の掃除なんか』
ということであれば、逆にインプラント治療は受けてはいけないのです。
↑
https://www.8181118.com/implant/
義歯(入れ歯)で噛んで痛い原因は
1)すでに骨が少ないから、骨が変形してしまったから(→解決できない)
2)歯茎よりも硬い物を噛んでしまったから(→食事の仕方、内容を変えることで解決できる)
3)入れ歯がズレて、粘膜を擦ってさらに傷つけていくから(→インプラント入れ歯で解決できる)
4)傷をした歯茎にさらに衝撃を与えるから(→インプラント入れ歯で解決できる)
なのです。
これらの原因で解決できるものと解決できないものが、
あります。
一つ一つ解決することで状態が変わってきます。
インプラント入れ歯(インプラント固定式総入れ歯)
沈まない入れ歯(義歯)ができれば痛みが起き難くなる、骨が溶けるスピードを遅らせることができるのです。
これこそが、インプラント固定式総入れ歯なのです。
土地改良でセメントやコンクリートを流し込む状況をご覧になれらたことはありませんでしょうか?
大工さんがサラサラのセメントだけで基礎を作られていたでしょうか?
サラサラの砂だけではなく、大きな石や小さな石を混ぜたり、鉄骨を混ぜたりしている光景をご覧になられたことはありませんでしょうか?
つまり、骨の中に骨が簡単に崩れてしまわないように硬いもので補強されていれば、
嘘のように痛みが軽くなります。
嘘のようにズレにくく擦れなく安定した状態になります。
骨が崩れていくのを遅らせることができます。
これこそがインプラント固定入れ歯なのです。
通常のように多くのインプラント体を必要としません。
下の場合は、たった2本は入っているだけで安定します。
上だと4本は必要になります。
予算的な問題や手術ということに抵抗があれば下だけそのような治療をすれば不思議と上の入れ歯の揺れが減ります。
安定するのです。
残念ながら上だけというのは安定しません。
下側が大事なのです。
下側を安定させるというのがキーとなります。
もちろん予算が許すならば、上も同じようにすればさらに安定します。
こういうお悩みをお持ちの方はまずはご相談下さいね。
·
何回作り直しても入れ歯が合わなくなる
·
何度調整してもすぐ入れ歯が合わなくなる
·
入れ歯がすぐ痛くなってくる
·
入れ歯が外れやすくなる
·
すぐに入れ歯の金具が舌に当って痛くなる
·
大きく笑ったら外れるのが恥ずかしい
入れ歯は何度作り変えても合わなくなるからインプラントにしたい
インプラント治療をされた医院さんへまずはご相談下さいと申し上げます。
しかし、残念ながら、コミュニケーションギャップや、治療への不安などから元の医院さんにご相談に行きたくない、という方はとても多いのです。
また、転勤したり引越ししたりしてインプラントをした医院さんから
遠く離れてしまったというケースもございます。
(※インプラントをされた方で引越しされるのでメインテナンスに通えない場合には
かならずインプラントをされた医院さんで引越し先のメインテナンス医院をご紹介いただいて下さい。
同一メーカーを使用している医院さんがベストです。)
本来は、インプラント治療をされた先生に、修理、メインテナンスをお願いするのが一番なのです。
インプラントは5年、10年、15年、20年とその後の患者さんの寿命が続く限り、お口の中に入っているものです。
インプラントは本来、治療後何かトラブルがあった場合には、インプラントをされた先生に一貫して修理、メインテナンスをお願いするのが一番なのです。
その理由を、お話します。
また、こんな状況になってしまう前に、どうぞ知っておいて頂きたいのです。
そして、正しい知識を得てください。
ある患者さんは3年前に他医院で下顎部分にインプラント治療をされました。
しかし、最近になってインプラントを埋入した部分が腫れて痛みが出るようになりました。
レントゲン写真を撮影し、詳しく骨の状態を拝見するとインプラントを埋入した周囲の骨が溶けてしまっていました。
バイ菌が入り込み炎症を起こしています。
インプラントはただのネジです。
元々の自分の歯ではありません。
元々の歯のように抵抗力も自己防御機能である免疫もありません。
様子をみていれば落ち着く、良くなるということはまったくありません。
異物なのです。
インプラントを埋入し、被せ物の歯が入ればそれで「完成!」と思っておられる方はとても多いです。
特にトラブルを起こし、「どうにもならない状態」で当院に駆け込んでこられる方も少なくは、ありません。
今回の患者さんのインプラントトラブルは
メインテナンスを怠ったためにバイ菌が繁殖し、インプラント周辺の骨が大きく溶けてきたことによるものです。
最近、インプラント治療による事故がマスコミに取り上げられています。
そのトラブルは
ことなどです。
などです。
問題が起こっているには必ず原因があります。
では、インプラントが故障したり、トラブルがあったりした場合に
「はずせばいいではないか?」
「もう一度やり治せば良いではないか?」
「上に被せモノくらい簡単に接着剤でくっつけたらいいではないか?」
と単純に思いませんか?
保障もついているから。
しかし、そのように単純なものでは、ないのです。
インプラントはただのネジです。
まずはそれを知って下さい。
そのインプラントとなるネジを製造しているインプラントメーカーというのは国内で50社、海外では200~300社にのぼります。
主流なメーカーのほとんどが、外資系の会社です。
世界情勢に詳しい方ならすぐにご理解いただけるかと思いますが、外資系企業は
M&A(つまり、企業の買収や合併)が盛んに行なわれています。
今では日本も珍しい話ではなくなりました。
インプラントメーカーも例外ではありません。
これだけ多くのメーカーがあれば合併されたり、会社が消滅するなどの浮き沈みがあるのが現状です。
このことは患者のみなさまにとっても知られざる気になる問題を含んでいます。
それはそのメーカーのインプラント医材がなくなり、いざという時に再治療ができなくなる可能性がないとは言い切れないのです。
こんなことを体験したことはありませんか?
電化製品を長く使っていると、一部が壊れ、その部品を取り寄せようと思っても
その製品が製造中止になり、部品がないということが。
去年買ったばかりのカメラなのに、もう今年はないよ、吸収合併されちゃった、という会社は珍しくはありません。
また、会社が倒産したと同時にもう「今ではその商品は製造中止になりました」ということはよくあります。
さあ、そこで考えて下さい。
もしあなたの口の中に埋め込んだインプラントのメーカーが、すでにもう倒産して消えてなくなっている商品のインプラントだとしたら、どうでしょう?
もし、何かしらの故障や不具合があった場合に「一旦インプラントを外さないといけない」状況になった時、インプラントをはずすことさえ、できません。
先ほども申し上げましたとおりインプラントはただのネジだから、です。
ネジを外すにはそのネジを外すための同一メーカーのドライバーが必要なのです。
ご自分が入れたインプラントメーカーがどこのメーカーのものかによって修理ができる場合とできない場合が、あります。
車に例えてみましょう。
あなたの車がベンツだとしたら、故障した時にはベンツの部品を使って修理しなくてはなりません。
ベンツにはベンツ専用の部品があるのです。
トヨタの車にはトヨタ専用の部品を使って修理しなくては、なりません。
インプラントもネジですが、インプラントと被せ物の歯も「ネジ」で固定されています。
修理したり、深部まで掃除したりするにはネジをほどいて、被せ物を外して掃除する必要があります。
しかし、そのネジを外すドライバーというものが、各メーカーにはあります。
各メーカーは自社の商品を使い続けて欲しいので、ネジ山を特殊形状にして他社のドライバーでは外せないようにしています。
つまり、メーカーが違うとネジを外すことさえ、できません。
吸収合併を繰り返してきたメーカーの中には同一メーカーでありながら何種類もドライバーが存在している場合もありますし、すでに製造を中止している部品もあります。
骨を大きく削ってインプラント本体を外す対応しかできないことまでありえます。
その先生がどこのメーカーのインプラントを埋入するのか?ということは実は将来的にはとても大きな問題です。
インプラントをする際には、10年後や20年後や将来、もし「インプラントを外した方が良い状況になった時に修理ができるのか?」というこの視点を持って選択する必要があります。
修理修復ができるのかどうか?ということです。
現代は100歳以上の方が何万人も生活されていらっしゃいます。
本当に10年後にはお亡くなりになられていますか?
寿命がきていますか?
「もうトシだから」と簡単にこの言葉をお使いになられていませんか?
本当に50年後にもそのインプラントメーカーは倒産していませんか?
ドライバーを取り寄せられますか?
引越し等でメインテナンスに通えなくなった場合に、引越し先の近隣でメインテナンス可能な医院がありますか?ぜひご紹介していただいてくださいね。
せめて、下記の5点だけでもいいので教えて頂いて下さい。
このことが判っていれば自医院で対応できるのか?
対応できないのか?判断できます。
また、先ほどの患者さんですが、インプラント治療がいったん終了すれば、それでもう大丈夫、と思われてしまっていたことにも問題があります。
最初の2年はメインテナンスに通われていたそうです。
2年間大丈夫だったから、先生が大げさに言っているだけで、きっともう大丈夫に違いないと思われてしまっていたそうです。
インプラントはご自分の歯と同じく死ぬまでメインテナンスをする必要があります。
また、インプラントトラブルの8割は2年以内に起こっています。
私の医院では、インプラント治療を行なった患者さんには終了後すぐは
1ケ月ごとに経過を診させて頂いております。
その後、半年、1年、2年目3年目と、レントゲンで骨の状態を確認しながら
状態が安定するのを確認しています。
特に症状が無くてもです。
状態が悪くなっていたとしても、インプラントはご自身の歯のように痛いや凍みるなどのように自覚症状として警告を発してくれません。
インプラントはただの「ネジ」だから、です。
ただのネジなので痛くもかゆくもしみることも、ないのです。
だから、怖いのです。
周囲の歯ぐきや隣の歯にまで影響が及んではじめて患者さんは自覚症状として気づくことができます。
メインテナンスにきちんとお越し下さらないまたは、メインテナンスの必要性をご理解いただけない場合には手術を行なうことはできません。
それは必ずトラブルの原因となるから、です。
インプラント治療なんか受けなければよかったとなるから、です。
どうぞ、知って下さい。
インプラントは完成したら、終わりではありません。
歯と同じく、あなたが死ぬまで、そのインプラントを使い続けるまで定期的なプロによるメインテナンスが必要なのです。
次に、他の部分の治療についてです。
インプラント治療をした以外の部分を治療された場合には、必ず早急にインプラント治療をした医院で
噛み合わせのチェックを受けてください。
マウスピースの調整を受けてください。
一見関係ないように思えるかもしれない他の歯のことです。
全く違う部分の虫歯治療くらい関係ないだろう、と思われると思いますが実は関係あるのです。
ご自身の歯は一生動き続けますが、インプラントは全く動きません。
吉本歯科医院でのインプラントはお口の中の状況に応じて適切な噛み合わせに調整されています。
他の歯の状態が変化しないのを前提に調整されています。
他の歯と同じように違和感なく当たるように調整したのでは、インプラントが折れてしまうこともあります。
インプラントに何かがあってからでは復旧不可能なのです。
インプラント治療をする前に、以下の5つを確認しておいて下さい。
吉本歯科医院には、「噛み合わせ」治療を求められ各地から患者さんがお越しになられていますが、実際に「噛み合わせ」が原因でどんな症状を訴えられているのか?
■歯の一点だけが当って違和感を感じる
■姿勢のバランスがうまくとれずに、めまいやふらつきがする
■まっすぐに歩こうとしても右へ右へと歩いてしまう
■夜眠る時に、ティッシュを口に入れないと苦しくて眠れない
■首や肩の筋肉が張って苦しい
■朝起きた時に、顔に噛み締めたシワの後がくっきり刻まれている
■首の後ろから頭にかけて重い感じがする
など、患者さんによってお体に出てくる症状はさまざまです。
私の医院では、「噛み合わせ」のご相談にお越しになられた患者さまには、事前にどのような全身症状が出ているかという項目にチェックをして頂くことがあるのですが、その項目は人によっては数十項目になってしまう方もいらっしゃいます。
私、吉本彰夫が考える良い噛み合わせとは、
1.「骨」
2.「関節」
3.「歯の並び」
4.「筋肉」
これら噛み合わせを構成する要素が
■全てバランスが良い状態になっている
■無理な力がかからずにスムーズに動ける状態になっている
これが良い噛み合わせだと考えています。
顎の骨は、左右対称と思われるかも知れませんが、実は顎の骨って、左右対称ではない人がほとんどなのです。
よく美人は、右と左が左右対称になっていると言われますけど、実際ほとんどの方が右と左ってちょっとずつ違うのです。
また、上顎というのは、頭の骨にくっ付いていて、まったく動きません。
それに対し下顎と言うのは、顎関節といわれる場所でもって、頭からブラ~ンとぶら下がっている状態です。
下顎はぶらーんとぶら下がっています。
そして左右に自由に揺れバランスを取っているのです。
https://www.8181118.com/director/2016/02/post-110.php
(前歯が出っ歯になるには口の中に原因があります)
それが、筋肉によって閉じられるその瞬間に、無理な力がかかる状態の場合には何が起こるかというと
■体の姿勢バランスが取れなくなる
■噛んだときの振動が耳やヒタイに響く
■目の上のあたりが重くなる
そんな症状が出てしまうことになります。
歯には2つの大きな役割があります。
①ものを噛む咀嚼機能
②姿勢が崩れて倒れないようにバランスをとる機能です。
特に②は、下顎部分を示します。
下顎は、人間の姿勢バランスや平衡感覚を司るとても重要な部分なのです。
噛み合わせが数ミリずれただけで、
■どちらか一方の肩だけが上がるような姿勢になる
■まっすぐ歩こうとしても左に左にと傾いて進んで しまう
■めまい、ふらつきが頻繁に起こるようになる
というようなことが起こります。
これは実際に、吉本歯科医院へお越しになられた患者さんが問診票に実際にお書きになった言葉です。
また、平衡感覚を司っていますので、当然、自律神経系にも大きく影響します。
噛み合わせでお悩みの患者さんは、同時にいろいろなお体の不定愁訴を抱えていらっしゃることが本当にいのです。
構造医学の先生による衝撃の実験症例を紹介します。
歯科医師が扱う「歯科」という分野がどれほど人間の全身に大きな影響を及ぼしているかということをべるための実験を行われた先生です。
生物にとって「噛み合わせ」がどれほど重要なものかを改めて感じる実験でした。
それは犬を使っての「噛み合わせ」の実験です。
2つの実験を行いました。
①噛み合わせを数ミリ削る
(上下の歯を数ミリ削り落とす)
②補綴物を入れ、一部分を高くする
(銀歯を入れる)
この2つの実験をしました。
①は、1週間目に、右足関節が変形し姿勢が崩れ始めました。
平衡感覚を明らかに失って真っ直ぐ歩けないようになります。
そして、目から涙が止まらなくなり、その後、数週間で死に至りました。
もっとおそろしいのは、②の銀歯を入れた犬、です。
1週間もしないうちに、両目の周りがヘルペスのように赤く腫れ涙を流しだします。
そして、犬は、一週間も過ぎないうちにすっかり老けた顔貌になり、同じように両足関節が曲がり、姿勢が崩れ、平衡感覚を失い、こちらは実験をしてから一週間後に死に至りました。
壮絶な実験ですが、これは事実です。
人間と犬は違いますが、自然界に生きている動物は、「自然界に不自然な行為」をほどこした場合には、この違和感に耐え切れず、即、死に至ってしまう、ということなのです。
4本足で歩いている犬にとってはここまで「噛み合わせ」が全身へ、そして生命にまで影響してしまいます。
この実験は私たち人間にとっても「知らなかったではすまされない」事実です。
たった数ミリ、いや、数ミクロン、歯を削っただけで上下の噛み合わせのバランスはいとも簡単に崩れます。
また、銀歯を入れるにしても、噛み合わせのバランスを考慮に入れずに口の中に入れてしまった場合にも同様に崩れます。
このことは、私たち歯科医師にとって、衝撃的な実験でありまた、歯科というジャンルが、どれほど、間の体全体ということを考えた時に、大きな役目役割を担っているか、ということを改めて感じさせられます。
「噛み合わせをきちんとする」ということは、お感じになられていない方はまだまだ多いと思いますが、自身の体を守る上で、とても重要なことなんですね。
みなさんは『歯並びを綺麗にすることが噛み合わせをきちんとする』ことだと思っていませんか?
私の医院にご相談に来られる患者さんの多くは、
見た目の歯並びを良くする⇒矯正治療⇒噛み合わせ改善と思っておられます。
しかし、必ずしも見た目をキレイにしたからといって噛み合わせが改善されるわけでは、ないのです。
見た目重視の矯正治療は、逆に噛み合わせを悪くしてしまう可能性だって潜んでいるのです。
矯正治療は子供さんがするもの、というイメージをお持ちの方がほとんどですよね。
矯正治療は成人してからでももちろん行えます。
しかし、矯正治療をしたのはいいんだけれども
•「なんだか顎が痛い」
•「顎がカクカクとする」
•「なんだか寝起きが悪い」
•「何年かすると歯並びが崩れてきた」
矯正治療を終えてしばらくして、そんな事を訴えられる方って実はとっても多いのです。
実際に、私の医院にも、「とにかく今すぐなんとかして欲しい」とおつらいお悩みをご相談に
来られる患者さまは多くいらっしゃいます。
もちろん治療の必要性があって、つまり元々関節が悪い状態であって矯正治療を行うことによって前よりは良くなった。
しかしもともとの状態がよくないので、その症状が出てきた。
治療しなければもっと悪い状態になっていたかもしれない患者さんもいらっしゃいます。
矯正治療をして、噛み合わせは良くなったはずなのに「顎がだるい」とか、「体の調子が悪くなった」そんなことを言われる方が本当に多くいらっしゃるんですね。
おかしいですよね。
こんな症状が出てしまうなんて・・・。
それは「噛み合わせのバランス」よりも「見た目」を優先し過ぎて矯正治療を行ってしまうと残念ながらこのようなことが起こってしまうことがあるのです。
特に美の基準のひとつである
「Eライン(E-line、エステティックライン)」です。
これは欧米の美の基準です。
残念ながら、日本人は人種が骨格が違うのです。
顎が未発達で鼻が低い人が多く、欧米人のようにEラインが完成できる人が少ないのです。
歯を抜かない非抜歯矯正では、Eラインの実現は不可能です。
ですので、関節や筋肉に無理な力がかからずに楽に口を閉じた時に、
上の歯と下の歯の奥歯がしっかりと噛める状態にあることがとっても大切なのです。
しかし、ほとんどの方は楽に閉じた時には、歯がその場所にはいないので、
顎をズラして歯が有る場所で噛もうとするのです。
前歯が先に当たってしまうと、顎を後ろに引っ込めなければ奥歯でしっかりと噛めないので、
関節に大きな負担がかかってしまいます。
例えば
■顎を引っ込めて噛んだり
■顎をずらして噛んだり
■こねたりして噛んでいる
この様な方が実は多くいらっしゃいます。
ほとんどの方に「私はこうやって噛んでいる」という意識はありません。
自覚はありませんが、私の医院に来られる患者さんの多くは上記のように噛んでいます。
無意識に、です。
噛み合わせが機能的でないことにより、歯を失ってしまうリスクは高くなります。
どんなにこまめにお口の中のお掃除をしていても、です。
日本人が歯を失う原因の第一位は「歯周病」です。
歯周病とは、歯を支えている骨が溶けてなくなる病気です。
骨が溶ける原因は2つあります。
①細菌による感染症
②噛み合わせの悪さからくる破壊的な力
①による細菌は、お口の中を定期的にお掃除することで予防することはできます。
しかし、②の噛み合わせの悪さからくる破壊的な力によって歯が日々磨り減っていっているとはご存知ない方がほとんど、です。
一生懸命口のお掃除をしてきたのに、歯を失い、入れ歯をしなければいけなくなった、
という方は実は本当に多いのです。
どうぞ知って下さい。
噛み合わせの悪さからくる破壊的な力があなたの歯を将来失わせるということを。